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メリハリの違い_100日チャレンジ(58日目)

そろそろ梅雨入りしそうですね。
天気は、上空の気圧配置によって刻々と変化していきます。

夏が近づくと、太平洋高気圧が南の海上で発達します。同時に北の海上ではオホーツク海高気圧が発生し、2つの高気圧がぶつかる境目に梅雨前線が生じます。
南の海上の暖かく湿った空気により、太平洋高気圧が強まることで梅雨前線が北上、雨を降らせます。

前線の西側と東側で天気は全く違ってきます。
九州をはじめとする西日本では、積乱雲が発達しやすく激しい雨が。
東日本から東北地方では、乱層雲が広がり、しとしとと雨が降ります。

また、前線の活動によっても雨の降り方が違ってきます。
局地的な豪雨が起こったあと、晴天になるメリハリのあるパターン。
ずーっと曇りがちで、しとしとと雨が続くパターン。
たまには晴天があった方が洗濯ものが乾くのですが、豪雨災害も起きやすくなります。メリハリがあるのも善し悪しですね。

高気圧に覆われる北海道と小笠原諸島には、梅雨はありません。
同じ日本でも地域によって天気が違うのは、四方を海に囲まれている日本列島ならでは。海水温や大気の状態、気圧配置によって地域ごとの天気の違いが生まれています。天気図とあわせて確認してみてください。

最後に、梅雨入り、梅雨明けがニュースで発表されますが、あくまでも予測値です。
9月頃に気象庁がデータを振り返り、確定値として発表されます。

「梅雨」は中国からつたわった梅雨(ばいう)からきています。
もともとの漢字は黴雨(ばいう)。雨が多く黴(かび)が生えやすい時期を表していましが、カビよりも同音の梅の字に代えたという説。
ちょうど梅の実が熟す時期だからという説があります。


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