長期目標

40代にこそ長期目標が必要だ。今年の目標ではなく、今後10年の目標を考えてみた

こんにちは、萩原です。
年始というにはずいぶん間が抜けたタイミングになってしまいましたが、年始に「今年の目標」ではなく、今後10年の目標を考えてみたので、そのことについて。


あらためて長期の目標を考えてみようと思いたった理由

その1.
ふと振り返ってみたら、30代前半から半ばにかけて立てた目標に、それなりに近づいていることに気づいた。
目標を立てていたからここまで来れたような気もするし、ここに来るような目標設定だったからここまでしか来れていないようにも思えた。

ちなみに、これを書きながら振り返ってみると、20代半ばに考えてたことは、やっぱり30代半ばくらいでだいたい達成してた気がする。

そう考えると、なんだかんだで長期の目標設定は大事だなと。


その2.
40代半ばともなると、いわゆるmid-life crisis / 中年の危機というヤツに直面するわけで、いろいろと若いときには感じなかったことを感じたり、逆に若いときには自然に考えられたことが考えられなくなったりする。

実は、ここ2〜3年ほど
「長期的なことを考えても仕方ない。目の前の仕事に200%取り組むのが大事!」
と自分に言い訳をして、長期の目標が見えなくなってきていたことに薄々気づきながら放置していた。

そのことがジワジワとボディブローのように効いてきた気がするので、ここらで一度整理しないといよいよマズイぞと思った。

惰性で生きてるとあっという間に数年くらい平気で経ってしまうのがオッサンの恐いところだ。

ちなみに、ウィキペディア先生によると、中年期にあらわれる「心理的危機」には以下のようなものがあるそう。

・出社拒否などの職場不適応症、うつ病、アルコール依存症といった臨床的な問題
空の巣症候群
・自己の限界の自覚
・達成する事の出来なかった物事への深い失望や後悔
・より成功した同輩・同僚に対する屈辱感・劣等感
・自分はまだ若いと感じたい、また若さを取り戻したいという思い
・一人になりたい、もしくは気心の知れた者以外とは付き合いたくないという欲求
・性的に活発になろうとする、もしくは逆に全く不活発になる
・自身の経済的状況や社会的ステータス、健康状態に対する憂鬱、不満や怒り
・人生の前段階で犯した過ちを正す、または取り戻そうとする

うむ。
一部はまったく当てはまらないが、一部はだいぶ思いあたる節がある。
繰り返しますが、一部はまったく当てはまりません。
皆さんはいかがでしょうか?


意外な発見

大変そうだからと数年放置してた課題なので、さすがに歯応えがあり、なかなか進まなかったのだが、数日かけてあれこれ書き出し、ようやくいくつかキーワードが見えてきた。
まぁ、30代のときも何度も考えたり、練り直したりしたので、こんなもんだろう。

ところで、このプロセスで、意外な発見があった。

実は若いときの自分を形づくっていたコダワリや思想のようなものを、すっかり失っていたことに気づいたのだ。
いや、正確には、自分がそんなコダワリを持っていたことや、そのコダワリが自分を形づくっていたことに、そもそも気づいていなかった。
なぜなら、当時はあまりにもそれが自分にとってあたり前のことだったから。

それが、年齢を重ねることで、環境が変わったり、組織における立ち位置が変わったりしたことで、自分にとってあたり前だったこだわりポイントを押し出すシーンが減っていたらしい。そんなことを繰り返すうちに、自分の考え方も変わっていたようだ。

自分なりのコダワリというのは、アイディア・発想の源泉だったり、行動の動機だったりするわけで、これが薄れることがオッサンからアイディアが出なくなったり、行動力が失われたりする理由なんじゃないかと思う。


長期の目標をどう立てるのか

これは私が書かなくても、ちょっと検索すれば、世の中にはいろいろな方法があふれている。
「長期目標の立て方」と検索すれば、Googleには585万件の検索結果が出てくる。
いろいろやってみて自分に合うものを選べばいいし、ひとつを選ぶ必要もなく、良さそうなものを組み合わせればいいと思う。

私の場合、もうどこが出所だかわからないような多種多様なインプットを混ぜ合わせているので説明が難しいのだけど、中途半端なネットコラムを読むくらいなら、たぶん皆さんの本棚にも眠っているであろうこの本に立ち返るのがいいんじゃないかと思う。


