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PENTAX SPFとの出会い②

前回のあらすじ

中古カメラ屋のジャンクコーナーでPENTAX SPFを見つけ、1,600円で望遠レンズ付きで購入した。レンズを外して1,100円で買った。使えなくても1,100円だったので購入し、カメラトラブルが発生し修理に出すことになった。

ChatGPTより

↑「1,600円で望遠レンズ付きで購入した。」の部分は誤りです。ChatGPTの今後の発展をお祈りします。


ミラーアップが戻らない

前回言及したカメラトラブルですが、この時期の機械式カメラにありがちな「ミラーアップしたまま戻らない」現象です。
基本的にこの手のカメラはレンズから入ってくる光景が、本体のミラー部分に反射され、もう1回の反射(プリズム)を経てファインダーに映るようになっています。
そしてシャッターを押すと、このミラーが機械仕掛けで上に持ち上がり、その後ろにある感光部分(=フィルム)に光の像が写るようになっています。

機械仕掛けで上に持ち上がったあと何らかの理由でミラーが戻ってこないのが今回の現象なのですが、この状態になると、ファインダーに像が映りません。
常にノーファインダー状態になります。
フィルムの感光自体はシャッターが切られないと起きないので撮れるっちゃ撮れるんですけど、ノーファインダーだから構図も分からないしピントも合わせづらい。
デジカメ全盛の今だとそれもスナップとして面白いと思うんですけど、さすがにフィルムだともったいない…ということで修理を検討。

露出計を使いたい

もう1点気になっているのが露出計。
フィルムカメラだと基本的には手持ちで露出計を使うのかな、というイメージだったので、PENTAX SPシリーズのTTL露出計は「そんなのあるんだ!」と新鮮でした。
底面にそれ用の電池蓋があるので、電池を入れてみたが動かず。
これも修理だな、と。

(ちなみに電池はMR-9という水銀電池を使うらしいのですが、もう廃盤らしいので、代わりにアダプタを噛ませて補聴器用のPR44という電池を使っています。電圧が近い方が露出計が狂わないらしい)

オーバーホールに出す。

上記2点直してどうしても使いたいので、オーバーホールに出すかの検討を始めました。
いろいろなサイトを見たり、実際に見積もりも取ってみましたがどこも2万円オーバー。
正直ネット上に1万円台の中古品で動作確認済みのものが溢れている中、2万円以上かけてオーバーホールする意味があるのだろうか…と思いましたが、それでもせっかく中古カメラ店で出会った縁を大事にしよう!ということで、こちらのお店に修理をお願いすることにしました。

中古カメラの修理+販売などもやっている「ヨアケマエカメラ」さんです。
実際に送って見積もりを取り、

  • オーバーホール20,000円

  • プリズム交換6,000円

26,000円でお願いしました。
値段としては、5〜6社に見積もりを取った中では相場通りか、少しだけ安いかな?という感覚でした。
納期についても、1月末に送ってだいたい3月中〜下旬に戻ってきました。
こちらのお店の良いところは、

  • 連絡のレスポンスが早く確実

実際に顔を合わせる業者さんではないので、やっぱり連絡が取りやすいというのは安心でした。

  • 修理後2ヶ月は再修理無料

これも大事で、実際に私も3月に納品されたあとミラーアップの不具合が残っていたので、3月末に再修理を依頼→4月の2週目くらいに戻ってきました。
もちろん不具合は解消。
ついでにモルト劣化も取れていたので、ファインダーもキレイになりました。

ちなみに

壊れていると思っていた露出計は、動いていました…。
電池のアダプタがサイズ合っていなかったようで、届いてなかったとのこと。
アダプタの選択は大事。メルカリで怪しい3Dプリンタ制作のやつじゃなくて、ちゃんとAmazonとかで金属製のやつを買ったほうがいいです。
ただし、動くものの少しアンダー気味に振れていたようなので、そこもオーバーホールで修理しました。

というわけで現像。


ISO400のフィルムを入れたのでオーバー気味


コンクリの質感にマッチしている気がする


Super Takumar F1.8の恩恵

画像を拡大して思うのは、デジタルカメラには無い「焼き付け感」みたいなものがたまらんな、ということです。
(結局デジタルデータに変換してるので矛盾してますが)

今回は修理後のお試しということで24枚撮りのKodak UltraMAX 400を使ったんですが、キャプションにも書いたとおり外撮りだとけっこうオーバー気味ですね。
シャッタースピードが最速で1/1000なので、かなり絞り込まないとキツいです。
次に装填したのはFUJICOLOR100なので、こちらも撮り切ったら掲載したいと思います。

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