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未来医療

まだ研究途中と言われているが、眼底画像用のニューラルネットワークを活用したアプリがある。

スマートフォンのカメラひとつで、眼底画像から患者の年齢、性別、血圧、禁煙状態、糖尿病管理、主要な循環器合併症にかかるリスクを推測することが出来る。

私たち人間が人工知能(AI)に管理されることは、生活の一部となってくるだろう。

今はまだ助言を与える程度であるが、機能がより充実したアプリが開発されれば、病気になる前からヘルスチェックが行えることで、病院にかかることも少なくなるはずだ。

例えばこんなことが考えられないだろうか。

Apple Watchのような機械を一人一台持参する。日常の健康管理は「マイコンシェルジュ」と呼ばれるアプリが行ってくれる。

それは現在のような「血圧」・「心拍数」・「睡眠」といった生体機能に限らず、「感情」・「波動」といった、目に見えにくいものまでを管理してくれる、優れもの。

日本では「病は気から」といわれる諺があるが、私たち人間の身体からは「気」が発せられている。

幼少時、お腹が痛いときに手を当てて「お手当」と言ったことを母からしてもらった覚えは誰にもあるのではないだろうか。まさに「気」の療法である。

しかし私たちには「気」は見えない。そのため、日本人の生活に根付いていた「気」の療法は、統計的なことを正しいとする西洋医学に押され、「お手当」と言った非科学な医療は影を潜めていった。

今、流行となっているコロナウイルスも目に見えないモノではないだろうか。多くの人間は見えないウイルスを信じ恐怖をおぼえ、ウイルスはあるモノとして認識して生活しているのに、「気」それ以外にも「波動」など、目に見えないモノは受入る姿勢はなく、怪しいモノとして扱ってきたのではないか。

本来は目に見えるモノ・目に見えないモノの二つによってこの世界が構成されている。かつ、日本人は、この見えないモノを意識する力が他国より長けていたはず。

しかし、ここ240年ほど、物質的な要素が強い「土の時代」であっただけに、見えるモノに偏りガチであった。

それが、ここからは「風の時代」の影響が徐々に強まっていくだろう。

「風の時代」は、見えないモノ・怪しいと思われていたモノに人間が意識をむけはじめ、価値が一層高まる時代である。

私は、その目に見えないモノ・世界、「気」や「波動」と言った非科学的なものを健康アプリがチェックし始めた時、世界はいっきに変わると感じる。

きっと人間は飛びつき、その見えないモノを、何事もなくすんなり、受け入れていくのではないだろうかと考える。

なにせ、私たちが医療と認識している大半は過去3世紀にわたる欧米社会の発達の帰結であり、(アンソニー・ギデンズ 2015)。

その医療は統計的な目に見えるモノを目指すあまり、近現代以前にあった、目に見えないモノを消し去ったと言っても過言ではない。

科学的、非科学的のアンバランスな医療世界を救う役目が、人工知能(AI)や最新テクノロジーであると、私は思うのである。


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