まさと@日々是ご機嫌

経営管理部門で働く会社員。家族第一。ストレスためずに心に余裕を持って生きていきたい。読…

まさと@日々是ご機嫌

経営管理部門で働く会社員。家族第一。ストレスためずに心に余裕を持って生きていきたい。読書記録を中心に。立教大学大学院経営学専攻リーダーシップ開発コース(LDC)在学中。中小企業診断士。「シン・ニホン」公式アンバサダー。

マガジン

  • 読書メーターまとめ

    読書メーターで記録している「読んだ本」を月次でまとめたものです。

  • 中原淳編「人材開発研究大全」まとめ

    人材開発研究大全の各章ごとのまとめを書いていきます。気の向くままに章の順番にこだわれずに進めていこうかと思っている。

  • 佐藤一斎「言志四録」を読んで

    佐藤一斎が、四十二歳~八十歳にかけての思索の語録である言志四録。大儒学者となってからも己を律しながら生きていく佐藤一斎は、人生100年時代の現代日本人の善きお手本になると考え、言志四録を読んで考えたことを綴っていく。

  • 致知 感想

    月刊 致知を読んでの感想

  • 「1日1話読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」を読んで

    2022年12月から毎朝、本書を1日1話読むことを日課にしています。読んでの気づきなどを書いていきます。

最近の記事

  • 固定された記事

【読書録1】AI x データ時代も変わらない人間の本質とこれからの私~『シン・ニホン』私はこう読んだ~

 読み終えた時の衝撃は今も忘れない。時代の全体観のとらえ方や、その中で、どのようにイシューを設定し、解を出し行動していくか、またAIxデータ時代の人間に求められる役割は何か?  これまで何度も何度も読み返し影響を受けてきた大好きな本の一つ『イシューからはじめよ』の著者である安宅和人さんが書いた、『シン・ニホン』である。  印象的な表紙のデザインにも惹かれ、新型コロナウイルスの影響が日本でも出始めた2020年3月に最初に手に取った。本書はまさに『イシューからはじめよ』の実践版と

    • 【読書メーターまとめ】2024年10月に読んだ本

       大学院の秋学期も始まり、あっという間に10月は過ぎ去っていった。本当に早いものである。10月の読書を振り返っていきたい。 ■失敗ゼロからの脱却 レジリエンスエンジニアリングのすすめ読了日:10月04日 著者:芳賀 繁 ■人事こそ最強の経営戦略読了日:10月05日 著者:南 和気 ■図解 労務入門 人事の土台をゼロからおさえておきたい人のための「理論と実践」100のツボ

      • 【人材開発研究大全⑨】第32章 役員秘書の経験学習 伊勢坊綾

         今回は、役員秘書の経験学習についての論考である。 以前取り上げた教師やその他いくつかの職種の経験学習については、先行研究があるが、「役員秘書」については、なかなか他にないという。  業務上、役員秘書の方々にすごくお世話になっていた時期もあって、読んでみて、非常に興味深かった。   秘書業務を「性質上、周囲にわからないような業務である役員秘書は、なかなか自分の成長実感やスキル獲得実感を得ることが難しい」とするが、役員という圧倒的な存在であるクライアントに合わせていくことが重

        • 【人材開発研究大全⑧】第27章 教師の専門性発達 山辺恵理子

           本章では、教師の「学習者」としての成長について、主にリフレクションの観点から論じている。教師の仕事にとって確かにリフレクションで大事だなあと思う。企画とかホワイトカラー系の仕事全般にも言えるかなとも思う。 教師にとってのリフレクションの意義 その意義について著者は以下の通り述べる。 リフレクションに関する3人の先達たち 本章では、コルトハーヘンのリフレクション理論を中心に教師のリフレクションについて触れていくが、その基となった3人の先達を紹介する。すなわち、ジョン・デュ

        • 固定された記事

        【読書録1】AI x データ時代も変わらない人間の本質とこれからの私~『シン・ニホン』私はこう読んだ~

        マガジン

        • 読書メーターまとめ
          23本
        • 中原淳編「人材開発研究大全」まとめ
          9本
        • 佐藤一斎「言志四録」を読んで
          2本
        • 致知 感想
          36本
        • 「1日1話読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」を読んで
          12本
        • 「森信三 運命をひらく365の金言」を読んで
          12本

