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SFC「楽単」授業10コまとめ

最初に断っておくと,記事のタイトルをみて「楽な授業まとまってるなんて最高だぜ(ギャハハハハハ」って思った人はこの記事のターゲットにしていません.

SFCの授業形式は講義+試験だけではなくて,グループワーク形式やモノづくりもあるし,扱ってる分野も多種多様.だからこそ"自分が楽しめる授業"を履修するのが一番の"楽単"だと考えている.そこで,今回は自分がSFC4年間で履修した中で特に楽しかった授業を10個ピックアップして授業の様子とともに紹介する.

※20200312追記:卒業が確定したため4年秋学期に取った2つの授業をラストに追記しました

※20210323追記:当記事を執筆したのは2019年であり、現在のシラバス変更に対応出来ておりません。オンライン授業/オンキャンパス授業という枠組みがCOVID-19の影響で新設され大幅にシラバスが変更になったと思われますので、現在の授業名は最新のシラバスまたは現役SFC生のTwitterアカウントを見つけて聞いてみるなどしてみてください。(著者は卒業してしまったため現在のカリキュラムに関する質問にお答えすることは出来かねます)

1. 創造社会論

毎週ゲストをお呼びし,ゲストと井庭さんと対談する形で授業が進んでいく.ゲスト形式の授業では自慢話を一方的に聞かされる拷問みたいな授業もあるけど,対談形式なのでその心配が全くない.その道のプロの考え方や習慣を言語化し抽象化することで,その道の初学者や他の分野での応用を推し進める「パターン・ランゲージ」という考え方を知ることができたのが一番の収穫だった.(SFC生なら一度は聞いたことあるよね)

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授業ノートの一部

2. データ・ドリブン社会の創発と戦略

ヤフー株式会社執行役員 事業戦略統括本部長の安宅さんから直接データの扱い方・可視化について教えてもらえる大変ありがたい授業.新聞やメディアのデータの扱い方を批判的に見るメディアリテラシーの能力,取得したローデータを整形して分析するための方法,問いの立て方などを学ぶことができる.今話題の"ビッグデータ"を扱いたい人ではなく,全てのSFC生が履修するべき授業だと思う.安宅さんに「SFC生が日本の未来を変えるんだよ?めちゃ君たち優秀だよ?」って言われるとやる気出てくるのでおすすめ.


3. エクスペリエンス・アンド・エンゲージメント・デザイン

フードデザイナーの中山晴奈さんが「食事・料理」をテーマに授業してくれる珍しい授業.食べた後の満足感を更生する要素とかって,料理そのものの美味しさだけじゃなくて,パッケージや一緒に食べる人との時間の演出だったりマルチモーダルなものだよねっていうのを実践を通して学べる.調理実習はもちろん,グルワもあるがそこまで苦じゃない.料理が好きな人や美味しいものが好きな人におすすめ.

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駄菓子は親と一緒に買うため,親御さんも気に入りそうな理科教育をテーマに,コーヒゼリーをつかってプラナリアの切断を再現するお菓子があれば売れそうだなと思ってつくった作品

4. デザインとプログラミング

VJとしても活躍し,インタラクションをテーマにデザイン・プログラミングを行なう田所淳さんが直接Processingやp5.jsを教えてくれる授業.初心者にも優しいレベル感だが,補講ではTidalCyclesなどを利用したライブコーディングの方法などを教えてくれるので知的好奇心が満たされる.授業内で使われる資料は公開されているので,自分で勉強できる人は授業を受けずとも以下のリンクから勉強すると良い.

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5. 電子工作

電子工作を初めて学ぶ人もある程度知識がある人でも楽しめるものづくり系の入門的立ち位置の授業.ArduinoやProcessingを使用したインタラクティブな作品を創作するための基本的な技術を教えてくれるだけでなく,基盤の設計から発注方法まで教えてくれる実践的な内容だった.

