ホランド

#9 あなたの職業適性は?

こんにちは!
毎週水曜日開講の【キャリアデザイン学超入門】へようこそ!
以前確認した「キャリアの語源」を踏まえた、代表的な研究者のキャリアの捉え方紹介第4弾!
今回は職業選択理論が有名な、ホランドの理論を5分くらいで読めるようにまとめました。

目次
1.RIASEC
2.3タイプを選択する
3.さいごに
4.参考文献

1.RIASEC

人は自分の性格に合った職業を選ぶことで高い満足度を得られる。
このことは現在では当たり前に思われていることかもしれません。

ホランドは、職業的興味関心から人の性格を6つに分け、それぞれの特徴を示し、どのように職業選択を行えばよいか、大きなヒントを残しました。
その6つの性格を簡単にまとめると以下のようになります。

①現実的タイプ(Realistic)
物、道具、機械などを扱うのが好き。
⇒組み立て・修理など手作業、機械作業、農作業、技術関係など

②研究的タイプ(Investigative)
好奇心が強く、事象の観察、物事の研究などが好き。
⇒数学・物理・生物学関係者、研究者など

③芸術的タイプ(Artistic)
創造的で慣習にとらわれず、独創的で発想が豊か。
⇒言語、美術、音楽、演劇など

④社会的タイプ(Social)
対人関係を大切にし、人を教育する、援助する、伝えることが好き。
⇒教育関係、カウンセリング、看護、保育など

⑤企業的タイプ(Enterprising)
人を導いたり、目標を達成したり、利益を目的とした活動が好き。
⇒人の管理、ものの販売・営業など

⑥慣習的タイプ(Conventional)
データなどをまとめ、整理することが好き。責任感、信頼感があり緻密。
⇒情報処理、データ管理など

これらの頭文字を取ってRIASEC(リアセック)と呼ぶこともあります。


2.3タイプを選択する

さて、この理論を実際に職業選択に役立てるときには、この中から3つを選び、その頭文字の組み合わせ(スリー・レター・コード)が自分の職業適性を表すものになります。

例えば、僕はS(社会的)・E(企業的)、A(芸術的)なことに関心があるので、僕のスリーレターコードは「SEA」となります。これらはよく考えてみると、相互に関連の深そうなタイプであることが分かりますので、職業選択に役立てやすいと思います。

R(現実的)とS(社会的)では「対物と対人」、A(芸術的)とC(慣習的)では「独創的な考え」と「伝統的な考え」といった対比ができるようなものを同時に選んだ時には、タイプ的には逆なのになぜ両方に惹かれるのか、という観点で自己理解を深めるとより良い選択の助けになるでしょう。

このように3つ選んだタイプの関連性に着目して職業選択を行えることもこの理論のいいところです。


3.さいごに

さて、今週の講義ではホランドの職業選択理論(RIASEC)について考えてみて、

・職業的関心や適性は6タイプに分けられる
・実際の選択をする際にはそこから3つを選んでみる

ということが分かりました!

彼の理論は実際にキャリア選択の場面で使えることを具体的にイメージしながら学べるのがいいですね!


今日はここまで!

次の定期投稿は金曜日【Vivid Books#6】です。
それではまた。


4.参考文献


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