changemaker #1 探究学習 (思考方法1-論理的思考・創造的思考)
高校生が社会に出た時、様々な判断・行動をする上で必要となる「思考力」「判断力」「表現力」、そしてこれらの基盤となる「情報力」を習得するため、高校生は日々の授業における教科において、これらの能力を学習しています。
そして、これらの能力を社会の中で実践的に活用する上で、「探究学習」により事前に学習を行っており、特に「チェンジメーカー」における重要な能力となる「思考力」とは、事象に対して徹底的に考え抜く力であり、徹底的に考え抜く上で重要となる思考の方法として、論理的思考と創造的思考があると考えます。
【論理的思考】
高校生が社会に出た時、必要となる能力の一つとして「思考力」があり、思考する方法として、論理的に思考することが重要であると考えます。
これは、課題を解決するため、コミュニケーションをとるため、効率的に情報を収集・分析するためなど、論理的に思考できることは、社会に出た時に重要な能力になるものと考えます。
例えば、事象を推論するとき、論理的に思考する方法として、「帰納法」「演繹法」があり、「帰納法」とは、「ソクラテスが死んだ」「アリストレスが死んだ」「ヘーゲルが死んだ」・・・、これを構造化し概念的に捉えることにより、「人間は皆死ぬ」というように、「Aは良い」「Bは良い」「Cは良い」・・・、これらに共通する「●●は良い」というものが「帰納法」となります。
また、「演繹法」とは、「●●氏は人間である」「人間は皆死ぬ」、よって「●●氏はいつか死ぬ」というように、「A=B(事象)」「B=C(法則)」、よって「A=C(結論)」というものが「演繹法」となります。
【創造的思考】
一方で、環境が大きく変化しているにもかかわらず、従来と同じ目的・手段では、立ち行かない場合があり、論理的思考では対応できない場合もあるため、これから必要となる思考する方法として、創造的に思考することが重要になると考えます。
例えば、事象を推論するとき、論理的に思考する「帰納法」「演繹法」に対して、創造的に思考する「アブダクション(仮説推論)」という推論する方法があり、「アブダクション(仮説推論)」とは、「ソクラテスが階段の下で死んでいた(事象)」「階段から落ちると人は死ぬ(法則)」、これらのことから「おそらく、ソクラテスは階段から落ちたのであろう(仮説)」と仮説を形成することとなります。
これからは、このように、特定の事象に対して、法則を適用することにより、仮説を形成するなど、想定される数ある法則の中でも、個人の感性によるものか、環境に適したものか、正解が見えない課題(事象)に対して、独自の問い(法則)を適用することによって、独自の解答(仮説)を出すことが必要になると考えます。
ただし、「アブダクション(仮説推論)」において適用する法則が想定内の法則では、想定内の仮説しか形成できないため、例えば、「ソクラテスが階段の下で死んでいた(事象)」「階段の下には魔物がいる(法則)」、これらのことから「おそらく、ソクラテスは階段の下で魔物に襲われたのであろう(仮説)」というように想定外の仮説を形成することによって、今までとは異なる新たな解決策を導くことができるのと考えます。
※帰納法・演繹法・アブダクションは、個人の解釈に基づく説明となります。
【まとめ】
環境が大きく変化している社会において、今までとは異なる課題を今までとは異なる視点で捉えることにより、想定外の解決策を生み出すことができる「チェンジメーカー」となるためには、創造的思考の方法を習得することが重要となります。
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