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私の本棚、読書遍歴① (March,8)

こんばんは、コロナウイルスの影響が各地に出ていますが、そんなことは関係なしに咲き誇る梅の花に春の訪れを感じますね。

梅の花_香取神社

亀戸の香取神社の境内に咲いていた梅です。

香取神社

亀戸神社

その昔、平将門の乱に際して、追討使の俵藤太秀郷が戦勝を祈願して参拝した香取神社。乱はめでたく平定することができ、神恩感謝の奉賓として弓矢を奉納、「勝矢」と命名されました。
この古事により、1000年の時を経て今も「勝矢祭」が守り伝えられており、 歴代の天皇をはじめ源頼朝、徳川家康といった武将や、剣豪塚原卜伝、千葉周作をはじめとした多くの武道家達の篤い崇敬を受け、 武道修行の人々は香取大神を祖神と崇めていました。
このような由来から、亀戸 香取神社は「スポーツ振興の神」として、スポーツ大会・試合の勝利を願う多くの参拝者が訪れ篤い祈りを奉げています。

階段を上った先には、競泳の池江璃花子選手の病気平癒祈願も。年末には退院の報告がありましたね。復帰を祈っています。

池江さんの治癒祈願

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さて、突然ですが、本棚の片づけって難しいですよね。

何が難しいかというと、

”片付けようと手に取ったが、ついつい中身が気になって(忘れている場合)・懐かしくて(覚えている場合)、開いてしまい、結果として全く片づけが進まない”

からです。特に新書のような知識のインプットのために読んだ本は前者、小説のような本は後者になりがちです。

そして、私が日常的に片づけをするようなマメな人間ではないため、そもそも片付けに時間がかかります。さらに、片づけを始めるきっかけの大半が現実逃避であるため、中途半端な形のまま現実に戻らざるをえないというおまけまでついてきます。

例によって、noteなんか書き始めてしまいました…。

本の趣味の話をすると、私がよく読む本のジャンルは以下の3つです。

① ミステリー
② 歴史小説
③ 新書

新書はジャンルじゃないだろ!というツッコミは置いておいて、それぞれについて整理してみたいと思い、筆をとりました。今日は、①のミステリーについてです。

ミステリー

きっかけの1つとしては、「名探偵コナン」「金田一少年の事件簿」の2つのアニメがあるだろうと思います。月曜日の夜の定番で、これを観たせいでトイレに行けなくなった記憶がある人もいるのではないでしょうか。

コナンが1996年、金田一が1997年に放送開始ということで、1992年生まれの私が幼稚園生のころ…そんな昔からやっているんですね。

そんな下地もありつつ、本格的にミステリーにハマったきっかけは、

はやみね かおるさんの『夢水清志郎事件ノート』です。

バスで宮崎遠征に向かう途中、サッカークラブの先輩から借りて読んだのか出会いだと記憶しています。

話としては、いわゆる日常の謎と呼ばれるジャンルに属する(原則)人が死なないミステリー

ただ探偵が出てきて謎を解くというものではなく、登場人物の成長に自分を重ねて読む青春小説でもあります。

自我の目覚め、周りとの優劣、恋愛や進路の悩み…現役教師であるはやみね氏ならではの子どもの切り取り方で、大人になった今でも色んな楽しみ方が出来ます。

巨大遊園地から忽然と姿を消した子どもたち、「伯爵」と名乗る犯人、いなくなる五人とは…キーワードは、「受動と能動」「夏休み」

興味を持った方は、ぜひ手に取ってみてください。

さて、こうしてミステリーに興味をもった私は、海外のミステリーに手を伸ばしていきました。

夢水清志郎シリーズ第1作、「そして五人がいなくなる」は、「ミステリーの女王」ことアガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」からとったタイトルです。

ミステリーの定番、孤島モノに触れ、一気読みした興奮は今でも覚えています。

とっかかりとして手に取ったアガサ・クリスティ、初めて叙述トリックに触れた「アクロイド殺し」やまさかの犯人に驚かされるた「オリエント急行殺人事件」など、古典的名作を新鮮な驚きを持って楽しめたことは、簡単にネタバレに触れることができる今となっては貴重な体験だったかもしれません。

クリスティから、アーサー・コナン・ドイル「シャーロック・ホームズの冒険」ヴァン・ダイン「僧正殺人事件」(見立て殺人の名作、マザーグースに初めて触れました)など、本の後ろにある紹介欄を頼りに貪るように読んだことを覚えています。創元推理文庫には足を向けて寝れません。

今思えば、英語やイギリス・アメリカ文化に興味を持ったのもこの頃かもしれません。

子ども向け作品から海外作品に転じていった私のミステリー熱は冷めず、次いで国内ミステリーに向いていきました。

まず手に取ったのは、社会派ミステリーの巨星松本 清張「砂の器」…SMAPの中居君主演でドラマ化したタイミングでもありました。

その後に出会ったのは宮部 みゆきさんと大沢 在昌さん。前者は『模倣犯』から、後者は『新宿鮫』から手に取りました。

『模倣犯』はこれまた中居くん主演で映画化されました。『新宿鮫』シリーズは、ただ独りで音もなく犯罪者に食らいつくことから新宿鮫と恐れられる刑事鮫島が主人公のいわゆるハードボイルドに属する小説です。シリーズ11作まであるので、長く物語の世界観を楽しみたい人にはお勧めです。

あと外すことができないのは、横溝 正史さんの『金田一耕助』シリーズですね。先述した「金田一少年の事件簿」シリーズの主人公金田一 一は金田一耕助を祖父に持ち、その推理の才能を受け継いだという設定になっています。「ジッチャンの名にかけて」という決め台詞は有名です。

作品としては、『八つ墓村』『犬神家の一族』『本陣殺人事件』といったところでしょうか。

余談ですが、『八つ墓村』には現実に起きたモチーフになる事件があります。「津山三十人殺し」という岡山県で起きた事件です。

こんな感じで、子ども向けから海外→国内と追いかけていく、ある意味王道な感じでミステリーと出会い、付き合ってきました。

今でも、有栖川有栖や東野圭吾、石持浅海、米澤穂信あたりは必ずチェックしています。

ミステリーが好きな理由としては、単純にフーダニット(誰がやったか)の謎解きが好きなことはもちろんですが、「犯罪」という非日常的な営みを通して描かれる人間模様に興味があるからだと思います。

どれだけ科学捜査が発展しても、殺人を含む犯罪はなくなっていません。人間が生きている限りなくならないでしょう。どのみちなくならないのであれば、積極的に考えるべきなのかなとも思っています。

名探偵シャーロック・ホームズの助手、ジョン・H・ワトソンはホームズに出会う前にこう言っています。

「『人間のなすべき研究は人間である』というからね」

ミステリーを読むことは、すなわち人間の研究に他ならないと思います。

と、誰が聞くでもないのに自分の読書遍歴を簡単にまとめてみました。他にも、横山 秀夫とか、天童 荒太とか…たくさん触れたい作家がいるのですが、またの機会に。

全国のほとんどの学校がコロナウイルスの影響で休校になっています。今はほとんどの書籍をAmazonなどの通販サイトで頼むことができます。いい機会として、読書の扉を開いてみるのもいいのかな、と思います。

では、今日はこのへんで。





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