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私のライフワーク

先日の日経ビジネスに、ブルースシンガーで国際セラピードッグ協会代表をされている大木 トオルさんの記事がありました。

仕事と別に「ライフワーク」を持てば、人生の答が分かる

米国では、経済的成功者であっても「生涯をかけて、どんな社会貢献をしているか」によって、初めて人間的に評価されたりするのだそうです。
そこで今回は、私のライフワークについて書きたいと思います。

私のメインの仕事は、マネーフォワードで「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションに取り組むことです。
しかしそれとは別に、私には以前からなんとかできないかと思っていることがあります。
すごく簡単にいうと、それは生き物の命の話です。

例えば身近なペットのこと。
私は5年ほど前から、ヨークシャーテリアのれむと一緒に暮らしています。

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(愛称むーたん/4歳♀)

むーたんと暮らすようになったことがきっかけで、私は日本のペット業界のことを詳しく知りました。
最初はこの業界のビジネスプレイヤーや、それぞれのビジネスモデル、業界の規模や今後の展望などを興味本位で調べていたのですが、やがてこの業界の闇と呼ぶべき事実を知ることになりました。
「殺処分を0に」という言葉は、ペットを飼っていない人でも聞いたことがあると思います。
しかし実態は、どうもその言葉で完結されるほど簡単ではないようです。
生体の大量生産・消費モデル、悪質ブリーダー、引き取り屋・・。
詳しくは書きませんが、私はこの闇の実態を知った時、「これをなんとかしたい」と心から思いました。

そんなこともあり、私が最初に取り組むライフワークテーマは、ペットの命の問題にしました。
幸い、私の妻はペットメディアを運営していた経験があり、このテーマに対して私以上に勉強して、課題意識を持っていました。無下な扱いをされる犬の命を救うにはどうしたら良いのか。二人でこのテーマについて話してたどり着いたのは、生き物の命ときちんと向き合える人を集めることでした。

ここで簡単に数字を紹介しておきます。
ペットの代表格といえば犬と猫ですが、全国における飼育頭数は、犬猫合計で1,800万頭以上と、人間の15歳未満の人口よりも多いそうです。世帯数にするとおよそ1,300万世帯。実に4世帯に1世帯が犬猫と一緒に暮らしているようです。
このうち犬に絞った場合、飼育頭数は890万頭以上いるそうなのですが、そのうちの1/3以上、つまり300万頭近くが10歳を超える高齢犬なのだそうです。
(出典:2017年 全国犬猫飼育実態調査結果/一般社団法人ペットフード協会)

この実態を知って思いました。
シニア犬と向き合っている飼い主さんが想像以上に多いということを。
人間の介護同様、年老いた犬にもさまざまな変化が訪れ、そしてやがて介護も必要になってゆくでしょう。しかし、シニア犬にまつわる情報やコミュニティは、子犬や若い犬と比較するととても少ないです。
きっと多くの飼い主さんが、愛犬のそういった変化に初めて接し、驚いたり困ったりしているのではないか。
そして同時に、そういった経験をし、なんとかしようと考えている飼い主さんこそ、ちゃんと命に責任を持って向きあっている方達だと思いました。


私の妻がメディアの運営をできることから、私たちのライフワークのスタートは決まりました。

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シニア犬特化型ペットメディア Qooppy[クーピー]

ペット用の情報サイトはたくさんありますが、シニア犬との暮らしに関する情報はまだあまり多くありません。 愛犬が歳を取ったときに現れる様々な変化とどう向き合えばいいのか、飼い主さんはどのように対応をしたらいいのか、 そういった疑問や不安に答えるメディアがQooppyです。

正確な情報をお届けするために、獣医師などの専門家の方々に監修をしてもらって、シニア犬との暮らしで気をつけたいこと、愛犬のために飼い主さんができること、愛犬が元気なうちにやっておいた方がいいことなどをまとめています。

Qooppy[クーピー]という名前にも思いを込めました。
子犬には「パピー」という可愛い呼び方がありますが、シニア犬には「老犬」「シニア犬」などの呼び方しかありません。しかし長いこと連れ添った関係が積み上げた可愛さは、こと飼い主さんにとっては子犬時代を上回るものだと思います。歳をとってお昼寝時間が多くなった犬の様子から、「いつかシニア犬のことを、クーピーちゃんと呼べるようになったら。」 という気持ちを込めました。
まだ記事数が少ないのですが、コツコツと増やしてゆければと思っています。(妻がやるんですけどねw)
クーピーちゃんの飼い主さんや、周りにそんなお友達がいる方、ぜひご覧になってみてください。そしてもしよかったら、SNSで投稿するときは、ぜひ「#クーピー」のハッシュタグをつけて投稿してみてください。


もう一つ、心から思うことがあります。
それは、思わず目を背けてしまいたくなる、人の子供の虐待死です。
この手の事件は、昨年だけでも何件あったでしょうか。
中には私が住んでいるところからそう遠くない、同じ区内での事件もありました。
とても信じられない、ありえないことが、自分のすぐ近くで起きている事実を改めて認識した時に、純粋に「なんとかできないか」と心の底から思いました。

とてもとても大きな問題で、私一人が憤ったところで大したことができるわけでもありません。ただ、生きてるなら、なにかしらこの問題解決に繋がることをしたいと思いました。
それに、仕事も人生も、大きな成果の一番最初は、一人のちょっとしたアクションだったりもします。私も、そんなちょっとしたアクションをしてみようかと。

Qooppyから始めて、いずれはこのテーマに繋がってゆくような取り組みをしてゆきたいと思っています。
会社らしく、ミッションを定義するならばこうなるでしょうか。

「まるで、必要とされていないかのような扱いをされる命をなくす」

これが私の「ライフワーク」のミッションです。

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