changemaker #2 探究学習 (思考方法2-創造的思考方法)
想定外の解決策を生み出すことにより、パラダイムシフトを起こすためには、今ま でとは異なる課題を今までとは異なる視点で捉える必要があり、創造的思考である「アブダクション」により捉えることとします。
【課題・視点の捉え方】
例えば、「赤ちゃんを毎月病院へ連れて行くのは面倒であり、さらに病院で長時間待たされるのは嫌である」という事象を捉えたとします。
この時、今までと同じ課題を今までと同じ視点で捉えた場合、「病院へ連れて行くのは面倒である」という今までと同じ課題に対して、「病院へ行く必要がある」という今までと同じ視点で捉えることによって、「長時間待たずに済む予約制の検診」という想定内の解決策を導くこととなります。
次に、今までと同じ課題を今までとは異なる視点で捉えた場合、「病院へ連れて行くのは面倒である」という今までと同じ課題に対して、「病院へ行く必要はない」という今までとは異なる視点で捉えることによって、「病院へ行かずに済むリモートによる検診」という想定内の解決策を導くこととなります。
そして、今までとは異なる課題を今までとは異なる視点で捉えた場合、「検診は受診するものである」という今までとは異なる課題に対して、「検診を受診する必要はない」という今までとは異なる視点で捉えることによって、「未病のための免疫力を高めることができる常在菌の入った薬」という想定外の解決策を導くこととなります。
【今までとは異なる課題・今までとは異なる視点】
今までとは異なる課題を今までとは異なる視点で捉えた「未病のための免疫力を高めることができる常在菌の入った薬」という想定外の解決策に関して、創造的思考である「アブダクション」により捉えることとします。
「赤ちゃんを毎月病院へ連れて行くのは大変であり、さらに病院で長時間待たされるのは嫌である」という事象に対して、「病院へ行く」という顕在化した課題を捉えるのではなく、病院へ連れて行く目的である「検診を受診する」という潜在化した課題、つまりは、今までとは異なる課題を捉えることとします。
次に、「検診を受診する」という潜在化した課題に対して、「検診を受診する必要がある」という今までと同じ視点ではなく、「検診を受診する必要はない」という今までとは異なる視点により捉え、これを法則として適用することとします。
そして、検診を受診しない場合であっても健康に育つ方法として、「途上国では不衛生であることもあり免疫力が高い」という仮説を形成することとします。
その結果、仮説である「免疫力を高める」から「予防接種」、「予防接種」から「常在菌の投与」、「常在菌の投与」から「未病のための免疫力を高めることができる常在菌の入った薬」を想起することとなります。
【創造的思考(アブダクション)】
創造的思考(アブダクション)により捉えることにより、「赤ちゃんを毎月病院へ連れて行くのは大変であり、さらに病院で長時間待たされるのは嫌である」という事象に対して、「検診を受診する必要はない」という法則を適用するこにより、「途上国では不衛生であることもあり免疫力が高い」という仮説を形成します。
ここでは、「赤ちゃんを毎月病院へ連れて行くのは大変であり、さらに病院で長時間待たされるのは嫌である」という事象に対して、「病院へ行く」という今までと同じ課題ではなく、「検診を受診する」という今までとは異なる課題を捉える必要があります。
しかし、検診を受診することは、日本においては当たり前のこと、つまりは、常識であり、気付くことが難しいことからも、今までとは異なる課題(固定観念)を捉えるためには、創造的思考(アブダクション)により捉えることが重要となります。
【まとめ】
これらのように、今までと同じ課題を今までと同じ視点で捉えたり、今までと同じ課題を今までとは異なる視点で捉えるのではなく、今までとは異なる課題を今までとは異なる視点で捉えることによって、「チェンジメーカー」になることができると考えます。
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