うぉ、あれを読み返すのは大変…という方は、これでもいいと思う。


さて、目標の立て方もさることながら、40半ばにして長期目標を考えるという作業をしてみて、意外と大事そうなことに気づいたので、それを残しておく方が価値がありそう(将来の自分のためにも)。

長期の目標を設定するときのポイントは、年齢によって違って当然。
これは合わないなと以前思ったやり方も、数年後に試してみる価値はある。

たとえば20代のうちは、できないことも多いが、成長余地も大きいので、こういうことができる人間になりたいとスキル中心に考えたり、これくらい稼ぎたいとかXXさんのようになりたいというようにロールモデルを考えるのがわかりやすい。
俗的、即物的でも全然かまわないと思うし、下手に絞り込まずあれこれ欲張った方がいい気もする。

30代になると、自分の得意不得意もそれなりにわかってくるし、自分以外のステークホルダーも増えてくるので(パートナーとか子どもとか部下とか)、優先順位を考えたり、この領域は頑張るけどこの部分はほどほどで良いと割り切ったりするのが大事
そして、具体的な名詞で表現するのではなく、形容詞で状態を表すくらいの抽象度がちょうど良い。例えば、XXをやりたい/XXになりたいではなく、XXXに生きるとか、XXXな状態で働くとか。
行き先やゴールを点で描くのではなく、こっち側に向かっておくのがいいな、と大まかな方向だけ定めておくイメージ
ロールモデルの立て方も「XXさんのこういうトコロ」というように、その人に惹かれている理由、参考にしたいと思っている部分だけをハイライトするような形。

実は30代半ばでキャリアや人生について考えたときは、うまく目標設定ができず、えらく苦労した。かなり迷子になったので、いろいろなコトを試した。

その中でいくつか良かったコトをあげると、
上のように、ロールモデルの人に惹かれている部分を具体的に表現すると何なのか。それを10個くらい挙げてみて、それぞれ現状の自分はどうなのか○△×で評価してみた。

他にも、昔のメモをひっくり返してたら、30代のときはこの記事も参考にしていたらしい(著者がどなたなのかは存じ上げません)。


それから、当然のようにストレングスファインダーとかもやったよね。これは本当にエグいくらい自分の特性が出てきたw


さて、40代になると、ようやく自分の欠点や弱点をストレートに認識できるようになる。
え、遅い?
いや、若いうちって、苦手なこれを克服してやるぜー、とか思いがちじゃない?
少なくとも、私はそうだった。

欠点・弱点・苦手が受け入れられるようになると、今後どう生きていくと、自分にとって心地良いのか、という観点を自然と重視するようになる。
そして、年齢や立場によって増えてきた周りのしがらみを一旦外して考えてみたときに、ようやく自分にとって大事なコダワリを思い出せた。

同時に、Push yourself out of your comfort zone の精神も忘れちゃいけないし、体力面や時間面での制約も多いので、どこに自分のチャレンジポイントを作るか、かなり絞り込んで考えることになる。
やめることを考えよというアドバイスも、きっと同じ趣旨じゃないかな。

おもしろいのは、30代のときよりもちょっと具体度が高まるところ。
30代って焦ると思うんだけど、実はまだまだ可能性が広がってる時期なので、あいまいさを残しておく方がいいと思う。
でも40代ともなると、いくら頑張ってもできないもんはできないとわかってくるので、変に広げすぎず、ある程度当たりをつけた方が進みやすい気がする。
これは決して「40代はチャレンジしても無駄」という意味ではない。不得意なコトを得意にするのは大変だけど、得意なコトの活かし方を具体的に考えていく方が有意義、という意味ね。

ちなみに、40代になるとお金や物質的なことよりも、精神的なことが大事みたいな言説がまことしやかに言われるけど、ぶっちゃけ40代の方がお金の苦労は多いよ。子どもふたりを私立に通わせるみたいな話になると、めちゃくちゃ大変だから(実体験)。
だからこそ、若いうちからパーソナルファイナンスの正しい知識を得て、実践しておくの超大事。


気をつけておきたいことまとめ

・オッサンはボーっとしてると、あっという間に数年経過する。いやマジで。
・若いときには当たり前だったコダワリを忘れてるかも。自分らしく心地よく生きていく上で大事なコダワリなら、ちゃんとこだわり続けよう。
長期目標を立てるときのポイントは年齢によって大きく違うから、目標の立て方も違って当然。昔とは違うやり方で長期目標を立ててみると、今度はうまくいくかも。


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