マガジン

  • 東山まちかど新聞社

    • 20本

    観光地のイメージが先行する東山の、日常に溶け込んだ一面を切り取った写真や記事を集めたマガジン。

最近の記事

教えたくなる場所

ねねの道を一本はいるとちいさなお店が連なる場所がある、 手作りのアクセサリーショップやギャラリー、洒落た喫茶店などのお店が連なる。 新しさの中に趣深さを感じる店並びに異国に迷い込んだような思いになる。 そんな場所を抜けると小路にでる。 人込みから一転、とても静かな時間が流れる場所がそこにあった。 両側には町屋が並び、京都らしい風情を楽しむことができる。 路に敷き詰められた石畳の一部は、廃止された京都市電の敷石を移設したものだそうだ。 これが京情緒なのかもしれない。 誰

    • 『見上げてみよう!』

      少し秋めいてきた、10月初旬の頃 東山で有名なお寺に行ってきました。 「いやぁ~今日は涼しいし汗もかかないですね」 「ほんまにね、ではいきましょうかぁ」 歩いて15分ぐらいで到着、 すると長い階段が...のぼるかぁ... 登っていると、、、いや汗かいてるやん! なんて言ってるうちに境内へ 信心深くない自分でもなにか不思議な感じがする お線香をあげたり、あの門扉は○○でね~とか小話をしつつ お土産屋さんでわちゃわちゃしたり ちょっと歩くだけで空が広くみえる 電線も電柱も

      • 「紙の香りのするお店」

        紙の香りを感じると、少年時代に戻ったような気持ちになる。 細い小道を通り、古びたポンプの前を通ると 鉛筆を持って学習机に座っていた学生時代の 気持ちにさせてくれる、お店が東山にある。 素敵な店主と可愛い猫がお出迎えしてくれる。 丁寧に作られた手作りのノートが売りのレトロなお店だ 店主との会話にも懐かしさがあり、少しこそばゆい このお店にいくと紙の良さを知ることができる。 紙に文字を書くことが少なくなって ペンを持つよりキーボードを打つことが多くなった。 そんな大人が

        • 『商店街にいこう!』

          ~ある日の職場での何気ない会話~ 「あそこの唐揚げめっちゃおいしいんですよ」 「あそこってどこにあるん??」 「商店街の鳥屋さんなんですけどね」 「じゃあ、お昼に行ってみようかな」 職場から少し歩くと懐かしい感じのする、商店街がそこにあった。 大人になってから商店街に行かなくなったなぁ あそこの定食屋おいしそう、今度はあそこでお昼食べようかなと 考えながら商店街を進むと目的地に到着。 寡黙に仕事を続けるご主人と愛想よく接客する女将さん 唐揚げやコロッケのいい匂い

        教えたくなる場所

        マガジン

        • 東山まちかど新聞社
          20本

        記事

          「石階段の先にあるもの」

          三条通りから蹴上に向かう間で一本南に入ると 長い石階段がある、大股で駆け上がると少し大きな鳥居が現れる。 その鳥居をくぐるとひらけた神社の境内にたどり着く。 夏の納涼祭では多くの人が集まり 地域の人々からも親しみのある場所でもある。 夜風が涼しくなってきた夜、そんな神社で祭具を使って稽古をしていた。 3㍍位の剣鉾を自在に操っている姿に思わず目を奪われてしまった。 しばらく足を止めて見つめていたからか、おじさんが話しかけてきてくれて、祭具のことを少し教えてくれた。 剣鉾を

          「石階段の先にあるもの」

          「石畳の通勤路」

          花見小路を一本入ると石畳の道がある 川の音を聞きながら、石畳を歩く。 朝の光を浴びると目が覚めて、一日のはじまりを感じる。 いつも賑わうこの場所にも朝にしかない静けさがある。 そんな静けさが今日のスイッチを押してくれる。 少し歩くと新たな門出を迎える人々が幸せそうな顔している。 僕の日常にある風景も誰かにとっては特別な風景なのだろう。 そう思うと何だか、いつもよりも軽やかに歩むことができる。 僕はそんな街並みをとても愛おしく思う。 明日もこの石畳の上で誰かが笑顔なっ

          「石畳の通勤路」