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ああ、素晴らしき。下町のナポレオン魅惑の七変化。

現世における魔の錬金術について。

錬金術とは。

①紀元1世紀ごろ以前にエジプトに始まり、アラビアを経てヨーロッパに広がった、卑金属を貴金属の金に変えようとする化学技術。さらに不老不死の仙薬を得ることができるとされ、呪術(じゅじゅつ)的性格をもった。科学としては誤りであったが、多くの化学的知識が蓄積され、近代化学成立の基礎資料となった。アルケミー。
② 転じて、ありふれたもの、値打ちのないものを貴重なものに作り変えるという術。
③ (「金」を「かね」と意識して)お金・財産を生み出す特別な方法。また、非常に貴重なものを作り出す方法。「必ず儲かるという錬金術はない」
(引用:デジタル大辞泉)

今回は②の話。


「いいちこ」とは大分の方言で
「いいですよ」と言う意味。

ご存知、下町のナポレオン「いいちこ」
その名の由来は、大分の方言らしい。

また、最近知ったのだが
この場合のナポレオンは
不完全な辞書を携帯しながら
革命を先導した偉人のことではなく
高級ブランデーのことらしい。

ちなみにこれは、母に教えてもらった。
偉大なる母はなんでも知っているのだ。

そして、いいちこデビュー当時の1979年
海外のお酒はかなりの高級品だったとのこと。

そんな時世において
ナポレオン(高級酒)級に美味しいお酒を
庶民がいつでも楽しめるようにとの想いから
公募によって生まれたのが
かの有名なキャッチフレーズだ。

それでも吾輩にとって
食卓に革命を起こしたいいちこは
英雄であることに変わりないのだが。


私はこの上なく晩酌を愛しています。

気づけば(男性・26歳・未婚)である私だが
生憎、大それた趣味は持ち合わせていない。

それでも、晩酌だけは長年続いており
その中心にはいつも下町のナポレオンがいた。


いいちこ、ほんまにすごいねん。

家に帰ったら、まずはビールで1日を洗い流す。

そこからスコッチや赤ワイン、日本酒など
多種多様なアルコールを求めてしまう日もあるが
いいちこの安定感がもたらす安らかさは
いつだって私を唆すのだ。

イチローの安打、キムタクの演技
フジモンのガヤばりの安定感である。

コスパも抜群。
最もポピュラーな25度の1800mLパックは
税込み2000円未満で買える。

グラスにいいちこ30mLを注いで割れば
一杯あたり30円ほどで飲めるのだ!

もちろん糖質ゼロで
100mLあたり142kcalカロリー。
ヘルシー(?)なのである。

今回は、割ものに焦点を当て
名バイプレーヤーいいちこが垣間見せる
様々な顔を紹介させていただきたい。


1.文字通り、無限地獄。
H&F BELXのルイボスティー割り。

圧倒的No.1の美味しさ。
衝撃を受けた至極の一杯。

最近になってようやく
聞き覚えのある名詞に昇格した 
「ルイボスティー」

華やかな女性が飲みそうだなぁ〜
という、なんとも頭の悪い感想による
なんとなく高貴そうなイメージを前に
近付き難さを感じていたものの
昨年、好奇心に負けてようやく購入を決意した。

購入した当日、恵比寿のアトレで
怯えた様子を気取られないよう
試飲を繰り返していたのだが
ブリスフルブラックカラントを飲んだ瞬間
私は、瞬く間に恋に落ちてしまった。
まさかこの歳で一目惚れするとは…

沸かしたばかりの温かい状態で飲んでも
キンキンに冷やして飲んでも美味しいのだが
ふと魔が刺していいちこに投入してみたところ
グラスの中では革命が起きていた。
さすがはナポレオンである。

このルイボスティー本来が持つ
香りや、自然な甘みには決して干渉せず
喉の奥で控えめに存在を主張する
いいちこの愛くるしさを楽しめる。

TVを観ながら、PCを触りながら
本を読む時間を満喫しながら
大切な人と会話を楽しみながらと
どんな場面でも力を発揮する
ユーティリティー性のある飲み方だ。

本当に美味しい。

お酒であることを忘れて飲み進められるため
気づいた時にはかなり酔っ払ってしまう。
要注意。


2.ウーロン茶割り界の絶対王者。
LUPICIAの黄金桂割り。

【黄金桂】は、軽やかな口当たりで人気が出ている福建省の有名な烏龍茶。桂とはキンモクセイのことで、金色に輝くキンモクセイの花をほうふつとさせる華やかな香りがします。(商品説明抜粋)

居酒屋でも王道メニューである
ウーロン茶割りではあるが
様々な試行錯誤を経た結果
晴れてこの黄金桂が優勝召された。
おめでとう!!

いいちこが投入された後の黄金桂は
商品説明にあったように
華やかな香りはそのままに
食事を楽しみながら
美味しく飲めるお酒へと変貌する。

既にお気づきのことかと思うが
いいちこは素材の香りに割り込まない!
自分は簡単に割り込まれるというのに!


