changemaker #4 探究学習 (思考方法4-固定観念脱却)
想定外の解決策を生み出すことにより、パラダイムシフトを起こすためには、今までとは異なる課題を今までとは異なる視点で捉える必要があり、課題を「転移」「反転」「類推」することにより、顕在化した固定観念を否定することによって、固定観念から脱却する必要があります。
【転移・反転】
課題の前提となる固定観念を否定するためには、固定観念に対して、「転移」「反転」「類推」する上で、固定観念を「時間軸」「空間軸」「意味軸」により捉える必要があります。
「転移」とは、課題を今までとは異なる視点で捉えることであり、課題を「時間軸」「空間軸」により捉えることとなります。
「反転」とは、「転移」した課題を今までとは異なる視点で捉えることであり、「転移」した課題を「意味軸」により捉えることとなります。
【時間軸・空間軸・意味軸】
例えば、「赤ちゃんを毎月病院へ連れて行くのは大変であり、さらに病院で長時間待たされるのは嫌である」という課題を捉えたとします。
事例にある「病院で長時間待たされるのは嫌である」「毎月病院へ連れて行くのは大変である」という課題には、「検診を受診する」という固定観念(目的)があります。
「検診を受診する」という固定観念を「空間軸」と「意味軸」で捉えることとした場合、「空間軸」で捉えることにより、「日本」から「途上国」へ転移することとなります。
そして、「意味軸」で捉えることにより、「検診を受診する」から「検診を受診しない」へ反転することによって、「日本では検診を受診する」から「途上国では検診を受診しない」と捉えることとなります。
これらのことより、「日本」から「途上国」、「検診を受診する」から「検診を受診しない」へ転移・反転することにより、「検診を受診する」という固定観念を否定することによって、固定観念から脱却することができることとなります。
【類推】
「類推」とは、「転移」「反転」した事象を関連するものへと具象的に捉えることであり、「転移」「反転」した事象を関連するものへと連想し続ける必要があります。
そこで、「途上国では検診を受診しない」に対して、「途上国」から「不衛生」、「不衛生」から「免疫力」を連想することにより、「途上国では不衛生であることもあり免疫力が高い」という事象を想起することとなります。
そして、「途上国では不衛生であることもあり免疫力が高い」に対して、「免疫力」から「予防接種」、「予防接種」から「常在菌」を連想することにより、「あえて菌(常在菌)を投与することにより免疫力を高めることができれば、検診を受診する必要がなくなる」という事象を想起することによって、「未病のための免疫力を高めることができる常在菌の入った薬」という想定外の解決策を導くこととなります。
【まとめ】
これらのように、固定観念から脱却する上で、固定観念を「時間軸」「空間軸」「意味軸」で捉えることにより、「転移」「反転」「類推」することによって、顕在化した固定観念を否定することによって、今までとは異なる事象を今までとは異なる視点で捉えることができる「チェンジメーカー」になることができると考えます。
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