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"in ten minutes" of Masa's define

2024/3/30    記事の最後に補足を追記しました。大きく定義が変わったわけではないのですが、日本語と英語の違いに気付いて感覚的には少し変更となっています。本当は本文中に補足を入れたかったのですが…その時に私が何を考え、どのような答えを出したのかの学習履歴を残すことが記事を書いている目的ですので、大きな修正となりそうで断念しました。なぜそのような目的かと言うと、その私が間違ったポイントにも「なぜ間違ったのかを考える」学びの要素があると思っているからです。


in の不思議な解釈として、かなり以前から疑問に思っていたのが、
"in ten minutes (10分後に)"という意味です。

なぜ in なのに out して10分を過ぎているのか。
仮に10分ピッタリだとして、なぜ in を使うのか。

例外が多いのが英語という印象だったため、これも例外の1つなのかなと思ったものです。こういう例外の積み重ねが、英語に対する私の苦手意識を育てていきました…。

今の私の解釈は「10分以内に」です。

以前疑問に思って調べた際に「〜以内に」と解釈している方もいて、自分も同調してこの解釈に乗りました。ただ、その時に「〜後に」の方が優勢と感じてもいましたので、結局ハッキリさせられずにモヤモヤが残りました。

自分の中では「〜以内に」と定義したものの、なぜ「〜後に」と解釈されている実態があるのでしょうか。相手に伝えた時、10分以内なのか、10分過ぎるのかは、問題となりそうで結構気になっていました。

例えば、次の例文です。
待ち合わせしていた10分前、相手から次のメッセージが届きます。

        I'll get in ten minutes.
          →10分後に着くから。
          →10分以内に着くから。

私の日本語解釈では、受取り側の意味の捉え方が違います。
10分後と言われたら
        「10分後に着くのか..。まだまだ遅れそうだな。
           それに、遅れそうなのに late と言わないのかな。」
と感じてしまうのです(実際に10分後と思って使う人はlateと言うのかもしれません)。

本当にこの英文「in ten minutes」に10分過ぎるイメージがあるのなら「10分後」の表現で覚えても良いのですが、in を使っていてそれは無いだろうと思うのです。

それでも「10分後」の解釈が生まれています。
そこで日本語の表現を考えてみました。思いついたのが、
「あと10分」という表現です。

        I'll get in ten minutes.
       (あと10分で着くから。)

この「あと」は漢字にすると「後」ですが、10分後の意味ではありません。
「あと10分で」=「この後10分の間で」「あと10分あれば」の意味だと思うのです。この表現であれば、in の持つイメージにピッタリだと感じます。

だから、
        in ten minutes
      「10分後」ではなく、「後10分」と解釈する。
というのが、私の結論です。

日本語で「あと10分」と言う時の感覚と同じです。
「あと10分寝かせて」は10分以上ではなく10分以内のはずですよね(少なくとも表向きには)。10分以上なんて言えば相手が100%怒ります。だから表向きには「10分以内」と言いつつも、実際にはそう思っていない、その場を誤魔化すような場合にも使える表現ではないでしょうか。

つまり、相手に伝えたい感覚「in ten minutes (10分以内で)」 としての私の定義は問題無いと考えているのです。

それでも、実際に聞いた相手は、「そうは言ってるけど、10分以内は無理なんだろうな」と思わせてしまうのが、この in を使った表現ではないかと想像しています。

文に込められた意味と裏にある実態の意味とでもいいますか、「10分後」というのは文の意味ではなく、実態から想像される意味という感じで捉えています。

つまり、人間がその表現を使ってしまうときは、その通りにならない可能性が高いと思われているのが「あと〜(in 〜)」の表現ではないかと推測しています。だから相手の言葉は、「10分後」と思っておいた方が幸せなのかもしれません。ただ、自分で使う際は、やはり「10分以内」の感覚で使いたいところです。やはり表は繕わなくては。いや違った、表裏はありませんよ。本当に。

一番良いのは、in ten minutes と言われて気になるなら
        Over ten minutes?
のように確認することでしょうか。

自分で発する際も、
        I'll get over ten minutes.
        I'll get not over ten minutes.
なども加えて使い分けした方が良さそうだ、と考えています。


どうでしょうか。真実がどうなのかはわかりません。
ここで大事なのは真実を知ることではなく、私が納得できた形で言葉の使い方が定義できたことです。in を別の感覚で使わなくてよい、例外としなくてよい、そのことが大事だったのです。この定義で使ってみて支障が出るようであれば、その時また定義を見直せばよい。
そのように考え、自分の定義を増やしているところです。


2024.3.30 補足追記:
「あと10分寝かせて」より「あと10分で起きる」の例を出すべきでした。
ですから、日本語の「あと10分で」と言う時の感覚です。
解釈の「10分後」も「後10分」ではなく「後10分で」。
では、「あと10分寝かせて」はどうかと言えば、「で」のような助詞が付かないため、曖昧さが入る表現だと思っています。日本語は難しい…。
状況により「10分以内」「10分間は」のいずれのケースでも使えるように思えました。ただ「10分間は」は、英語にするなら「for ten minutes」を使うかと思います。おそらく英語で日本語同様の曖昧表現をするなら
前置詞を使わずに「10分間」=「ten minutes」と表現するしかないと思いますが、このあたりはハッキリ伝えるのが英語のような気がしています。
前回記事を載せて間もなく、この曖昧さに気付いて気になってはいたのですが、ようやく考えがまとまりましたので追記しておくこととしました。

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