3.そろそろ花火が上がる時間だね。
三ツ矢サイダー割り。

タイトルで落ちてはいるが
三ツ矢サイダーで割るのもうまいのだ。

タイトルで落ちているので
味は想像していただけると思うが
居酒屋で言う、ラムネハイ的な飲み物になる。
絶対にうまいのだ。
シュワシュワしているのだ。

風呂上りはもちろん
スナックや揚げ物系にドンピシャで合う。

浴衣なんか着ちゃって
縁日なんかで飲みたくなる味だが
冬にコタツで飲むのも乙。


4.お前…こんなことまでできるのか。
珈琲割り。

近年、相性がいいと評判になりつつある
珈琲 × 焼酎の組合せ。

アイリッシュコーヒーなどは有名で
珈琲とアルコールが合うのは周知の事実だが
さすがはいいちこ。
出会った瞬間には珈琲を受け入れきっている。

一口飲んだ瞬間に
カフェ特有のリラックス感に包まれる。
疲れ果てた1日にぴったりな大人の苦味は
夜更かしがしたい夜なんかにもおすすめ!

そして、いいちこ本来の甘みを
骨の髄まで味わえる飲み方でもある。

いいちこは、甘いのだ。

苦味とのコントラストによって
ロックで飲むよりも甘さを感じられるのである。

こちらも多分に漏れず
スイスイ飲めてしまうので要注意である。

珈琲の主体性が強いので
自分の好みの豆で飲むのがおすすめだが
手軽さという観点で言えば
私はこのセブンイレブンの珈琲を推したい。
普通に飲んでも美味しいよ!

どの珈琲も、割るときにはアイスがおすすめ。


5.いつでもどこでもタイムスリップ!
カルピス割り。

水はどのくらい入れるのがベストなのか?
永遠の自由研究テーマをくれるカルピスの原液

是非ともこの美しき幸福の液体に
いいちこをぶちこんできただきたい。

出会いは、まだお酒を飲み始めたばかりの頃。

美味しくも感じないビールを
かっこつけてうまいと言っていた時代に
「騙されたと思って一口飲んでみろ。」
と、口うるさく言う友人の紹介で出会ったのだ。
Y君、あの時は本当にありがとうございました!

日本人のDNAに刻まれている
乳酸菌由来の味わいはそのままに
確かな甘みと、横からひょっこり顔を出す
いいちこが醸し出すハーモニー。

あの頃に比べて
自分は大人になったのだと感じ
ほんの少しだけ背伸びしたくなる
そんな味である。

がぶがぶ飲むような無粋な真似はできないので
あま〜いお酒が飲みたくなったら
ちびちびっと、どうぞ!


6.ティータイムにも!
Liptonのアップルティー割り。

目に止まれば手を伸ばしてしまう定番商品
Liptonの甘いフレーバーティーシリーズ。

実は、リンゴジュースや紅茶にも合ういいちこを
その掛け合わせであるアップルティーで割ると
当然の如く、美味しいのである。

ランチ後の飲み物であるアップルティーに
こっそり、いいちこを注いでみる。

何も悪いことはしていないのに
ちょっぴり罪悪感があるかもしれないが
これがまた、絶品なのである。

ほの甘いアップルティーと
ほの甘いいいちこが混ざると
ほの甘いお酒が出来上がる。

このアップルティーは期間限定商品なわけで
店頭で見つけてしまえば
狂喜乱舞してしまいがちなわけだが
この喜びを独占するわけにはいかないわけで
買うのは2パックまでと
強い心で決めているわけなのである。

毎年、発売されるのが待ち遠しい。


7.結局のところ、何で割ってもうまい。

つらつらと綴ってきたので今更感しかないが
実は、いいちこは何で割ってもうまいのだ…

前述したもので言えば
リンゴジュースなどの果実系ジュースだけでなく
紅茶もアールグレイやダージリンなど
大体、何にでも合ってしまうのである。

他にも緑茶、ジャスミン茶は何がなんでも合う。
各社、どのブランドでもうまい。本当にうまい。

これぞ!という銘柄を見つけられていないのは
私の不徳の致すところではあるが
お茶系は、特に何でも美味しいのである。
十六茶爽健美茶もうまい。

実はアクエリアスなんかも合う。酔うけど。


いいちこは、最高のパートナー。

そのままロックで飲むのも
水で割るのも、もちろん美味しい。

だが、いいちこ最大の強みは
何に割られてても瞬時に合わせ
相手の良さを最大限に引き出す
凄まじい社交力と、健気な佇まい。

言い換えれば、いいちこは
アルコール史上最強の女房役なのだ。

いいちこを元素にした錬金術が
いとも簡単に成功させられるのはそのためだ。

いいちこ半端ないって。
あんなにすごいのに
1ミリも偉そうにしてへんもん。
そんなんできひんやん、普通。

私は、いいちこを見習って生きていく所存です。


お酒は嗜好品。

自分が美味しいと感じなければ
飲んでも何も意味がない。
2枚の布マスクくらい意味がない。
※個人的見解です。

自宅待機の波が続きそうな昨今において
在宅での楽しみを増やすことは
不要不急の問題ではないだろう。

もしあなたがお酒を愛していて
いいちこのことが嫌いではないのなら
自分だけの飲み方を探してみてほしい。

絶対楽しいから。

いいちこは過小評価されすぎだ。
そこがまた私の心をくすぐるのだが。

この記事を読んだ方の1人でも多くが
もう一度いいちこを手にとることを
心の底から、望むばかりである。



※この記事は GO FIGHT CLUB の課題として書いたものです。

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