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【USCPAへの道】FAR合格までの旅1(テスト当日までの流れ)

USCPA受験までの手続きについては過去の記事をご覧ください。今回は学習方法について書いてみようと思います。前回同様に受験準備からFAR合格までの日程について載せておきます。

予備校選び(2020年4-5月)→学歴評価(2020年5月)→必要な単位取得(2020年6-8月)→単位認定を依頼(2020年8-9月)→NTS取得・FAR申込(2020年9月末)→FAR模擬試験(2020年10月末)→FAR模擬試験(2020年11月中旬)→FAR受験(2020年12月上旬)

1.講義動画を倍速で聞きながら、テキストにメモする

まず、はじめにAbitusさんの紙のテキストを使い、講義動画を基本的に2倍速で聞きながら、大事な部分にメモを書いていきました。動画を視聴するときは、主に4色のマーカーを使い、テキストをぱっと見て何がどこに書かれているかできるだけわかりやすいように自分だけのテキスト作りをしました(この方法はいつもよく見ている公認会計士YouTuberの小山さんが動画の中でお話しされていたのを参考にしたものです)。赤色は主に重要なキーワード、緑色はキーワードなどの説明文や中程度に重要なメモ、青色は会計処理の方法や概念、重要なメモ、黄色は例外処理と他のページの参照(ex. FAR1 P.100参照といった感じ)、という風にテキストを色分けするだけで、復習のときにどこに重点を置けばいいのかわかりやすいです。このように自分だけのルールを作ってテキスト作りをしていくと、復習をしたり、該当箇所を見つけるのが楽になり、勉強の効率が上がりますよ。

2.MC問題を解いて、間違えたところは動画でチェック

1つのChapterの講義動画を一通り視聴したら、MC問題に取り組み、学んだことをアウトプットしました。MC問題だと一問一問の内容が少ないので、嫌にならずに復習することができます。MC問題で間違えたところは、動画をチェックして、間違えやすい点や問題をテキストの余白に書き込み、重要度に応じて、緑色(中程度に重要)と青色(重要)で囲み、見直しのときにわかりやすいようにしました。

3.単位取得のテストに向けてMC問題を2、3周回す

単位取得テストは全て四択問題ですので、MC問題をしっかりやっておくとテストに向けていい準備ができます。Abitusさんの受講生サイトでは、MC問題に関して、この問題を何回解いたのかや以前は正解だったのかわかるので、よく間違えるところを重点的に復習することができます。僕の場合、会計系の単位が6単位足りなかったので、追加で取得しました。

CSUEBデータ

4.キーワードを書いて、口に出して説明する

MC問題をある程度回したら、次にテキストの内容をより理解できるように、各Chapterのキーワードを紙に書きだして、その紙を見ながら、口に出してそのキーワードを説明しました。例えば、「保守主義 Conservatism」なら、「資産や収益は遅く小さく、負債や費用は早く大きく計上。例えば、偶発債務はその例」といったように、口に出して確認することで、自分がどれほど理解しているのかよくわかります。すごくおすすめの勉強法です。

復習方法 キーワードの書き出し

5.何度もミスしたMC問題とTBS問題を解いていく

Abitusさんの受講生サイトでは、自分がミスしたMC問題についてすぐにわかるので、特にランクAの問題を中心にもう一度解いて、わからない場合は積極的に受講生サイト上で講師に質問しました。

MC問題がある程度できたと感じたら、次はFAR1-5のほぼすべてのTBS問題を一度試しに解いてみました。仕訳など簡単なところはすぐにできましたが、資料を読み取る問題は慣れるまでは複雑で時間がかかるので、考えてわからない場合はとりあえず答えを見て、なぜそのような答えになるのか理解するようにしました。(FAR問題で出題されるResarch問題については、受験の2ヶ月前くらいから何度かAICPAを利用して、慣れるようにしました。慣れていないと検索に時間がかかったり、上手く情報を絞り込めないので、事前に何度か検索の練習をしておいた方がいいと思います。)

6.直前対策講義を受ける(本番50日前)

Abitusさんの受講生サイトには、直前対策ガイダンスという動画があるので、本番の50日前くらいに視聴しました。ガイダンスでは主にTBS問題の解き方の解説やResearch問題の取り組み方について解説してくれています。またガイダンスの中では受験当日に必要なものや受験当日の流れについても解説してくれており、事前に必要なもの(パスポート、NTSや予約番号のプリントアウトなど)をきちんと準備しておくことで安心して本番を迎えられます。

7.模擬試験とミニラストスパート

Abitusさんの場合、受講生サイトで好きな時に模擬試験を受けることができるので、試験本番の5週間前くらいに一度模擬試験を受けました。本来はもう少しテストに近くなってから模擬試験を受けたかったのですが、今回は11月中旬に日商簿記1級を受ける予定だったので、試験本番(12/4)までの復習できる時間を考えて約5週間前の10/24に1回目の模擬試験を受けました。模擬試験はほぼ本番の試験の操作方法と同じで、本番の雰囲気を感じられるので、絶対に受けておいた方がいいです。Abitusさんの場合、模擬試験のレベルは本番よりも少し難しめで、本番合格する(75点以上取る)には、この模擬試験で65点以上取れているといいと聞きました。

