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僕らがオンラインアカデミーを立ち上げた理由

今週、京都観光オンラインアカデミーを立ち上げました。
正しくは、まだ過去の動画を、この名の下に格納し直しただけですが、これからテーマごとに様々な動画を充実させる予定です。

さて、僕らがなぜアカデミーという大それた名前をつけてまで、このサービスを立ち上げたかですが、やはり観光産業は人が全てだからです。

観光というと、自然や観光施設などに観光客が集まる装置産業だと理解されがちです。もしかしたら、これまではそうだったかもしれません。ですが、それによって人が提供するサービスはあくまで付帯サービスになり、どの価格で提供するかの価格設定がうまくコントロールできず、人件費もまともに稼げないもしくは極端に抑える状態だったとも言えます。

サービスを提供しても価格に反映できない、価格を上げるための付加価値を生み出すことができない状態が続き、賃金が上がらない→いい人材が来ない→産業としての競争力が落ちるというスパイラルに陥っていると言っても過言ではない状態でした。

それにより、新型コロナなどの大きなインパクトが起きたとき、個の競争力がないし、内部留保も充分じゃないため、多くの施設は大きな影響が起き、行政からの助成金がないと変化に対応できず座して死を待つのみになっていたと思います(敢えて厳しい言い方をしてます)。

なかには、助成金すらまともに申請ができない人もいます。それが今の日本の観光産業の現実です。

それらを変革するためには、やはり人材にテコ入れしないといけないと思います。優秀なリーダーを育て、競争力が高まり、賃金が上がり、みんなが目指したいという産業に変えないといけません。

そのために、今あるデジタルのツールを最大限利用すべきであるというのはひとつの結論です。

国は地域のひとつひとつの中小零細にまでは気にかけることができないからDMOがやらないといけないのです(今はまだ何でも国に任せて、口を開けて待ってるDMOや観光協会も多いと思います)。

京都は、観光地としては既に多くの観光客が訪れる存在で、他の自治体やDMOからは別格だから、という言い方をされがちです。ですが、そんな京都だから危機感も別格です。

僕らはどこよりも深く考え、新たなことに先陣を切ってトライし、産業の模範となるような事例を作る使命があると思っています。

もちろんうまくいかないこともありますが、それをアジャイルでトライさせてくれる土壌があるのが今の環境だと思ってます。

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