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HSPは病気じゃない、認めて受け止める本

今回もきていただきありがとうございます、雅子です。

今回は精神科医の方ではなく、育児漫画家でありイラストレーターである三姉妹の母、

高野優さん著『HSP!自分のトリセツ〜共感しすぎて日が暮れて〜』

この本はHSPであることを受け入れて、

特に直さなくていい、ただ自分で性質を受け入れて、

出来るだけ自分で防御して、楽に生きていきましょうよ

という経験とご本人が専門家に聞いたことを参考に、

イラストや漫画をふんだんに取り入れた一冊になっています。

まずはHSPとはなんぞや?の基礎知識を紹介し、そのHSPの中でも、刺激を求めるタイプ止めないタイプがあるらしい。

同じHSPでも

*共感力が高く、平穏を好む

*物事を深く考える

*暴力的なものや環境の変化が苦手

*石橋を叩いて叩いてようやく渡る

という刺激を求めないタイプと

*好奇心は旺盛だけど、刺激には弱い

*環境の変化や他人の気持ちによく気づく

*珍しいこと、新しいものが好き

*石橋は叩くがすぐ渡る

刺激を求めるタイプと分かれるようです。自分がどのようなタイプかは、本書を手にとっていただいて、チェックリストを確認してみてくださいね。

この本に興味を持ったのは、やはり自分も少なからず性質に覚えがあったからだ。

思い当たる私のHSPチェックの質問例

しかし私の場合、HSPというにはいささか違う部分があるので、似てるのに違うんだと思っていました。

例えばHSPのチェックシートに私が当てはまったことに、次のようなことがあります。

*一度のたくさんのことを頼まれるのは苦手だ

*他人の気分に左右される

*繊細の香り、味、音楽を好む

(ただし音楽に関しては、小さい頃ずーっと聞いているので、歌い手さんの声が低く目で、音が外れてなければ大丈夫。

高音が苦手なので、そもそもが女性の盛り上がったキャイキャイ姦しさが苦手。赤ちゃんや幼児は子育て経験値があるので大丈夫)

*美術や音楽に深く動かされる

*あまりにたくさんのことが周りで起こっていると不快になり神経が昂る

*騒音に悩まされやすい

(うちの家族はADHDとその気質のところがある人がいるので、ドアの開け閉めが大きかったり、電気をつけたり消したりが頻繁、なんなら階下のお風呂の音も騒音に感じることがある)

*仕事をするとき、競争させられたり、観察されていると緊張していつも通りの実力を発揮できなくなる。

*ミスしたり、忘れ物をしないようにいつも気をつけている。

(家族の分まで気にしてしまい、なんなら家族から鬱陶しく思われる)

著者の高橋さんは気圧の変化や淀んだ空気が苦手という。

例えば、満員電車の中の重い空気学級崩壊した教室に漂う感じ。

そんな中でも、切り裂くように発言したり、大きな声で訴えることができる人がいる。その声の波動に私はすごいと思いつつ、賛同もできなかった。

著者である高橋さんは目に見えない薄い膜を張っているらしい。

気候に関しては、普段は自称横着という高橋さんは、換気をすることで少し改善したようで。これに関しては、私も大賛成。逆にいうと換気できない時は辛かったりする。

例えば、家族に花粉症がいると、その家族が部屋にいる時は換気できないので、花粉舞う時間を避けたり、朝早くにこっそり開けている。真冬はバレないように、すぐにストーブをつけて誤魔化す。

他にも肌触りに過敏だったり、とにかく一人になって引きこもりたい衝動があるいう高橋さん。いつも周りに理解されないことで、自己肯定感を下げてしまっていたらしい。何度も繰り返し、HSPという「気質」だったことに出会いずいぶん楽になったという。そうか、私の辛いのは「刺激」だったのだと気付いていった著者。なるほど刺激・・・ふに落ちる。

治すのではなく気付いて、刺激に対処する

気質とは、持って生まれたものなので、治すモノではなく基本的に変えることはできないことだと、精神科の先生はいう。その気質を受け入れ、自分にあった気質によって困った「刺激」から対処することで十分幸せになれるのだと。

HSPだけど、刺激探求タイプのHSSを持ち合わすという方が含まれる。

これには私も当てはまることがあり、完全にHSPというには疑問を感じるのはそのせいのかもしれない。

本書にはHSSのチェックリストも載っているので、ぜひ参考にしてみてください。過敏なくせに、刺激を探究できるという合わせ技のため、「生きづらさ」を感じている方もいるかもしれない。

『HSPでHSS』の人は、「石橋を叩いて確認して渡る」

『HSPじゃないHSS』の人は、「石橋を叩かず、そのまま渡れる人」だという。

川の向こうは気になるから渡りたいが、安全を確認、準備しすぎてスタートが遅くなる。遅すぎて周りに怒られた経験がある人もいるだろう。

自分のそんな気質を認めて、環境を整えたり、少しずつ経験をつむと楽になるのではないかと私は感じた一冊だ。

本書には高橋さんの幼少からのストーリーを重ね合わせて、HSP経験を綴ってくれています。

そして要所要所に精神科医の先生とのやりとりを交え、簡単な解説と相談の会話が挟まれています。大きくHSPと言ってしまえば、楽なんですが、その中には好奇心があるHSSの部分が複雑さが、生き辛さを増やしてしまう。

じゃあそんな高橋さんの現在は、そんな複雑な自分とどう付き合っているのだろうか?

受け止め、意識したら・・・その次からは

高橋さんは予定をこなした翌日は、意識して、体も精神的にも休もうとしている。そして、共感で疲れがちのHSPゆえの重さは、「バウンダリー」という境界線を意識することで、軽くなるという。

つまり他人は他人の問題で、自分の問題ではないと境界線を引くこと。他人の問題は、境界線の向こう側に背負い投げして自分の陣地から出してしまうイメージだ。全面的に共感する必要はないのだ。

休息と境界線の意識。普通の専業主婦ですら、難しい。特に休息という面では、完全に自分だけの時間確保は難しい。

なんならパートに行ってた時の方が、精神的には休息できていた気がする(苦笑)自分の考えで自分の行動を決められたので。

自分の取り扱い書を考えてみる

私は「聴覚」「嗅覚」の刺激に過敏なので、できるだけ好きな音を聞いて(時によってはイヤホンをしたり)避けるようにしている。

その音も周りから聞いたら「十分刺激強くない?」と思われるかもしれない音楽も聴いていることがある。しかし私にとっては「耳障りの悪い話や悪口から発される言葉の波動」に比べたら、クラッシックのごとく快い環境なのだ。

言葉や口調の波動というのは、目に見えないし、わかってもらえないし、説明できない。説明できるならビクビクしないし、気を使わず行動できる。

嗅覚に関しては、今の時代に感謝してる。マスクしていてもおかしくないから。

つまり周りに迷惑かけない程度に、思い切って逃げて休む。やりたいことをやって、心地いい環境を作る。私が高橋さんの著書を読んで、考えた自分の取り扱い書。

本書はその他にも、著者の高橋さんの生い立ちからくる悩み、苦しみなども書いてくれております。良い意味で、共感できるかもしれません。

自分はそうではなくても、身近な自分の子供が思い当たるのならば、ぜひ育児の参考になると思います。

精神科の先生の書いた本も大事ですが、まずは少しハードルを下げた本書で、今よく聞くHSPとはなんぞや?というところから、知識を広げていただくと、HSPの庭の住人は、ありがたいです。

ここまで読んで下さって、ありがとうございました。


















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