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【雑記】僕が聴いた『30Years 30Hits』〜THE YELLOW MONKEY/イエモンのこと〜

※この記事は音楽ナタリーの特集とテレビ朝日で放送された特番『やぶからディッシュ』に触発されて書いたものです。

『プライマル。』を初めて聴いたのは2001年の2月、札幌に向かう飛行機の中。
発売直後の新曲が機内プログラムで流れていたのだ。

デヴィッド・ボウイやT・レックスを手がけたトニー・ヴィスコンティをプロデューサーに迎えたグラムロックのサウンドは当時13歳の男子中学生の心を射抜いた。
歌詞もカラッと明るくさようなら。
えぇ!?卒業というのは式典を毎日のように練習して正装で臨むものではないのか!?
「卒業おめでとうブラブラブラ…」って何だその力の抜け方は!?
でも何か…カッコイイ!w

THE YELLOW MONKEYという名前もそこで初めて認識。
残念ながらそのバンドは既に活動休止しており、新曲が出る見込みは無い。
しかも中1の自分には金も道具も無いから過去の曲を聴くことも叶わない。
実家のテレビはCSを契約していたのでSPACE SHOWER TVとMUSIC ON! TV(当時はまだViewsic)のチャート番組でMVを聴く日々が続いた。
しばらくすると『プライマル。』はチャート圏外になってしまい聴けなくなった。

2003年、高1になった僕に強い味方が出来た。
TSUTAYAのCDレンタルとMDである。
大金を叩いてMDコンポとポータブルMDプレイヤーを買ったのだ。
(当時はまさかあんなにあっさりMDが廃れていくとは思ってもいない)
初めてダビングして聴いた曲はもちろん『プライマル。』
遂にイエモンの過去曲も聴けた。
そこからはずっとヘビロテ。

さらに同年9月、これは車中から見た光景とセットではっきり覚えているのだけど、父が運転する車に家族で乗っていて(何の用事で乗っていたのかは今となっては思い出せない)ラジオから曲が流れていた。
「何か吉井和哉に似た声の歌手だな〜」と思っていたら、曲の後にパーソナリティが「よしいろびナンタラ」と発音。
は?
「よしい」って言ったよね?
でも下の名前「かずや」じゃなくなかった?
帰宅後すぐにパソコンで検索したのは言うまでもない。
そこからはYOSHII LOVINSONの曲を聴きながらイエモンの活動再開に想いを馳せる日々。

しかし2004年7月7日、解散が正式発表。
当時はスマホなんてものは無かったので(インターネットはパソコンから使う時代)学校から帰宅直後にテレビの夕方の芸能ニュースで知った。
僕にとっても世間にとってもイエモンは完全に過去のバンドになった。

とはいえ新曲の望みは断たれたものの別にそれで聴かなくなるわけではなく、なんだかんだで高校時代は最も聴いたバンドに。
ただ、同時に電気グルーヴやフリッパーズ・ギターをきっかけにテクノや渋谷系に傾倒し始めて高3の後期は離れ始めていたとも思う。

時は流れて2016年。

そして2016年5月11日、再結成ツアー初日。
チケットは買えなかったけれど最初の1曲目だけは様々なメディアで生中継。

泣いたねw
感想をツイートできないくらいw

大学生や社会人になってからは正直あまり聴かなくなっていたけど、やっぱり好きなものはずっと好きなんだなと思わされた瞬間だった。

今はサブスクでまた日常的に聴くようになっている。
僕にとって音楽の原体験の1曲。

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