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ついついしちゃう、答え合わせ

(おわりまで無料で読めます)

気になる人のことばって、いちいちいちいち、気になっちゃう。

さよならした直後にまたねってきたメッセージ、あの裏にはわたしへの好意があるはずだ、とか。

おやすみっていってそのうしろに期待していた絵文字がついていた、だとか。

***

でもね「好きだよ」って言ってくれないの。

「私のこと好きか嫌いかこたえよ」って言ったら、たぶんなにがしかのリアクションはあると思う。

でもふみとどまっちゃう。わざわざ言わせていいことあるかな、って。

***

今のままこの手元にある判断材料、ここからなら「あなたも私を好きなはず」っていう結論にしてもいいよね。

もし一番がほかにいたって、私は唯一無二のユニークな存在としてあなたの中に存在してるはず。

って、信じたいから、信じてるだけ、なのかもしれないけど。

***

そんなものにすがって何がしたいの?って冷静な誰か(自分かな)がささやく。

そう“「好き」とか「嫌い」とか「欲しい」とか、白黒つけるための滅びの呪文”なんだよね。(椎名林檎:おとなの掟)

あいまいな位置で望みを抱いていたいならそのまま。相手に確認しないで、自分だけの答え合わせを続けていればいい。

終わりにしたいなら聞いてしまえばいいけど、その答え合わせは、ずるずると先延ばしにしてしまう。

そんなにかんたんにまっぷたつに、わりきれないんだもん、気持ち。(でもね結局ねがまんできなくてしちゃうんだけどね)



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