【スーパーマーケット編】まさ君の人生挑戦記 Vol.4~生活者マーケティング~
皆さん、こんにちは。今回はスーパーマーケットのマーケティング2回目「生活者マーケティング」について書いていきたいと思います。
スーパーマーケットにおいて、一昔前までは、集客をする=特売チラシで集客するという単純なものであり、それで問題なかったと思います。
また、販売データの活用も「単品管理」と言って、売れている商品を確認し売場を拡大していき、売れていない商品は売場からカットし、代わりに新商品を導入する。それを愚直に続けていけば、おのずとお客様が欲しいものが並んでいる売場になると言われていました。(20年も前の話です)
それでは現在はどうでしょうか?
現在はお客様ニーズが多種多様になってきています。先ほどのやり方は、地域の皆が欲しいと思っている商品が同じである、皆が同じものを買っていた時代にとても有効であった方法です。
それでは、多様化されたニーズに対応するマーケティングのひとつである「生活者マーケティング」について進めていきたいと思います。
①売れ筋特化からの脱却
生活者マーケティングは、販売データを活用するのは同じですが、
全体の販売データを総花的に見るのではなく、その店のメインターゲットであるお客様が何を買っているのかを見ていき、売る商品を確定します。
例えばA店のメインターゲットはどんなお客様なのか?
(またどんなお客様に利用して頂きたいお店にしたいのか)
具体的な姿としてお客様像を設定します。
①年齢性別:40歳女性
②仕事:フルタイムのパートタイム
③家族構成:夫と子供2人(小学生と中学生)
④家庭所得:800万円
⑤趣味:イケア好きでおしゃれなインテリア集め
⑥愛読雑誌:クロワッサン
⑦休日:家族でショッピングセンターでショッピング
⑧好きな服:ナチュラル系のゆったりとした服
そして、この人物が販促を打つ「〇月」にどんな食品や料理を食べたいのか?どんな提案が響くのか?それをしっかり考えます。
そのヒントとなるのは、ターゲットが読んでいる雑誌であり、見ているテレビであり、近年の社会情勢だったります。
例えば、コロナ禍という社会情勢においては、昨年のデータは役に立たないといった感じで世の中は、以前の単品管理では売れる売場は作れないのです。「外食」から「家で少し贅沢な食事」にシフトしてきており、旅行に行けない世情なので、お取り寄せで旅気分という企画も伸びています。
②チラシ広告からの脱却
また新聞のチラシ広告については、ここ20年で1500万部も発行部数が減っています。スマホを全員がもっている現代において、有料紙で朝一に情報が届けて欲しいというニーズが減っているからだと思われます。リアルタイムで必要な情報が自動的に入ってくる世の中において、一日に一回の情報だと少ないのかもしれません。
以前は、普通の家であれば「新聞を取っていない」というのは恥ずかしいという価値観があったと思います。会社でも「今日の新聞の記事のアレはね~」と上司が話してきた時に、読んでおく必要もありました。
その時代の流れは、スーパーマーケット業界にも影響があります。
そうです。チラシ広告の効果が薄くなってくるからです。
今はまだ、人口構成比の高いシニアが新聞を購読しているので効果はありますが、10年後には効果が無くなっていても不思議ではないと言えます。
先ほどの40代女性は、きっと新聞を取っていないはずです。
シニアをメインターゲットにするのであれば、良いのですが、この世代をターゲットとすると新聞チラシでは届かない可能性が高いです。
今、その課題に対し各社が色んな実験をしている所ですが、それが自社アプリであったり、SNS(ライン、Facebook、インスタグラム、ツイッター)だったりします。まだ成功事例は出ていませんが・・・。
今後、スーパーマーケットのマーケティングも変わって行かなくてはなりません。若い皆さんが新しい価値観をもってその時代を作って行ってください。期待しています。
まとめ
今回は、スーパーマーケットのマーケティング2回目、生活者マーケティングについて進めてきました。最後に日本の生活者マーケティングをリードしているオススメの企業を紹介して終わりたいと思います。HPで無料で見れる記事でも非常に貴重なデータが多くありますので、必見です。
今回も読んで頂き有難うございました。それではまた。
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