模擬試験の結果                                                                                                   1回目(10/24):79/100 (MC: 37, TBS: 42)                                                               2回目(11/21):73/100 (MC: 37, TBS: 36)                  

1回目の模擬試験を受けてみて、自分がどの分野に弱いのか(FAR1,2,5)わかったので、この結果を基にMC問題を中心に復習していくことにしました。TBSについても対策は大切ですが、TBS問題に挑戦する前提として、MC問題やテキストの基本内容はしっかりと押さえておくことが必須だと思いますので、無理してTBS問題を解くよりも、より短時間で正確にMC問題を解けるように意識して勉強するようにしました。

11/15の日商簿記1級の試験を終えて、今回は合格できているかも(簿記1級についてはこちらの記事をご覧ください)と思えたので、いい気持でFARの勉強に切り替えることができました。テストまで約20日ほどで、時間が限られていたので、苦手な論点や頻繁に出る論点に絞って勉強しました。FAR1と2の内容は基礎的でMCでもTBSでもよく出ると聞いていたので、MCとTBSを徹底して復習しました。またFAR5の公会計やNPOもMCでよく出るし、FAR5の内容は計算問題が少なく、知っていればすぐに解ける問題が多いとのことでしたので、MC問題、特にランクAのものを中心にFAR5は用語に気をつけながら復習しました(例えば、公会計では"expenditures"という言葉があればこれはgovernmentalだとわかり、修正発生主義を適用しなくてはいけないと気付くことができるので、キーワードを拾うようにして解いていました。)

2回目の模擬試験では、MC問題で思ったよりも点が取れていないことが分かったので、その原因を確認してみると、問題文の読み違いや計算ミスがけっこう多いことが分かったので、対策を考えました。自分なりに考えた対策は、問題文の最後の一文、つまりQuestion文を、マウスでドラッグして、青色にしておいてから、問題文を一行目から読むことにしました。こうすることで常に何を答えないといけないかわかるので、問題を読むときにどのような情報が必要かわかりやすくなります。

また、模擬試験の復習やラストスパートの時にメモした部分やテキストの内ここは重要と思った部分は紫色のマーカーを引いて、テキストを開いた瞬間にここは最後に見直した方がいいとすぐにわかるようにしました(マーカーの色は皆さんの好きな色でいいと思いますが、最後のラストスパートで使う色は濃い目でわかりやすいものがいいと思います)。

8.最後の2週間のラストスパート

泣いても笑っても、勉強しても遊んでいても、試験の日時は決まっています。やり切ったという意識で本番に臨みたかったので、ラスト2週間は、次の3つのことを中心に勉強しました。①(本番2週間前から1週間前くらいまで)重要性による判断から勉強が手薄になっていたFAR3と4(退職給付会計、連結会計、税効果会計、外貨換算など少し応用論点)のMC問題のランクAをもう一周解き、自分では大事だと思った有価証券、税効果会計、キャッシュフロー計算書、連結会計などの論点はTBS問題も解いておきました。②FAR1&2と5の内覚えきれていない論点を見直し、PP&Eの減価償却や減損、偶発債務や後発事象、社債などはTBS問題も徹底して復習しました。③時間があればAICPA(過去問)のMC問題を何回分か解き、自分の知識に穴がないか確認しました。また時間を計りながら解き、本番を想定した練習を行いました。間違えた箇所は次のようにまとめ寝る前などに確認していました。

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またラスト3日くらいからは毎晩寝る前にテキストの紫色のマーカーの部分と2回の模擬試験でミスした部分(次のように紙にまとめました)を見直すようにしました。新しい問題をどんどん解いていくことも大切ですが、やはり一度解いて間違えたことのある問題をもう一度間違えないようにすることはとても大切だと思います。

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FAR模擬試験2

8+α (時間がある人は)事前受験会場を確認しに行く

日本でUSCPAの受験ができるのは、東京と大阪の2か所のみです。僕は今回大阪の受験会場(中津センタービル7階のプロメトリック)を利用しました。徳島県から大阪までテストを受けに来ていて、テストの日にはスーツケースなど荷物が多かったので、事前に受験会場を訪れ、試験当日は何時に受験会場についていればいいのか、また電卓や計算用紙は借りられるのかなど質問しました。こうすることで、試験当日は場所も時間も、ホテルから何分くらいで着くのかも分かっているので、余裕を持って試験会場にたどり着くことができました。

中津センタービル

ここまでお読みいただきありがとうございました。テスト当日の体験についてはこちらの記事をご覧ください。ほなまたな~



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