No.13「現実」
甘くない「現実」がすぐそこに差し迫っている。
世の中は完成に近づき、より勝者と敗者が明確に線引きされる時代が
すぐそこに迫っている。
今、皆さんがやっていている仕事は本当に必要な仕事だろうか。
機械に取って代わられない仕事だろうか。
私が経営者なら、機械でできる仕事に人件費は払わない。まずは人件費の削減を目指すだろう。なぜなら機械で代替できる以上、一番簡単に利益を増やせる方法だと考えるからだ。世の中では、ニュースや本で再三、AIに取って代わられる仕事が多いだ、など騒がれている。
しかし、本当に皆に当事者意識、危機感があるのだろうか。自分はどこか違う、自分の仕事が取られる瞬間は訪れないなど夢見ている人が大手数なのではないか。私自身も今までやってきた仕事は全て機械で代替できるものであったたが、何故かどこか自分が失職することはない、自分は大丈夫だという慢心の意識があったように思う。それは、本当に恐ろしいことだ。いざ時代が急速に動き出したときに、この慢心を抱いている者は真っ先に職を失い、生きていく術を失う。問違いなく、時代についていけずに取り残されるのだ。取り残っていればまだいい、機械に居場所を取られ、残る場所すら失う。こういった「現実」がすぐ日の前に追っていることを認識しなければならない。
現在ここまで機械化やAIの技術が進歩しているのに、多くの日本人には職がある。これは誠におかしいことだ。間違いなくこんなに人の手が必要な仕事は存在しない。つまり企業、社会側が、雇用を守るために無駄な仕事を維持し、人々に与え、賃金を支払っているのだ。これはとても悲しく、人々のプライドを傷つけることになるが、紛れもない事実だ。こんなに仕事があるはずがない。ましてや、GAFAのような新進気鋭の企業からかけ離れた古くから存在する日系企業など特にそうだ。今は無駄なことをしていても、給料が支払われ、居心地がいいかもしれない。しかしどうだろう、いきなり経営者が変わり、大幅刷新が起きたら。そのような人は途端に居場所を失うだろう。今はいざ企業、特に大企業に入社してしまえば、まだ企業間の競争というより社内等での個人間の競争がメインに感じる。しかし、時代は常に目まぐるしく変化し、すぐに個人間の争いなどに目を向けず、企業間の競争がメインとなる時代が迫っている。いや、迫っているどころかいま時代を動かしている偉人たちは個人などという小さいスケールの視点を既に有していない。遅かれ早かれ日系企業もその企業間競争、もっとスケールの大きな競争がメインとなる日はそう遠くない。その環境下に置かれれば、無駄を許す、雇用を守るために人件費を払うなどと悠長なことは言っていられなくなる。経営者が刷新され、今の環境が激変することは決して、ただの机上の空論ではなく、差し迫っている疑いようのない「現実」なのだ。
人はもっと考えなければならない。この直面している「現実」を1当事者として逃げることなく受け止め、自身の考えで打破していかなければならないのだ。「人は考える葦である」という名言にあるように、人は自然界の中で決して強い生き物ではないが、考えることができる。その考えをもっともっと万人が発揮していかなければならないのだ。人が自然に淘汰される時代ではなく、人が人に淘汰される時代が迫っている。もうその時代であると言っても過言ではない。考えない者は、考えた者に確実に淘汰され、居場所を失う。失ってからでは遅いのだ。居場所のある今、この瞬間から自分には何ができるのか、自分は何をしなければならないのか、世に必要とされ続ける勝者になるためにはどうしたらよいのかを必死に考える必要がある。この目まぐるしく変化する時代の中で、この勝者になるための答えを知っている者はいない。考え続けて、自分で正解を示し続けるしかない。考えた先にしか、生きていく道は存在しないのだ。
何度も言うが、今ならまだ間に合う。自分の仕事が機械に取って代わる、淘汰されてしまうかもと少しでも思う者は、今すぐに行動せよ。この自分の働く意義は薄れ、社会から必要とされなくなってきている「現実」を受け止め、強い危機感の下、考え続けなればならない。考えた先に、今、世界を動かし、世に必要とされている偉人たちの世界が広がっているのだ。
冒頭で世の中は完成に近づいていると述べたが、
世の中に完成など存在しない。
世の中に完成がない以上、皆が考え、行動することには、
どんな時代にだって意義がある。
あなたの考えにだって意義はある。
いざ行動で、世の中を動かす側の勝者へ。
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