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#1 仕事?人生?キャリアってなに?

こんにちは!
毎週水曜日開講の【キャリアデザイン学超入門】へようこそ!
今日は、「キャリア」を理解するための最も基本的なところを5分くらいで読めるようにまとめました。当初の予定であった「やまもとまさきのぶろぐ」のコンセプトの「パッチワーク」に関連する話は文量の都合上来週に回します、、、すみません!

目次
1.明確な答えはない
2.語源はラテン語
3.さいごに
4.参考文献

1.明確な答えはない

先に言っておくと、「キャリアとはなにか」という問いには明確な答えがありません。これまで「キャリア」に関する研究は行われてきましたが、「キャリア」とはなにか定義することはそう簡単ではありません。

高校生くらいであれば、「キャリア」という言葉自体は聞いたことがあるかもしれません。刑事ドラマでは「キャリア組」という、出世コースにあるエリートを表す言葉としてよく使われていますし、学校の英語の授業でもその意味を「経歴・職歴」と習った覚えがあります。

このように仕事に関係するイメージが一般的だと思いますが、僕は「キャリア」の表す範囲はもっと広く、ざっくりと「人生そのもの」と捉えています。他にも様々な解釈があるのですが、それは来週以降に回して、今日は英単語careerの語源から考えてみたいと思います。


2.語源はラテン語

英語のcareerの語源は、ラテン語で「凱旋(勝利して帰ること)・二輪車(馬車)」を表すcurrusにあると言われています。戦いに勝利した古代ローマ人が、馬車に戦利品を乗せて帰ってきて、また新たな戦いを繰り返していく様子を想像してみてください。難しいですか?では現代風に考えましょう。

1台のトラックが舗装されてない大地を走っているところをイメージしてください。このトラックはあなた自身であり、積み荷はあなたの所有物です。走っている途中で、欲しいものがあれば荷台に乗せることができます。なので進めば積み荷は増えていきますが、ときには失うこともあります。このように「何かを乗せながら進むもの・こと」が「キャリア」のイメージの1つ目です。

また、走っている途中で後ろを振り返れば、トラックの通った跡が地面にしっかり目に見える形で残っています。前を見るとまだ通っていないので当然ながら通った跡は見えません。しかし、数メートル先であればほぼ間違いなく通るでしょうし、ガソリンが切れるまでこれから通るであろう道は、目には見えませんし、一直線では必ずしもありませんが延々と続いています。この「過去から未来への一連の道筋」が「キャリア」のイメージの2つ目なのです。

これらを図にするとこんな感じでしょうか。

また、法政大学キャリアデザイン学部では、「キャリア」を以下のようにとらえています。

「キャリア」と聞いて、何をイメージするでしょうか?職業、とくに専門的な職業を思い浮かべる方も多いでしょう。しかしこの学部では、もっと広くとらえています。英語の Careerの意味(生涯、経歴、行路など)に即して、人が生涯にわたってたどる生の軌跡のすべてが「キャリア」だと考えています。                 (学部HPより引用、太字は筆者。)

このように、「キャリア組」や「経歴・職歴」といった「仕事」に関するイメージは決して間違いではありませんが、語源から考えてみるとその認識は少し狭い気がするのです。イメージとしては「キャリア」の1つの要素として「仕事」がある感じでしょうか。(再来週あたり詳しく説明します)


3.さいごに

さて、今週の講義では「キャリア」とは何かについて考えてみました。
「キャリア」とは…

・語源の意味は「凱旋」「二輪車」
・イメージは「何かを乗せながら進むこと」「過去から未来への道筋」
・仕事や生活など生涯の軌跡のすべてを含んだ「人生」とも捉えられる

ということが分かりましたね!そろそろ「キャリア」に親しみが湧いてきたと思うので今後は「キャリア」の「」を外します。(笑)
また、特に注記しない限りこのブログでは「キャリア=人生」とします。これをもとに来週からは、もう少し深いキャリアの定義について触れていきたいと思います!

【2月の講義予定】
・キャリア概念の定義
・キャリアデザイン学部について
・キャリア教育について
・高校でのキャリア教育実践について
※これらはすべて予定です。前後する可能性もあります。

今日はここまで!

次の投稿は金曜日【Vivid Books#1】です。
それではまた。


4.参考文献


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