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「ハワイとレスポンシブル・ツーリズム」について学んだことを自分のことばで残してみる。

webサイト制作をお手伝いさせてもらった、ハワイ州観光局様による日本向け【レスポンシブルツーリズム情報サイト】では、ライティング(文章作成)を担当させて頂きました。文章を書くためにハワイの歴史、SDGsの歴史、レスポンシブルツーリズムについて色々と資料を読み込みながら作ったわけですが、たくさん学ばせてもらったのでサイトを見てね!だけじゃなく、知ったこと知ってほしいことを、復習のためにも自分の言葉でここにも書いてみようと思います。

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【レスポンシブル・ツーリズム】とは


“責任ある観光”と訳されます。観光地には人が押し寄せ、経済は潤った反面、景観や自然環境、伝統的な文化が壊れつつあることが社会問題となってきました。こんなことでは持続可能な観光地なんてムリ!と。そこで、観光地を(持続可能なものとして)守るためにも、これからは旅する人へのマナーを期待するよ!と世界同時多発的に発信をはじめました。それがここ5年前後「レスポンシブルツーリズム」という言葉が使われるようになった背景です。
ハワイは一足先にこの問題に取り組んでいて 「ハワイ諸島内にもルールをいくつか作ったからみなさん守ってね。たとえばサンゴ礁に優しくない日焼け止めは販売禁止にしたし国外からも持ち込まないで!ウミガメに会っても3m以内に近づかないで。森林に出入りするときは靴の泥汚れを落としてくれないとハワイの真っ赤な花『オヒアレフア』が枯れちゃう。スーパーの袋も当然ヤメたし、プラスチックストローだって禁止にするわ」 といった具体的なルールを決め、ハワイに来る観光客のみなさんにもお願いを始めています。ハワイに限らず日本国内にも言えますが、観光地に訪れる際は観光客自身も責任を持って土地のルールやマナーを知識として持ちながら旅をする。それがワールド・スタンダードになってほしい時代に突入したというわけです。


【ハワイと日本】


新婚旅行で行きたい場所は?と聞けば一定の年代以上は十中八九「ハワイ」と答えるほど、日本とハワイは結びつきが強いですがハワイにとっても日本は重要で、ハワイ観光に訪れる観光客の第1位はアメリカ(…ってかハワイはアメリカなので国内旅行ですもんね)、そして第2位が日本、というくらいハワイの観光産業にとって日本は重要なマーケットです。
そしてハワイの人たちは、日本に対してとてもシンパシーを感じています。同じ島国だし、伝統や文化そして年上の人を重んじる風習なんかも似ている。だからこそ、伝統や自然環境を守りたいハワイとしては日本人のマナー(それこそ、レスポンシブルツーリズム)に大きな期待を寄せています。日本には「郷に入っては郷に従え」ということわざがありますからね。(ちなみに世界にも When in Rome、do as the Romans do.という言葉があります)
日本人が率先して旅先でのルールを守って実践する姿が世界中の人にももっともっと周知できれば、このレスポンシブルツーリズムの実践は、啓蒙を加速できるんじゃないか、とハワイは期待しています。(期待しているからこそ、ハワイ州観光局がわざわざ日本向けにwebサイトをつくったほどです)
ざっくりでしたがこれが、ハワイが発信しはじめたレスポンシブル・ツーリズムというものです。



次回は、SDGsとハワイについて書いてみようと思います。

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