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教育現場に感じる「縦割り」と克服に向けた挑戦

縦割り行政という言葉はニュースや政治家の発言などからよく知っています。

教育現場で働き出してみて、教育機関それぞれで、もっと言えば学校内でも縦割り行政と同じような一面があると感じています。

私は通級教室で生徒と関わっています。生徒には、学校以外にも療育機関や就労支援の施設など、様々な施設や人が関わっています。生徒のことを考えると、機関や施設間、学校など横の連携があると生徒にとっては良いことだと思います。しかし、現状では横のつながりを持つような仕組みが少なく、学校内での情報共有も満足に行き渡っていないように感じます。その背景には、教員の実務の多さや不足などがあると思います。特別支援の視点を広めようとする先生方は、連携の大切さを声を大にして訴えています。

私も連携の大切さは日々身に染みています。国として仕組みを改善することは当然ですが、現場レベルでも横のつながりを持てるような取り組みを進めていければと思っています。私自身の活動の中で、ある就労支援施設で対象生徒に対する目標のすり合わせを行うことで方向性を合わせることができました。また、通級内で行なっているコグトレを紹介したところ、興味を持っていただけた施設でも実施していただけそうでした。やはり、連携しようとアクションすると思わぬニーズがあったりするものだと感じました。

保護者にとっても、子供に関わる各機関が連携していると安心感や信頼につながるのではないかと思います。
私も昨年度こんなことがありました。担当している生徒が療育を定期的に受けていて、療育を担当している作業療法士に情報共有の依頼ができないものかと保護者に相談したところ、是非、共有してほしいとのことでした。以前所属していた学校ではそれぞれの機関が集まり情報共有する会議の機会があったようです。昨年度は療育機関がその会の開催を保護者に提案されたようですが、学校の変化に伴い、新しい所属先に提案するのは気が引けていたようです。保護者にとっても子供にとっても情報の共有がなされるのは安心材料にもなるはずです。
子供にとって、一貫性のある指導は効果が高いと思います。関わる機関先々で言われることが違ったり、アプローチするポイントが違うと成長のスピードも遅くなってしまうかもしれません。もちろん、連携した上でそれぞれの役割に応じてアプローチするポイントを分担することは効果的だと思います。

各関係機関が横の連携が取れることで、生徒の成長や支援に大きな効果があることは言うまでもありません。そのため、教育関係者や関係機関が協力し、共通の目標をもって連携していくことが求められます。

ただし、現状では横の連携を図る仕組みが不十分であることが指摘されています。この問題を解決するためには、教員の負担軽減や情報共有の仕組みの整備が必要です。また、各関係機関が連携することで生じる手続きの煩雑さも課題となっています。これらの課題を解決するためには、教育行政の改革やシステムの見直しなど、大きな変革が必要とされます。

しかしながら、現場レベルでも横のつながりを持てるような取り組みを進めていくことが必要です。例えば、生徒の目標や支援内容を共有することや、施設間での訪問や交流会を開催することなどが考えられます。教育現場の連携が強化され、生徒の成長や支援につながることが期待されます。

以上のように、教育現場において横の連携が重要であることがわかりました。横の連携を図ることで、生徒の成長や支援に大きな効果があるため、教育関係者や関係機関が協力して連携することが求められます。

私自身も通級の現場で目の前の生徒に向き合う一方で子供たちが関わる関係機関との連携の形を模索してチャレンジしていきます。

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