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2020年シーズンの川崎フロンターレで個人的に優勝した選手をあげてみる

こんにちは、まさです。毎日寒いですね。コロナの収束の兆しも見えないので、しっかり体調を整えて免疫力を維持して行きたいですね。
さて、今日は川崎フロンターレをテーマにnoteを書かせていただきます。

昨年リーグ優勝と天皇杯の2冠を獲得した川崎フロンターレ。Jリーグアワードのベスト11に9人も選ばれるという前代未聞のシーズンになった訳ですが、個人的に私が印象に残った選手を上げてみようかなと思います。最近、自分の推しの人のことを「〜さん(ちゃん、くん)優勝」って言うみたいなので、タイトルに使わせて頂きます。(こんな説明をする時点でおじさんですね。。)

では、まさにとって個人的に優勝した選手は誰なのかですが、それはNo.34山村 和也選手、No.19齋藤 学、そしてNo.41家長 昭博の3選手です。もう経験も実績も十分にある3名の選手達ですが、2020年シーズンは改めてそのプレーやピッチ外の振る舞いに心を打たれました。1名1名、その理由について書いていきたいと思います。

出場機会が少ない中でも安定したパフォーマンスを発揮する山村選手

山村選手はセレッソ大阪から川崎フロンターレに移籍をして2シーズン目でしたが、なかなか試合のメンバーに選ばれない日々が続きました。少しフロンターレに来るまでの経歴を書くと、高校は名門の国見高校、大学は守田選手と同じ流通経済大学なんですね。

国見高校では高校2年の時に全く試合に出れなかったようで、その時はサッカーを辞めたいと思ったそうです。その点について、「Jフットニスタ」という番組で山村選手本人が語っていました。


その後、鹿島アントラーズに入団して2013年シーズンにはレギュラーとして活躍したものの、昌子選手や植田選手の活躍によって翌年からセンターバックとしてのプレイ時間が減り、2016年シーズンからセレッソ大阪に移籍しています。セレッソ大阪ではボランチ主体でしたが、山口蛍選手がいるのでポジションは固定にはならなかったですが、複数ポジションでチームに貢献して2018年シーズンはチーム2位の8得点を叩き出しています。

私が山村選手をはっきり認識したのは、セレッソ大阪がなにかの間違い(?)でJ2に降格した2016年シーズンに私の推しのもう1チームである町田ゼルビアとのJ2開幕戦で山村選手を見たんですが、思いっきり高い打点でゴールを決められました。(笑)
いやっ、身体能力が半端ないっ!って当時感じたことを思い浮かべますね。

そして満を持して2019年に川崎フロンターレに移籍しましたが、ご存知の通り2019年はチームとしては不調でリーグ優勝が出来ませんでした。山村選手は第4節のガンバ大阪戦にリーグ初先発しましたが、その試合は敗戦。以降はサブ(ベンチ)要員が続きましたが、ジェジエウの怪我により26節のジュビロ戦に出場し、なんとその試合に移籍後初ゴール。以降は多くの試合で先発しチームを助けてくれましたが、本人としてはチームと同様に不完全燃焼だったのかなと推測します。

ですので挽回したい2020年シーズンだったんと思いますが、センターバックはジェジエウと谷口選手のパフォーマンスが素晴らしく、アンカーやインサイドハーフのタレントも若手が台頭し充実しているため、山村選手はサブに入ることさえも難しくなりました。初先発は中村選手が復帰した13節の清水エスパルス戦まで時間がかかっています。しかし、こうしたなかなか試合に出れない中でも試合に出場したときには山村選手は安定したパフォーマンスを発揮します。これは、山村選手が普段の練習から手を抜かずにコンディションを整えているからこそ出来ることで、そんな山村選手が試合に出るたびに私は感動させられます。そして、2020年シーズンの山村選手の1番のシーンは、16節のサンフレッチェ広島戦でしょうか。

上のハイライトの1分35秒あたりになりますが、相手のクリアボールを受けて、右足で強烈なシュートをズドンと決めています。山村選手らしい迫力のあるシュートでした。亡くなられたお子さんに向けたゴールとも言われていますが、映像では試合に出場しなかった谷口選手がめちゃくちゃ喜んでいるシーンを見てまた泣かされました。このdazn映像は本当に素晴らしかったです。

今シーズンは新型コロナの影響で過密日程となったため、3番目のセンターバックメンバーとして活躍しましたが、出場試合数としては前シーズンよりも少なく、やはり不完全燃焼だったかもしれません。ただ、川崎フロンターレは来年はACLもありますし、山村選手に助けてもらう場面はとても多くなると思います。これまで各年代、各チームで苦しい時期をそれぞれで経験し「ブレない心」で乗り越えてきた山村選手は、若いメンバーへの影響力も非常に大きいと思いますし、憲剛さんが引退した今、プレイだけに止まらずそうしたチーム内の影響力にもますます期待していきたいです。

