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過去の傷は肥料となり未来に繋がる花となる

自分の価値基準が「人から凄いと思われたい」になっていたことに最近になって気づいた。

元々精神世界の分野に興味があって、物理的な世界についてはあまりピンと来ていなかった。

とはいえ「生きていく」ということは物理的に「行動」することが前提なので「お金」や「現実」という部分が人よりも苦手な自分にとっては余計に生きにくかった。

長所と短所を分けたときに物理世界と精神世界という分け方をしたので全体的に苦手なことが多いと感じてしまったのはいうまでもない。

そんな感じなので頭と身体がお互い逆方向に進むみたいなことをほぼ人生の大半感じていた。

当然自己を肯定することなんてできないし、地の底よりもさらに下だったように思う。

希死念慮なんてものは日常で、呼吸と同じくらい「死」について考えることは当たり前だった。

傷つくことが多かったのかと言われると今となってはわからないが、おそらくとても多かったのだろう。

「スピリチュアルもどきに縋っても人生は変わらない、自分でなんとかしないと意味ないぞ」
「お前のツイートポエマーっぽいな」

覚えている限りで一番きつかったこの2つの言葉を今回は供養していきたいと思う。

今でこそ思うのは「この世界は知らないことで満ちている」ということだ。
自分で全てを知るのは無理だからこそ、自分以外の人の意見や感性を取り入れて大きくなっていく。

自分がみている世界、見えている世界をなぜそうまでして否定するのか意味が分からなかった。そう感じる、見えるのだから仕方ないじゃないか。

当時は人生経験が少ないこと、挑戦することが怖過ぎたことなどのコンプレックスが強く、かなり卑屈で捻くれていた。

自分の価値を証明するには人と違うこの感性を武器に戦わないといけないと思っていたので、意見を押し付けるような会話と、傷つかないように逃げることでコミュニケーションを取っていた。

自分を許せないからこそ頑張れてきた部分もあるがやっぱりそういう生き方は辛かった。

自分はダメであるという幻想のもと、思ってもないアドバイスをくれる人を神だと思った。
心酔し、影響され、縋った。

その人が同じ人間であるとわかった瞬間絶望した。
自分と同じ人間ならば間違うこともある。今までの俺にくれたアドバイスはなんだったんだと眩暈がして倒れそうになった。

そんな感じだったので、歳上で、男女共になんか社会的に成功してそうな人を見ると自分の意思を、気持ちを尊重することなんてできなかった。

そんな人に「スピリチュアルもどきに縋って〜」と言われて悔しいやら傷つくやら、ぐっちゃぐちゃになってなんかもうあれだった。

それでも最終的には折れなかったのは自分でも知らない心の奥底にある強さが助けてくれたのだろうと思う。本当に感謝している。

そう、折れなかった。
意識では折れて、見るも無惨にぐちゃぐちゃになっても、奥底の最後の最後にある魂は決して屈しなかった。

今書いていて改めて、守られていたし、愛されていたからこそなんだろうなと心から思う。

そしてそれは周囲を見ても明らかだった。
愛情や優しさを受け取れなかったのは自分自身で、周りはいつだって人で溢れかえっていた。

人生は孤独な旅だ。
本当に本気でやりたいものがあるほど、その探究は一人で行わなければならない。

寂しいとかではなく嫌なんだ。
この熱や想いは俺だけのもので何がなんでも自分の力で具現化させたいものだからだ。

孤独な旅ではあるが俺は自ら進んでこの道を深く掘り進めていく。

そういうものの中で自分を心配してくれたり、アドバイスをくれる人がいる。
当人たちがどう考えているのか知らないが、その想いを受け取る力がある俺だからこそ、多くを語らずともわかってしまう。

口下手なのに愛情は身体から溢れ出ている人
すごく明るいのに影が常に見え隠れしていてめんどくさい人
根も外見も太陽みたいでひまわりみたいな人

あんなに疎ましかったこの感性が今ではかけがえのない力となっている。
スピリチュアルもどきやポエマーと揶揄された力が誰かの力になっている。

傷つくことや不安は消えない。
それは人の機能として備わっている「命」を守る装置だからだ。

傷つくことで人生に大きな障壁や強いブレーキがかかるが、その遠回りのおかげで両手一杯にたくさんの経験を持つことができた。

どちらを選択してもきっとその先に光がある。
根暗でどうしようもないくらいめんどくさい自分だからこそ掴める光があるのだと29年の人生でようやく実感することが出来ている。

根暗は悪いことではなかった。
俺は「明るく前向きな人」じゃない「竹内晶貴」なのだ。

今までの傷や痛み、楽しかった経験全部を使ってこれからはもっと「竹内晶貴」として生きていく。

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