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ドレスデン市内観光

ドレスデン

7月28日(日)晴。
6時に目を覚まし、8時に1階のレストランでバイキング式の朝食をとる。英国人のJさん夫妻と同席する。
9時、バスで市内観光に出発。旅行会社のガイドは背の高い美人、V夫人である。英語、ドイツ語、フランス語、ポーランド語が話せるのにエスペラントはだめ。そのためエスペラント通訳のM夫人が同伴する。一般社会ではエスペラントが少数派であり、バスの中はなんとも不便な言語環境であるが参加者の間での意志の疎通に問題はない。

かつてはエルベ河のフィレンツェとその美しさを謳われたこの街は、ザクセン地方の首都として、18世紀にはフリードリヒ・アウグスト大王のもとに黄金期を迎え、芸術と文化の都として全ヨーロッパに知られていた。しかし、第2次世界大戦の1945年2月13日夜半、米英空軍の猛爆撃により一夜にして灰塵に帰し、4万人近い死者を出した街としても知られている。

ゼンパーオペラ


聖十字架教会

約1時間半市内をめぐりポスト広場でバスを降り、まず戦後復元されたツヴィンガー宮殿へ向かった。
この宮殿はザクセンバロック建築の代表的な建物で、要塞風の塔があることから「ツヴィンガー」という名前がついている。中庭の回りにはぐるりと回廊がめぐらされている。宮殿は現在博物館や美術館として公開されている。

宮殿の北側にあるゼンバーの設計になるイタリア・ルネッサンス様式のゼンバー美術館に入る。15~18世紀の巨匠たちの膨大なコレクションで、世界的にも有名である。数々の名画が並ぶ一番奥の部屋にあるラファエロの「システィーナのマドンナ」の前でしばらく佇む。中庭に出て英国人夫妻と同行の青年と写真を撮った。

ツヴィンガー宮殿中庭にて

聖母教会はいまだ復元の作業中

13時宮殿を出て爆撃の跡の残る市街を通り長さ100mを越すマイセン陶器2500枚による見事な壁画「君主の行列」を眺め、続いて爆撃で壁の一部だけ残った聖母教会(フラウエン教会)の復元作業中の現場に出る
この教会は、長い年月をかけて建てられたもので、直径23.5mの大ドームを持った歴史的な建造物としてバロックの街並みのマルクト広場に威風を誇っていた。それが第2次世界大戦中に一夜の空襲で破壊されてしまった。壁の下には番号を書き込まれた煉瓦が山と積まれ、企画には復元後の姿を描いた絵が立ててあった。

復元途中の聖母教会


2023年の聖母教会:ウサコ撮影

聖母教会は2005年にこのように再現されたようです。
再建が始まったのが94年なのでまさ爺が見たのは左側の黒い部分のあたりだったのではないでしょうか。(ウサコ)


ピルニッツ宮殿


ブリュールのテラス

昼食のためバスでピルニッツ宮殿近くの露店に行く。じゃがいもとマカロニの酢和えにウィンナー、ビールで7.5マルク(約550円)お腹が空いていたせいか大変美味であった。14時半、バロック風のピルニッツ宮殿に入る。中庭のなんと素晴らしいこと。続いてゲーテが「ヨーロッパのバルコニー」と言った「ブリュールのテラス」を見学する。壁にはエルベ川の氾濫時の水位が記されていた。くたくたになって15時半迎えのバスに乗り16時過ぎにホテルに帰る。

ホテルの窓から ドレスデン中央駅

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