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CROSSTONE 始動

CROSSTONEがアパレルブランドとしての第一歩を歩みはじめた。

男は、アパレルブランドを始めるとは決めたものの何を販売するかや、どの様に販売するかが決まっていなかった。

男は、考えた。

男が出した答えは、Tシャツ製作だった。Tシャツ製作の中でも、学生が文化祭や体育祭などで作るクラスTシャツにフォーカスした。そこでひとつの問題が生じた。

『どうやって作ればいいんだ?』

男にはクラスTシャツ製作をする術が無かったのだ。そこで、印刷業者とお客様の仲介を始めた。数件の依頼を受注したものの、圧倒的準備不足であったのに加え利益が少なくすぐに行き詰まった。

ここで男は、ひとつの決心をする。

『プリンター買って自分で刷ろう』

こんな無謀な挑戦を決意した男だったが、インターネットの検索を始めて1分で絶句した。どのサイトを見ても100万円を軽く超える機械ばかり。こんなもの個人事業主1年未満で大学生の男に買えるはずがなかった。それでも何かないかと探し続けているとある記事を見つけた。

【リコー、衣類に直接印刷できる低価格・小型プリンター「RICOH Ri 100」】 週間アスキー2017年08月02日記事より

これだ。

男に、救世主が現れた。すぐにゼミの担当教員に相談しリコーのショールームへ機械を観に行く事になった。

すぐにリコーへ問い合わせを行い、7月某日浜離宮にあるショールームへ足を運んだ。

ショールームでは、実機でのデモンストレーションや詳細についての打ち合わせを行った。印刷機の金額を聞いた男はかなり迷っていた。印刷機だけで約30万円、仕上げ機が約6万円加えてインク代など諸経費込みで約45万円。

『買えるのか?分割にしてもかなりかかる・・・』

ここで提案されたのが、印刷機のリースだった。月々の返済がきつくはあったが現実的な額であった為、リースでの契約をする事とした。


Tシャツを製作する環境設定が整い始めアパレルとしてのスタート地点に立ったCROSSTONEであった。ここからどの様な道を歩んでいくのか。

次章へ続く

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