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「自分だけが・・・病」から抜け出す。

「オンライン」と「リアルで会う」だったら後者の方が圧倒的に楽しい、毎日ジャズピアニストのかねこです。

そのために会ってもらえる価値のある人になろうと日々奮闘中ですが、まったくそんな価値がつく気配はありません。

つい「どんなに頑張っても結局自分はダメなんだな」と思ってしまう。この「自分だけが・・病」は本当はとても世間知らずなんじゃないかと思ったので、今日はこいつと向き合ってやっつけたいと思います。

自分だけが・・病とは

何か失敗したりすると自分はダメだな、と思って自分が嫌になる病気です。

先日ブログを書いてる人からこんな話を聞きいた。ここ半年くらい前から毎日ブログを更新していて、ある時に更新をミスってブログを消してしまったそうです。気合を入れて書いた文章。そんな時に限ってミスが重なり、上書き保存をして戻らなくなってしまったり。

そんなケアレスミスした自分が嫌になり、パソコンを叩きつけたくなって自分を責めたという話を聞きました。

たしかに、ブログ書いてたら一度はやったことあるなぁと思いました。でもそこでふと思いました。そんなこと誰でも当たり前にやったことあるよな、と。

僕のミスの話

毎日YouTubeに演奏動画を投稿している。毎日投稿するから時間は決まっており、その中で撮らなければいけない。動画の内容の特性上、重ねどりは出来ないので一度弾いて最後にちょっと失敗したらそのまま取り直しだ。

必ず全部が完璧に弾ける状態撮っているわけではない。成功率が低いものもある。それが一箇所なら良いが複数箇所あると大変だ。それを全て奇跡の一回で乗り切らなければいけない。

そんな極端なことはなくともなんとか弾きからなからばいけないなか、なんとかやってきてる。だけど、どうしても難しい、何度やってもうまくいかなく、その日の期限が近づく。

そんな切羽詰まった時には意外と奇跡の一回の演奏ができたりする。弾き終わったときの達成感は、ギリギリだからこそ高い。まだアップしてないのに、その瞬間100万再生されたような気持ちになる。(したことないけど。)

さぁ、早速編集しよう!と思ったら録音ボタンが押されてない…。将棋の詰みはじょじょにやってくる。音楽の詰みは瞬間にやってきて精神を破壊する。どっちもよくないが、そんなことはよくある。

昨日の奇跡の一回動画↓

(細かくいえばこれは再アップ…笑)

努力は初心者がすぐに到達できる世界ではないよ

怒りに任せたり、自分を責めても演奏録音は復活しない。怒りをアンガーマネジメントして落ち着かせ、自分はもう一回やれる、と言い聞かせる。ギリギリの時ほど、こういった普通の満たされた状態では意味がわからないことが効果がある。

そんなことを何度も何度も経験し、最初は叩きつけていたことが、深呼吸で済むようになり、そういったミスを減らすためにルーティンを組み、声を出して確認したり、指をさして目視する、なんてことを世の中の職業の人たちはする。

バカバカしいと思うかもしれないが、何度もそういったことに精神を折られながら、少しでも可能性を減らそうと先人の積み上げてきた、努力してきた結果が、そういった行為だったりもする。

しかし、そんな苦しいことが何度も何度も繰り返しやってくるのが普通だ。普通に楽しく喋っている人の中にもそういったことに連日打ち当たって努力して生きてる人もいる。

僕はもうすぐピアノを弾いて20年になる。ミスはする。たがだか半年の作業努力でノーミスの天才になれるのはどんな人間なんだろう。自分がダメなわけではない。「ようこそ、努力の世界へ」。

そんなことを沢山経験する

こんな考えすらも、動画を撮る上で何度もぶち当たってきたから思った。奇跡の一回を演奏した末に録音ボタンが押せてなかった。アンガーマネジメントで落ち着かせ、もう一回がんばる。今度はしっかりと録音ボタンを押して、録音が始まったことを確認、そして弾く。さっきよりはまずまずだがOKテイク。

録音は!?…録れてる!やった!やはり、怒ってはダメだ、しっかりと押さえて自分をコントロール、それに限る。そして編集しようとしたらカメラのボタンを押し忘れた…僕はカメラを叩きつけた。

そんなことは一度や二度ではない。一度の対策で上手くいけば楽勝だ。世の中にミスはもうない。日々、もっと色んなことがたくさん起こる、可能性を少しでも減らすためにはきつい練習やルーティン、確認、事前準備、僕は頭がおかしくなったんじゃないかと思うくらいに丁寧に「次は録音と声を出す」なんて書いたりする。(流石にもうやってないけど、まだ指差し確認をしたりすることがある、、).

自分だけが・・ではなく誰でも通ってきている。

最初は録音の失敗が重なった時は「自分だけが・・病」になりそうだったが、何度も経験して気長に付き合うことにした。可能性を減らしながらも。

そして、最初のブログ更新の人がそんな落ち込みをしてて、申し訳ないが笑ってしまった。同じだ!と。そんなこと誰でも通る道。だから落ち込むのはもったいない。逆に1〜2年の経験でノーミスができるのはどんな単純作業でも難しい。できるのはどんな天才だ。

そんなことの繰り返しの末、ミスが減っていったり、自分を責めてしまう大きな失敗を減らしていけるようになる、僕はそういうふうに考えらようにしたことで、こいつに対して少し楽に対応できるようになった。

こんなこと何年後でも新しい失敗がやってくる。気長に付き合おう。沢山失敗した人が強いのはそういった理由だろうな、と思う。

「失敗しない人は挑戦してない人」こんな言葉がしっくりくる。なれたことを繰り返してれば失敗はしないかもしれない。しかし慣れたことを長期間ノーミスにするのもまた難しい。

こう考えるようにしてまた自分は強くなった。上手くなった、すごくなった。そう思えるようになった。

いや、そう思わないとやってられないくらいの破壊力があるのも確か…。

「ただジャズが好きなだけ」な毎日ジャズピアニストの金子将昭。毎朝6:30〜コーヒーとジャズと演奏生配信。演奏動画にテキスト解説。みてるだけで音楽教養かも。かねこのジャズチャンネル。チャンネル登録よろしくね(✿︎´ ꒳ ` )↓

日々のつぶやきは、

毎日ジャズピアニストかねこ



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