カンボジア+農業+リモート=?
ちょっとnoteさぼりすぎた。
その間に「野辺山ほうれん草カレーペースト」クラファン約500%達成して、ようやくBASEショップも立ち上げられた。
https://nobeyama.base.shop/
そして、このコロナ禍でリモートワークを推奨されたのでリモートで畑を作ってみた。
舞台はカンボジア。
世界遺産アンコールワットのあるシェムリアップ州のとある村。
現地パートナーにはNPO法人HEROさん。
実はすでに動いて半年ほどたっている。
カンボジアの魅力
僕は自分史でも書いたようにカンボジアに3年ほどNGO職員として滞在していた。
就農した後も30年後の日本農業を担う若手農家の視野を広げたいと思って「農スタ」という農業に特化しカンボジアスタディツアーをやってきた。
(コロナでストップ中 こんなのもやってた↓)
https://note.com/masahiroyamaura/n/ne8a003bfc117
僕が住んでいたのは約10年前だけど、その時はカンボジアの課題は無限にあり、それ自体が私にはとても魅力的だった。
(プノンペンから村まで120㌔チャリでいってみた。サンダル30歳)
それは僕が就農して少したって感じたことと同じ理由。
「ここなら僕はロックスターになれるかもしれない」ってことだ。
カンボジアにおいては音楽の要素も少し入っていたけど、本質的な意味では自分が貢献できる、自分でも活躍できる とかそんな感じ。
平均年齢や人口増加率を取ってみても国の立地を見ても、可能性しか感じない国だと思ってる。
農業やビジネスに関しても まだまだこれからだ。
中から見たカンボジア
中にいるカンボジアの人々から見れば、と考えると少しづつ改善されてはいるものの 日本人の目から見ればなかなかしんどい生活をしている。
首都プノンペンをはじめとする都会ではコロナ前までは建設ラッシュで仕事はあり、賃金も上昇する一方だった。
ただ地方農村に目をやるといわゆる小作人としてお米作りを手伝い、家族を養うには心もとないほどのお米と小銭をもらいながら自給自足に近い生活はまだまだよくある話だ。
(地方に行くとまだまだこういう家はたくさんある。)
裕福な我々から見てその幸・不幸を判断するのはよくないが、だからと言って彼らが何も知らないわけではない。
10年前の時点で、先進国がたどってきた発展の過程をすっ飛ばして 家電はないけど スマホ持っているってのがカンボジアはじめアフリカなどの途上国でも常識だ。
そして、それは無知な民に情報をもたらした。
電気もとどかないジャングルの奥地の先住民族とはわけが違うんだ。
彼らを守ろうとか、変えようとするのが僕たちのエゴなのはわかってる。
ただ僕はお互い少しだけ余裕をもって笑いあいたいだけなんだ。
カンボジアの畑
そんなこんなで苦労して2.5aの畑を作った。
シェムリアップ州スナーソンクリァーン村。
その村の中で希望する家族と畑にすることができる立地を持った候補地をいくつか挙げてもらい、プリェンさん一家7人家族の元 始まった。
すでにコロナ禍で僕は現地にはいけない。
HEROの現地スタッフの方も農業については初めての経験。
日本人同士でも農業の当たり前の共通言語が通じないw
トラクターはどうやら借りれるらしいけど、ロータリーかけてもらうつもりが円盤プラウだったりする。
そもそも日本で当たり前にある資材がなさすぎる。。
種も品目はそこそこあるが、品種がない。。
私→NPO職員→通訳→村人 だから伝言ゲームでうまく意図が伝わりにくい。。
コロナで当たり前になった動画通話ですべて解決すると思ったのに 電波が届かなくて それが出来ないなどなど。
まぁ そうはいってもやってみるしかない!
ということであるもので 工夫しながら蚊帳を使った育苗ハウスや プラコップで育苗したり。
土づくりができていない状態で最低限手に入る資材をぶち込んで作った畑。
その中で普通に作ったらどんな感じでできるのか試験的にいろいろ作ってみた。
結果、日本の感覚でいうと全然だめだけど、現地感覚ではそこそこできた。
まだ収量がどうとか言えるレベルじゃないけどね。
カボチャやもろこし、オクラはそこそこできる。
果菜類は 育苗が難しかったけど、うまく定植できたのは 実なりも悪くなさそう。
葉物は虫に食われるけど、レタス、小松菜っぽいのはそこそこできた。
芋やりたいけど 種イモが手に入らずw
うまくいったのもいかなかったのも要因が様々ありすぎて、管理も自分でやらないと 原因も可能性レベルでしかわからない。。
「行きたい!!」
いけないストレスと闘いながら 新たな手を打っていきます。。
(冬瓜と主力のお母さん。カンボジアの冬瓜料理はおいしい。)
一つだけ涙が出るほどよかったこと。
それは畑を手伝ってくれてるお母さんが、自分で作った野菜で子供たちに出すおかずが一品増えたことをうれしそうに話してくれたとのこと。
そして、自分で作った野菜を村で配ってもらっていることで村人から感謝され、喜ばれることが誇らしいとのことでした。
私は人の親としてそれだけでおなかいっぱいです。
そしてそんなお母さんが少しでも増える夢を見ています。
ちなみに お父さんはさぼり気味。それもカンボジアらしいw
頑張れ父ちゃん!!
力あるお仲間にお声かけ
偉そうにいろいろ言ったけど、僕は農家としては下の下。
現場レベルの作業では動けるけど、栽培技術と知識は人並み以下。
ただ普通の農家じゃ実現できないことを形づける能力は持ってる。
よし、人に頼ろう。
ありがたいことに4Hクラブのおかげで突き抜けた農家さんはたくさん知っている。
ということでカンボジアでの農業の試験を行える といううたい文句で毎月お金をいただく上に知識も共有いただくという素敵な仕組みを作らせてもらった。
普通逆だよね。
でもカンボジアで畑用意できる人はそんなにいないのです。
そして、カンボジアのことを知っている農家も数少ない。
ただでお願いすることもできたけど、物価安いカンボジアといえど 畑を借りる、家族に手伝ってもらう、資材を買う すべてお金です。
もちろん身銭も切っているので、手伝ってもらう方も責任もってかかわってもらえるようお金をいただいてます。
コロナが明ければ 現地で死ぬほど接待します!
素敵な仲間ができたことで やることが少しづつ明確になってきました。
3月下旬から カンボジアもロックダウンで村にも行けない状態で電話連絡だけでいったん活動止まってますが これからが楽しみ。
コロナによる国境のフタが取れたら 2秒でカンボジアに飛びます。
その時、一緒についてきたい人はぜひ「農スタ」へ。
リモートでもこのプロジェクトにかかわりたい方はお声かけください。
SNSで適当に検索すれば 私はそこにいます。
一緒に楽しめる仲間を募集。月1000円~
さて、まだまだこれからです。
タピオカの原料、キャッサバ畑。
赤い看板は「Danger Mine(地雷注意)」。
心してタピオカミルクティー飲んでねw
ありがとうございます。何かしら社会の役に立ったり、誰かの人生に影響するような記事を心がけていきます。 根が照れ屋なので 若干の不真面目は照れ隠しです。 ご承知おきを。