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草食民族と肉食民族

テレビで見るサバンナの風景には、木陰で昼寝をしているライオンが出てきますが、ライオンは一日に20時間近く横になって休むそうです。

遠くでは、シマウマなどの草食獣の群れが、一日中草を食べるか、草を探して歩き続けていて、夜でも立ったままウトウトするぐらいです。

草は肉より栄養価が低いので、草食獣は一日のほとんどを採餌に過ごしていますから、人間の場合も菜食の農耕民の方が、肉を食べる民族よりも、働き者ということになります。

肉に比べると食物繊維は消化しづらいので、草食獣の臼歯や胃は大きくて腸も長くなっています。それで菜食の日本人も胴長で手足は短めになっているのでしょう。

肉食獣は草食獣を餌にして生きていますから、人間の場合でも、毎年秋になると肥えた馬に乗った騎馬民が、収穫を済ませた農耕民のところへ略奪にやって来ます。

遊牧民の中でも、戦いに強い連中が騎馬民族ですが、漢民族はもともと農耕民だったので騎馬民族が怖くて万里の長城を築いたといわれています。

でもすぐにフビライ・ハンに征服されて元王朝になり、その時代に中国や朝鮮には広く肉食民族のDNAが入り込むことになりました。

中学の理科で習ったように、植物は葉緑素で日光を澱粉に変換しますが、それを虫や草食獣が食べ、さらにそれを肉食獣が食べて生きています。

ですから肉食民が農耕民を食い物にするのは生物界の法則と言えましょう。

これを食物連鎖というそうで、この食うか食われるかの世界では残念ながら倫理道徳は通用しないと思うべきでしょう。

例えば東芝という企業が、外資にかじられて次第に痩せ衰えていきましたが、勤勉な日本人が残業しながらせっせと働いて築き上げた、沢山の企業や不動産は、今も肉食民族に食べられ続けています。

【今日の名言】
「金持ちになりたければ貧乏に生まれることだ」
アンドリュー・カーネギー


※編集協力
和の国チャンネル
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