激しい競争の巻き込まれ試合に出れない中でも質を落とさない齋藤 学選手

次にあげる齋藤選手もまた、今シーズン前半はなかなか試合に出れずきついシーズン過ごしました。個人的には2019年シーズンのFC東京戦からの齋藤選手の素晴らしいパフォーマンスをイメージしていたので2020年は長谷川選手と齋藤選手のレギュラー争いかなと思っていたんですが、まさかベンチ外がこれだけ続くとは想像していませんでした。そうこうして結局、初先発は山村選手と同じく13節の清水エスパルス戦まで待つことになります。

この苦しい時期を齋藤選手が語ったインタビューとして、スポーツライターの二宮寿朗さんの記事を紹介します。この記事を読んで、齋藤選手は日々苦悩する一方で腐らずに準備することによって周りからのサポートも受けられ、目の前の状況は変わるんだと伝えてくれている気がしました。


ちなみに齋藤選手がフロンターレに来る前は、フロンターレのライバルチームである横浜マリノスF・マリノス不動のドリブラーとして、とにかくサイドでボールを持ったらゴール前まで突っ込んでいったり、サイドから中央にカットインしてゴールを決めてしまうイメージがありました。ドリブルのタイプは違いますが、特性は三笘選手に近いですかね。
フロンターレとの試合では、2016年のリーグ戦が印象深いです。映像では少し分かりづらいですが、この試合をスタンドから見ていて、ドリブルで中央に切り込む齋藤のスピードは半端なかったです。(1分00秒くらいにドリブルのシーンがあります)

こうした印象があったので、2018年のフロンターレへの移籍が決まった時にはレナトみたいな活躍を私は期待していたんですよね。ただ、怪我からのスタートとなってしまい、また齋藤選手本人もフロンターレのプレイスタイルを吸収しようとドリブル以外の技術向上に取り組んだ結果、サイドでドリブル一辺倒のスタイルから、パスを交換しながら味方を生かすプレイスタイルに変わって行きました。
そして、2019年のFC東京戦からの数試合は、新齋藤学の誕生を深く印象付けるものでした。


2019年の終盤に怪我による離脱がなければ、2019年の順位や齋藤選手自身の状況も違ったものになったかもしれませんが、そんな「たられば」はどうでもいいですよね。ただ、2019年シーズンで1番熱くなった瞬間だったことは語らせて頂きます。

齋藤選手の2020年シーズンは冒頭に書いたように厳しいものになりましたが、それでも後半は持ち直してベンチ外はなくなりました。優勝を決めた時のごっつあんゴールもあそこまで走っていたのからご褒美が貰えましたし、齋藤選手の努力を絵に描いたようなゴールでしたよね。私も素直に画面を見て、喜ぶことが出来ました。

そして残念ながら、齋藤選手は今シーズンでフロンターレのユニフォームを脱ぎ、名古屋グランパスへ移籍することが決定しました。個人的には名古屋でもっと新しい齋藤学選手を見せて欲しいですし、きっと見れると思っています。本当に期待しています。そして、フロンターレで3年間私たちを楽しませてくれてありがとうございました。

憲剛さんの後継は実は家長選手!?

最後に家長選手です。2020年シーズンは本当に素晴らしいシーズンでした。私から見えている家長選手は、MVPを取った2018年シーズン以上のパフォーマンスだったと思います。

家長選手は2017年シーズンからフロンターレに移籍して来ましたが、シーズン開始当初はフロンターレのサッカーにフィットするのに時間がかかったと言われています。しかし、そのシーズン後半からこれまでの3年半でコンスタントに活躍して、今ではすっかりフロンターレの大黒柱となりました。特に今年に入ってからは、憲剛さんが怪我で離脱していることもあり、プレイだけでなく精神面においてもチームの中心としての自覚をはっきり持って挑んでいたシーズンだったのかなと思います。

そして、中村憲剛さんの引退が発表されてからの家長選手は最高の形でシーズンを終わるんだという強い意思のもと、必ずしも万全なコンディションではない中でも試合に出場し、多くのゴールやアシストを決め、しっかりと2冠という結果をチームにもたらせてくれましたね。その2冠を達成する前に見た以下の記事は、読んでいて胸が熱くなり涙が溢れて来ました。

この記事を見て思ったのは、憲剛さんの後継者は大島選手や脇坂選手などプレイの特徴を見て「誰だ誰だ」と考えていたんですが、プレイのタイプは違えども、実は家長選手が立派に憲剛さんの意思を受け継いでいるんじゃないかと思ったんですね。そう考えると、憲剛ロスとかそんなものは吹き飛ばして来年もフロンターレは力強く前に進めると確信しましたし、改めて今のフロンターレでACLを取りたいと強く思いました。
以上、2020年シーズンの川崎フロンターレで個人的に優勝した3選手の紹介でした。

今日も長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。週2回以上を目標に様々なテーマでエッセイや体験談を書いていますので、またのご訪問よろしくお願いします。

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