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植物とのコミュニケーションを通じて、生命について考えるきっかけを与えたり、生態系を学んだりすることができる小学生向けの理科教育知育玩具

6. 音楽と脳

関西弁で面白く楽しく音楽と脳について学びつつ,時には藤井さんの生ドラム演奏を聴くことができる名物授業.藤井さんのトークが面白く,生徒とのインタラクションも多く,θの割に民度も高めなので,脳や音楽に特別興味があるわけでなくても授業に引き込まれてしまう.脳科学についての基礎知識があるとより楽しめると思う.

7. 生態学フィールド調査法

金曜日の1〜4限を使って,SFCの周りを歩いて虫を採取したり鳥の鳴き声を聞いたりするアウトドアな授業.グループで仲良くなれるし,皆で途中で寄り道したり写真撮ったりするのが楽しい.普段通っているキャンパスをフィールドワークすることでいつもとは違った側面を知ることができる.期末テストが「葉っぱの写真を見て種類を当てる」「鳥の鳴き声を聞いて種類を当てる」などかなり難易度が高い.むしろなぜできると思ってるのか謎.時間のある1~3年生の間に受けておきたい授業.

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授業中にキャンパス内の外来種を駆除した時の写真

8. リーガルマインド(法律学)

こちらはTwitterでよく話題に上がる授業.今は法律学という授業に変わっているが,法律を座学で学ぶのではなく,アニメを題材にした法律関係のケースを元に授業が進むため,オタクでも受け入れやすいのが特徴.授業内ではアニメの映像や画像が流れるため,オタクがいちいち喜ぶ.自分もその一人.自分の興味はないが生活に関わってくる法律という分野について,親しみやすい題材で学ぶことができる.θなので後ろの方が騒がしいのが難点.オフ会などもあるので興味のある方は参加すると良い.

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9. 事業創造入門1

「起業したいとか言ってるSFC生意識高すぎて無理...」と思ってた自分が経営などに興味を持つきっかけになった授業.SFC生を卒業して社会で活躍するOBやスタートアップの社長さんの話を聞ける講義なのだが,よくある一方的な授業ではなく,基本的には学生からの質疑と応答で授業が進んでいくインタラクション形式なので質が高い.突然投資してくれる人が現れたり色々と規格外な授業だった.経営系とかなにもわからないですみたいな人でもおすすめ.

10. デジタルファブリケーション

一年生の頃に受けた授業なので今は授業内容が変わっているかもしれないが,基本的には「モノをデザインする時に必要なスキルを実践を通して学ぼう」という授業.SFCに入ったばかりの人でも,自分で勉強する気があればCADソフトや3Dプリンタを使えるようになる(使えないと単位来ない).今はeggchallengeがテーマになっているが,基本的なFABの知識を一通り入れたい人にもおすすめ.

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モジュールスフィアを利用して和紙でつくったランプシェード


---20200312 追記---

11. マッピングイメージデザイン

マップ・地図と言われるものが何を表し、どんなものなのか、自分の手を動かしながら学ぶ授業。デザイン関係の授業を取っていなくても石川さんが優しく毎回課題に対してコメントしてくれるのでやる気もでる。4年秋に取ったけどもっと早く受けたかった授業。

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最終課題で制作したSFCのマップ

12. デザインリサーチ

学生が持ち寄った複数枚のレシートからその人となりを考察していくデザインリサーチのいろはを学べる授業で、デザインとはなんぞやみたいなところに触れられるのが好きだった。1,2年次に取れると日々の思考法が変化すると思う。グルワなのが注意しなきゃいけない点だけど、やる気がある人たちが多かった印象なので多分大丈夫。illustlatorなどが使えるとアドだけど、足を動かす事で貢献も出来るのでそこまで心配しなくても〇

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制作した最終課題の一部

最後に

今回は僕がSFC4年間とった授業の中でも「楽しい」と思えた授業を10個ピックアップしたが,これは僕の価値観で選んだものであって,他の人はまた違ったおすすめの授業があるはずです.

下にTwitterで募集したSFC生によるおすすめ授業をまとめているので,是非一度見てください.また,いくつかの授業は休講になっていたり授業内容が変更になっている可能性もあるので十分シラバスを読んだ上で履修するようにしてください.それでは良いSFCライフを!


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