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Q.外国人と日本人の決定的な違いは何か?

私たち海外に住む者は、家の戸口に知らない人が立っていると「また誰かが騙しに来た」と思って用心しますが、私の家内は二世のせいか特に、見知らぬ人に対しては警戒をします。

世界のほとんどの国々の国境は地続きだし、島国でもイギリスのように隣国は泳いで渡れる近さだったりするので、お互いに警戒が欠かせませんでしたが、日本列島の国境の総ては永久不変の海岸線なので、異民族に対する警戒心が欠けたまま、今日のグローバル時代を迎えてしまいました。

これが、外国人と日本人の最大かつ決定的な違いだと思います。

ブラジルは約10か国と国境を接していますから、この頃はベネズエラから毎日難民が入り込んで来ています。

南米諸国はみな新しい国々なので、昔からのやったやられたという憎しみの蓄積もほとんどないし、陽気で楽天的なせいか陰湿な憎み合いはありません。

しかしユーラシア大陸では色々な民族や国々が、水面の泡が押し合いへし合いするようにして栄枯盛衰を繰り返してきましたから、国境線も時代で大きく変化します。

隣国が強大になればこちらに攻め込み、こちらが強くなると隣へ攻めていきます。
アルザス地方がドイツになったりフランスになったりするように、
ウクライナとロシアが今も殺し合いをしているように、
いつ隣が攻め込んで殺しに来るか、そのとき自分達はどう言い張るか、どう逃げるか……などと常に頭を使いながら、長い歴史を生き延びてきたことでしょう。

その上、日本には毎年のように天災が来て、一瞬にして全てを失い、眼前の景色すら一変してしまいますから、
「その時はその時だ、今考えても仕方がない」と思っているのでしょう。

外国の厄災と自然の災害は違うということを、日本人はまだ理解していないように思います。

一神教は信じる宗教、神道は感じる宗教。
宗教学者 山折哲雄

【今日の名言】
「日本は食もエネルギーも乏しくなったら、地域社会が復活して共同生活になる」
(よみ人知らず)

「病は口より入り、禍(わざわい)は口より出ず」


※編集協力
和の国チャンネル
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