曇った日曜日とブラスバンド
今日は一日、薄曇りだった。
せっかくの日曜日だったけど、ちょっと体調を崩して、一日中、家でごろごろしてた。
でも、おかげでnoteもたくさん探索したし、本もちょっと読めたし、すごく満ち足りた気分だ。
そんな風にほくほくしていたら、窓の外からブラスバンドの演奏が聞こえてきた。
ブラバンらしい、軽快な小気味よい音楽だ。
アパートのすぐそばに、女子校があるんだ。
なかなかのお嬢さま校らしい。
こないだ保護者参観日みたいのがあって、たまたま見かけたんだけど、
絵に描いたようような良家の家族が、豪華に着飾って大集合していて、びっくりした。
そして、制服がとてもすてきだ。
明るめの茶色が基調のブレザーで、アクセントに水色を使ってる。そう、靴下も水色だ。
髪が長い子は、同系色の水色のリボンを髪に結いていて、お揃いの茶色い帽子をちょこんとかぶっている。
その色合いの制服だなんて、外国ならではだ。
こちらは日除けが必須ということもあるし、私立も公立もどの学校も帽子が制服として付いていて、また、それがお洒落に見えてくる。
音楽は、どうやら、その女子校から聞こえてくるみたいだ。イベントかなにかだろうか?
おもしろいのは、曲が終わるたびに、
ヒューッと大歓声が上がることだ。
エンターテイメントの楽しみ方を本当によく知ってる人たちだ。
お、スイングが始まった。
思わず、足でリズムをとってしまう。
ああ、体調さえよければ、ワインでも一杯やりたいとこだ。
音楽って、いいな。
私は、音楽に特別なこだわりはないけど、こうして音楽が聞こえてくると、ハッピーな気分になるから、
好きだ。
日本でも、街のあちこちでライブってあったかな?
ふと考えた。
でも、なぜか、お正月のホテルで聞く、琴の「春の海」を思い出してしまう。
いや、ちょっと素敵な飲み屋に行けば、バンドがいたような気もするし。
こちらには、屋外のお店が多いこともあって、
パフォーマンスがあるのが普通だ。
ワインバーや、ブルワリーでも、昼間から誰かしら歌っているし。
変な話しだけど、
洋楽をネイティブスピーカーが歌うと、大した耳がない自分には、誰が歌っても、それらしく聞こえてくる。
いや、中には、頼むから、ちょっとあっちに行ってくれ、もあるけど。
曇った日曜日の夕方に、外からジャズが聞こえてくるなんて、本当に気分がいい。
どんよりしそうな空気を、音が、祓ってくれる。
やあ、明日からの一週間も素敵に過ごせそうだ。