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【読書メモ】友達が「焼畑農業」の人

前回ご紹介した勝間和代さんの著作「ネオ・ライフハック100」のなかに、「それって、私のことやん?!」っていう一節がありました。

おそらくネガティブな意味合いで紹介されています。

以下引用

世の中 には 友達 が「 焼畑 農業」 の 人 と、 ちゃんと 土壌 を 耕す「 普通 の 農業 の 人」 と 2 種類 が い ます。
「焼畑 農業」 の人とは 何 かというと、 友達 が 2 ~3 年おきにコロコロ変わって、 昔からの友達がいないタイプ です。 日ごろ無理して“ いい 人”を装っているのか、人に優しくできる のは 最初 の 1 ~ 2 年 で、だんだん相手に優しくできなくなる人です。
人間関係 が 長く 続く という のは、 中 長期 的 な 信頼 関係 を 大事 に し て いる 証拠 です。 だから、 つき合う なら、 焼畑 農業 よりも 普通 の 農業 タイプ が いい と 思い ます。

 勝間 和代. 圧倒的に自由で快適な未来が手に入る! 勝間式ネオ・ライフハック100  株式会社KADOKAWA. Kindle 版.より

私は付き合う人間が入れ替わるタイプです。

理由①ライフステージの入れ替わりで人間関係もリセットがかかる

高校・大学・大学院・社会人(前職)・現在とライフステージが変わるごとに、住む場所も変わり、会う人や共通の話題も変わり、1つ前の環境で一緒に過ごした友人・知人とは疎遠になっていきます。おそらく、「普通の人」よりもフルリセット率が高いです。

高校:卒業以降断絶。大学進学後にmixiが流行るも、交流続かず。

大学:転居。サークルの一部知り合い以外は断絶。Facebookで繋がるも交流なし。

大学院:卒業以降断絶。資格試験の浪人をするため、連絡が取りづらくなる。

前職:退職後、一度実家に戻る。

現在:転職後に転居。

理由②知り合った当初のテンションを維持できなくなる

約3年ごと人間関係のリセットの後、出会った新しい人々との間でも半年から1年で付き合う相手が固定化してきます。学生時代でいう、グループが決まっていく感じです。

そうすると、疎遠な方からは1年もすると「別人みたい」と言われるようになってきます。

話・波長が合う方からすれば、「以前からそういうところあったよね」で済むものが、そうでない方からすると「以前は、もっとこういう感じだっだよね・・・いえ、でしたよね?」みたいな状態に陥ります。

「日頃無理していい人を装う」と表現されるのは癪なのですが、他人行儀で当たり障りのない会話を続けるのは1年が限度だと感じます。ここまで書いてきて思うので、心の声を一言。

え・・・みんなそうじゃないの?!

焼畑農業という言葉には、収穫が終わった作物や原野を焼き払って、灰や燃えカスを次の作物の養分に変えていく、という意味合いがあります。

おそらく、この言葉を選んで人間関係を説明するというのは、「既存の人間関係から収穫物を得たら、それを焼き払って次の人間関係構築に用いる」というニュアンスや言外の非難が感じられます。

本書の中でも、苦手な人とは距離を置いた方が良いというアドバイスがありますが、人間関係につけ、職場につけ、1年で「いい人」を装うのに無理がきて、3年で「その場に留まる」のに無理がくる。

今の職場は、もうすぐで4年になりますが、合間で部署移動、拠点移動がありました。

さて、あと何年で限界を迎えるのでしょうか?!

追記

焼き畑農業の件、続報というか関連するテーマの動画が投稿されました。

人間は相手の信頼性・利他性を見抜くことが出来るというもの。具体的には、ぱっと見で親切そうな人に道を尋ねるというのは、無意識ながらも利他性の高そうな人を選定しているということです。

さて、それが焼き畑農業タイプ(友人知人がころころ変わる)とどうつながるかです。長い付き合いになれば、その人物評価の機会が増え、情報が集積します。その結果、詳細な利他性・信頼性の審査から抜け落ちて「距離を置かれる」人。それが、「焼き畑農業タイプ」の人だというのです。

腐れ縁といいつつ、親交が続くタイプは詳細な人物評をクリアしつづけた仲なのかもしれません。つまり、普通の農業タイプです。

ですが、「焼き畑農業タイプ」だとしても、自ら他人と距離取ってしまう人、相手に高度の信頼性や一貫性を求める人である可能性もあります。言い換えると、完璧主義・白黒はっきりしたい人でしょうか。

ちなみに、私の場合は意外にも「道を聞かれるタイプ」です。

しかしながら、交友関係は「焼き畑農業タイプ」です。

勝間さんの話でいきますと、第一段階の所作や表情、居住まいでいけば高得点。長期接触するうちに、ボロが出てくるというところでしょうか。

無性に他人にイライラする日や、誰とも話をしたくない日が定期的にありますので、当たりがキツい日とそうでもない日を交互に見たら、ヒトが離れていくのも無理はないと思います。人間性を磨くよりなさそうです。

1年後に同じテーマを扱いました

ひょんなきっかけで、続編を書きました。

焼畑農業タイプにも類型があるのではないか?

そうなった原因はあるのか?

などと掘り下げています。


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