当たり前を疑え!の連続 レンタル移籍で学んだこと #1

レンタル移籍を初めて早いもので4ヵ月。社内外の方からレンタル移籍やベンチャー企業について質問を頂きます。
 そこで、私なりに今まで経験してきたことを整理し、noteで発信していくことにしました! 少しでも参考になれば幸いです。
#1は大企業の管理職が移籍一日目に学んだことについて書きます。

心配性で満員電車が大嫌いな私は、前日に歩いて経路を確認したにも拘わらず予定していた時間より1時間も早く最寄り駅に到着。そこで、これも前日にチェック済みのカフェに入り、この後の動きについてイメージトレーニングを始める。8時30分に事務所に到着後、メンバーに迎え入れられながら自席へ。事前にセットアップされたパソコンを開き、メールで所属元に着任の連絡を入れる。社長の号令でスタッフが集めれ、自己紹介をした後は、今後の業務について説明を受ける。システム化された事務手続きを終えて・・・。これまで、新人や異動者を40人近く受け入れてきた自分として、事前準備は万端なつもりだった。

 予定時間の少し前、しびれを切らして会社の入口へ、事前に頂いたスマホのアプリで開錠後、4Fフロアへ。おはようございます!の挨拶に、奥にいた女性が一人、驚いたようにご挨拶頂く。何と、フロアにいたのは、子育て中で早出対応をされている総務の方1名でした。目前の状況に、事前のイメージトレーニング結果がが脆くも崩れていく。

出社時間の当たり前を疑え!

渋滞が嫌いで駐車場も常に同じ位置が好きな私は、ここ10年は毎日6時30分には出社し、同僚を迎えるのが当たり前だった。どこかで、新人たる者、定時(8時30分)には業務を始められるように来るものだと思い込んでいた。
ところが、出社後にお会いした唯一の社員さんから言われたのは、今日は何時にお約束ですか?だった。出社時間に疑いを持っていなかった私は、出社日のみを確認していただけだったのだ。
 ”恐らく9時30分ごろには社長がお見えになると思いますが”の言葉に、
そこから確認するの?と愕然としたことを昨日のことのように思い出す。
フロア内に設けられたカフェスペースで待つこと1時間。ようやく2番目の出社者である社長にお会いしご挨拶する。コアタイムは11時からという説明を受けた時、コアタイムすら事前に確認せず、これまでの当たり前にしがみついていた自分に気付く。皆さんは出社時間をどうやって決めてますか?

「新人を大切に」を疑え!

挨拶後、社長にご自席について尋ねた際の返答は、あっ!席か、どこにしようかな? だった。自分の中の当たり前は、新人ならば職場先輩の隣かマネージャーである自分の隣。異動者なら、同期か世代の近そうなメンバの近くに席を確保。事前に、席替えをして庶務の方が必要物品を揃えてくれるものだと思い込んでいた。
 共用の実験スペースを片付け、仮の自席が出来上がる。(半日後には、壁面キャビネの大移動を伴うレイアウト変更により、社長と副社長の横に席を確保頂きました。)次に、箱に入ったノートPCが手渡され、開封し、Windowsのセットアップから開始。そのころには数名の社員が出社されるも、初体験のPCセットアップに悪戦苦闘している間にご挨拶すらできず。気付けば昼休みの時間となる。席の確保、PCセットアップを通して、これまで、大企業の中でどれだけ甘やかされてきたかを実感した。
(中途で転職した初日、上司が不在でアタフタした頃を思い出す。)

「待っていれば何かしてくれる」を疑え!

午後から、簡単に業務の打ち合わせを行った後、社内のルールを確認するためにポータルサイトを読み漁るうちに18時を迎え、社長から、初日だし、そろそろ退勤したらとお声がけ頂く。忙しそうに動かれる社長、副社長に声掛けも十分にはできないまま、何の成果もなく1日目を終えた。

このままではダメだ!今までの当たり前は全く通用しない。自分が変わらないといけない!と心底反省した。

帰宅後、冷静に振り返る中で、11月に増資が決まりこれから事業拡大を加速させようとする中、研修とはいえ、異業種からふらっと来て、自社に何を提供してくれるかもわからない人間に貴重な時間を割いてくれる方が異常だと気づく。

その結果、早くこの組織で必要とされる人になろう!と腹を決めることができた。大企業からくればチヤホヤされるだろう。そんな甘い考えを持っていた自分が情けなかった。

結構衝撃的な一日目でしたが、今ではこの会社が大好きです。
どうやってそんな自分に変わっていったのかは、次回以降にお伝えしていきます。 

ありがとうございました。


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