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さらばモスクワ

Day11

ロシアを発つ日。薄暗い朝目が覚めた。船の揺れもなく、ベッドは硬くなく、ふわふわしている。外からの冷気もなく、部屋も布団も暖かい。
ここはホテルなのだとわかる朝だった。カーテンを開けると薄暗くポツポツと窓は水滴で濡れていた。9時半。モーニングを食べにレストランへ。

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もりもり食べて、部屋に戻りスーツケースの荷造り。今日は帰る日なので大きめの機内持ち込みのリュックにチェンジし、詰め込んだ。致命的なミスに気づいたのはその時だった。Z6の充電ができていなかった…。バーが3本のバッテリーでこの日を過ごさないといけなくなった。気を取り直して12時ごろホテルのフロントへ行きチェックアウト。スーツケースをフロントに預けて夕方6時半まで時間つぶしにまずはプーキシン美術館へ。

そしてiPhoneがおかしくなったのもこのあたりだった。そのSIMは適用されていませんという表記が頻発し、検索できなくなった。前日クレムリンを調べたりしたからなのかな。外務省の隣だったし。

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モスクワの路地をぶらぶらする。海外に来ると何か有名なところも見には行くけど、こういう路地とかの方が発見もあるし、人の生活が見えたりするので写真を撮りたくなる。

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この先のプーキシン美術館以外はiPhoneのカメラだけで撮っていた。ちゃんと使えばスマホの写真も捨てたもんじゃないなと思う。取り回しは圧倒的に軽い。あ、ちょうどいいところに鳩が。

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プーキシン美術館に到着。
すごい顔して撮ってる…。

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古今東西全ての作品や遺物が置いてあった。300枚近くカメラに収めた。ワシントンD.C.のナショナルミュージアムや、NYのメトロポリタンなどに通じる、全部見る事ができる美術館だった。日本は企画展ばかりなのでこういう美術館の方がいろんな視点で見る事ができて楽しい。

プーキシン美術館の後は時間が2時を過ぎていて、ランチできるところが見つからず、あてもなくふらふらとさまよってみる。

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ロシアの路地にはカラフルな落書きとか可愛かったりする。

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なぜグリーンティーにハニー…。

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最後のビーフストロガノフ
結局、前日立ち寄ったカフェ・デ・マルコで昼食。
雨宿りという意味でもあったけど、ここから重いスーツケースとともにドモジェドヴォ空港に向かうので、1時間半ほど店内でまったりさせてもらった。ソファがふわふわで長居してしまう店だった。日本にも欲しいけど、日本だと絶対混雑するんだろうなぁ…。

ホテルに戻る前に少し大通りの裏へ。

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それまで雨だったせいか、結構神々しい夕焼けがモスクワを包んでいた。Z6のバッテリー切れが悔やまれる。

ホテルのフロントに立ち寄り、目的地のドモジェドヴォ空港へ向かう。

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ここからの写真はほとんどない…。モスクワ・パヴェレツカヤ駅までタクシーで向かい、ドモジェドヴォ空港への直通特急鉄道であるアエロ・エクスプレスに搭乗し40分ほど揺られるとドモジェドヴォ空港にたどり着く。700ルーブルほどのチケットを買ったのだが、2人1組のチケットだったため改札の出方がわからず、まごついてしまった。

ドモジェドヴォ空港のパスポートチェックでもすごく睨まれ、パスポートはくまなく確認され15分ほどかかってしまった。そんなに怪しいのかな。

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飛行機まで2時間半あるためロシアなのにアメリカンなカフェでタコスを頼んで時間を潰してカタール航空に搭乗する。

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5時間ほどでドーハに到着した。朝方だったが、日差しが暑く着込んでいた私たちには辛い暑さだった。そして1時間ほどのトランジットを経て、羽田行きに搭乗した。

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羽田に到着した時の日本は10月だというのに30°の気温で、ロシアの日本の真冬と言わんばかりの寒さとのギャップにびっくりし、10日間流さなかった汗を流しながら帰路につく。


さて、ロシア紀行文はこれにて終わりになる。入出国のあのパスポートチェックを除けば、非常にいい人がが多いロシア人たち。眉間にシワが寄っているけどそれはロシアの寒さを耐え抜いてきている証なのかなと実感している。親切にしないと人が凍え死ぬ国だからこそなのかと。ヨーロッパとも違う文化を体感できるのは貴重な経験だった。ロシア旅行といえばウラジオストックやモスクワ、サンクトペテルブルクなどになるが、妻のアニメーションの付き合いでペトロザヴォーツク、キジィなど行くにも大変な場所へ行けたことにも感謝しないといけない。ウクライナやベラルーシ、ジョージアなどの国も昔は大丈夫かなと思っていたが、行ってみたい気持ちが芽生えてきた。カザフスタンなど中東も行ってみたい国になっている。アメリカに行った時よりも少し価値観が変わる旅だった。

また行ける機会があったら、バタバタしないロシア旅行をしたい。


ロシア旅行後に読んだ本。長い日記のようだけど淡々としていて良い。



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