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『コグトレ』がもたらす効果と期待

今日は通級指導で活用しているコグトレの効果について実体験に基づいて書かせていただきます。
私は担当している境界域知能でADHDの生徒さんにコグトレのワークの一つである漢字数えを実施しています。
漢字数えについて簡単に説明させて頂きます。漢字数えはいろんな種類の漢字がたくさん並んでいる中から指示された漢字にチェックを入れながら数を数えていくワークです。数えることで注意力や集中力を養います。10回近く実施しました。最初はチェックの抜けもありますし、集中できていない様子も伺えました。数え方もバラバラでした。しかも、1週間に1度なので、担当している生徒さんにはなかなか定着が難しいことも実感を通して感じました。
悩んでいる時に宮口幸治さんの本で『ケーキの切れない非行少年たち』を読んで認知機能トレーニングいわゆるコグトレの必要性を改めて感じました。更にコグトレの理解を深めて取り組むようになりました。
その結果、その生徒は回数を重ねるごとにチェックの漏れが減ってきました。チェックしている時の集中力も増しているのが、手に取るようにわかりました。何より回数を重ねるごとに工夫する姿が見れました。
表情が乏しいので正解しても喜んでいるのか、感じ取りにくいですが、積み重ねることで確実に成長していると感じられました。
また、コグトレでは失敗体験をなるべく積み重ねないように配慮もされていて、こちらから取り入れやすい側面もあります。
また、タイムの目標や結果の振り返りなどの手順も細かく説明されていますので、活用しやすくなっています。
今後もコグトレを継続する予定です。その結果認知機能だけでなく、自己肯定感の向上にもつながるのではないだろうか。
また、この生徒は就労支援施設にも通っていてそちらでもコグトレを実施しています。
周り子供たちが興味をもってくれて、周りに教えてあげるようなことが起きないかと淡い期待をしています。もしくはそうなるためのアプローチができないかと考えている日々です。
他者に教えるとなれば、俄然本人の意識は変わると考えております。更に言えば自己有能感の高まりも期待できます!何とか実現に向けて頑張ります!

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