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放課後児童クラブ

そもそも放課後児童クラブとは

放課後児童クラブとは、一般的に「学童保育」と呼ばれている施設で、法律上の名称は「放課後児童健全育成事業」となっています。

「放課後児童健全育成事業」は、児童福祉法に基づいている事業のことで、主な対象・目的・役割が定められています。
<対 象>
小学校に就学している子どもで、その保護者が労働、疾病、介護などにより、昼間家庭にいない子ども
<目 的>
放課後の時間帯において、適切な遊びや生活の場を提供して、子どもの状況や発達段階を踏まえながら、子どもの健全な育成を図ること
<役 割>
学校や地域等と連携を図り、また保護者とも連携して子どもの育成支援を行うとともに、その家庭の子育てを支援すること

学童保育.com


先日、放課後児童クラブ(学童保育)に関するこんな記事があった。

コメント欄を見て、その通りだなと思うことがたくさん書いてあったので、この点について思うことを書いてみたい。

指導員の待遇が十分でない。
コメント欄に平均年収300万~340万って書いてあるけど、公立の常勤でこんなにもらえるの???
地区によって差があるのかもしれないけど、個人的な感覚では、公立の正規職員の年収って300万にも届かないレベルでは?

こうなると一人暮らしはもちろんできない。
実家暮らしの人なら生活していけるかもしれないけど、学童に興味を持ったとしても、待遇面で無理って判断する人がほとんどだと思う。
仕事の内容以前に、働ける人が限定される業種。
平均年齢はどうしても高くなる。

ほとんどが保育士や教師のリタイアなので、高齢。うちには70歳超えた人もいます。

ヤフコメ

プラス、異動がない。

従前から働いている指導員(特に重鎮レベル)とうまくやっていけるかは重要事項の一つ。

学童で働いていた友人は3ヶ月で辞めました。
前職保育士の彼女は子ども施設はどこも薄給で子育てを押し付けられてる場所だと言っていました。トラブル常態化でも親が解決に動かない人が多く精神的に耐えられなかったそうです。

ヤフコメ

場所がない。

児童1人につき1.65㎡以上と定められている。
ただし、既存の事業については施行から5年間で1.65㎡以上となるように努めなければいけない。

設置における基準

国は、児童1人につき1.65㎡以上と定めているけど、その空間を準備できない市は、この基準を条例等で緩和し、基準を満たしていない空間で子どもたちを受け入れることを認めている。

狭い部屋だと子どもたちの衝突も起こりやすいし、ゆったり過ごしたい、静かに過ごしたい子どもが過ごす場所は確保できない。
宿題の時間以外は、静かな時間ってない…。
また、部屋がないということは指導員の休憩スペース・更衣スペースもなく、業務に取り組むスペースさえもほんのわずかしかない状況。
こういった意味でも労働環境は厳しい。

そもそもクラブの役割って何?
クラブが学校の敷地内にあったりするからか、保護者がクラブに求めるものが高すぎるというか、多すぎるというか…。

宿題を教える場所ではないし、宿題が終わったかを管理する場所でもない。

子どもたちが分からないと言えば、教えたりもするけど、教えすぎると、子どもたちは分からなかったら、指導員に聞けばいいといった方向に流れてしまう。
例えば、「辞書があるなら、まず自分で調べて」というと「めんどくさい(答えを教えて)」と。

申し訳ないけど、学童の先生の低賃金と保護者のわがままのせいで成り手が居ないのも原因だと思う。
喧嘩すれば「あの子とは遊ばせないで」と文句言い、怪我すれば「ちゃんと見ないで何してたんですか」と文句言い、宿題終わってなければ「これから帰ってから勉強しなきゃならないなんて」と文句言い。一人で何人の子を見なきゃならないのか、理解してない保護者が多い。自分の子見るのだって大変だって実感してるはずなのに要望が絶えない。

ヤフコメ

保育園も大変だけど学童保育も大変(>_<)

今後、待遇面が少しでも改善し、多様な人が指導員として子どもたちに関わる、そんな環境になって欲しい。