        記事

          【人材開発研究大全⑦】第13章 研修転移 関根雅泰・齊藤光弘

           ようやく7回目の今回は、研修転移についての論考を取り上げたい。 研修転移の先行研究を概観した上で、研修転移研究の展望について述べている。  読むことはそれほど時間がかからないが、まとめるのに時間がかかってなかなか前に進まずである。 研修転移とは? 研修って、お金と時間かけてもなかなか職場でほとんど役に立ってないよねという感覚があるが、研究結果も同様である。  研修内容の職場での実践度合いについては、様々な先行研究があり、本章で紹介しているが、著者らはこうまとめる。

          【人材開発研究大全⑦】第13章 研修転移 関根雅泰・齊藤光弘

          【読書録135】致知2024年8月号「さらに前進」感想

           致知の感想をnoteに書いて、今回が36回目となる。 今回紹介するのは、8月号である。すでに10月でありまた、9月号よりも遅くなってしまった。時間かかってしまったが、選んだ2つの記事はとても良い記事だったと思う。 総リード さらに前進という禅の言葉から始まる。 「生涯、修養」というのは、致知で取り上げられる方々の共通点だと思う。 最後の、坂村真民さんの言葉も良い。 「人間いつかは終わりがくる。 前進しながら終わるのだ。」 人生いつまでもそういう態度でいたいものであ

          【読書録135】致知2024年8月号「さらに前進」感想

          【人材開発研究大全⑥】第8章 入社後の初期キャリアに対する就職活動の影響 高崎美佐

           今回は、就職活動が、入社後の自分のキャリアにどのように影響するかの研究についてである。  私自身、もう30年近く前であるが、就職活動を通じて、ほぼはじめて企業や社会人というものと向き合い、また自分を知ることで大きく成長できたと思っている。  そのためか、本章を読んで、納得するところが多かった。 概要 従来、就職活動に関する研究と組織適応に関する研究は、そろぞれ独立して行われてきたとする。本章では、就職活動を通じてどのような変化が大学生に起こりうるか。またその変化によって入

          【人材開発研究大全⑥】第8章 入社後の初期キャリアに対する就職活動の影響 高崎美佐

          【読書メーターまとめ】2024年9月に読んだ本

           大学院の夏休み。楽しみにしていたイベントが台風でキャンセルになったりしたが、充実した時間過ごせたのではないだろうか?  でも読みたいと思っていた本には、思ったほどは手が出ず。まあでも学期中にはできなかったことができたと考えて良しとしよう。 ■武器としての組織心理学 人を動かすビジネスパーソン必須の心理学読了日:09月01日 著者:山浦一保 ■完全独習 統計学入門読了日:09月01日 著者:小島 寛之 ■部下の強みを引き出す 経験学習リーダーシップ読了日:09月03日

          【読書メーターまとめ】2024年9月に読んだ本

          【人材開発研究大全⑤】第9章 組織社会化研究展望と日本型組織社会化 尾形真実哉

           今回は、組織社会化研究をレビューし、全体像を俯瞰し、日本型の組織社会化モデルも考察した甲南大学の尾形先生による論考を取り上げたい。  尾形先生の先行研究の分析・分類がとてもわかりやすく多面的で、組織社会化についての理解が深まった。なぜレビュー論文を読むように指導されているかが理解できた気がする。  また日本型の組織社会化モデルについてもとてもリアリティをもって捉えることができた。  組織社会化の定義 本章で、いくつかの定義を紹介するが、高橋(1993)による以下の定義が、

          【人材開発研究大全⑤】第9章 組織社会化研究展望と日本型組織社会化 尾形真実哉

          【人材開発研究大全④】第25章 若手教員の経験学習 町支大祐

           四本目は、教員を対象にした論考である。「経験学習」については、松尾先生の「経験学習入門」を読んでから、もっと深めたい分野だなと思っており、興味深く読んだ。 概要 タイトル通り、若手教員の経験学習について論じている。 ビジネスパーソンと共通する部分も多いなと思いながら読み進めた。 教師という仕事の特徴先行研究なども紹介しつつ、教師の仕事の特徴として、以下の2つを挙げる。 (1)の不確実性は、「思った通りにならない」ことであり、子どもの行動は、大人の想像をはるかに超えて、

          【人材開発研究大全④】第25章 若手教員の経験学習 町支大祐

          【人材開発研究大全③】第17章 経営理念と人材開発 高尾義明

           三本目は、経営理念についての研究を取り上げたい。 著者は、東京都立大学の高尾義明先生。私の勤務先でも経営理念をとても重要視しているため、大変興味深く読んだ。 概要タイトル通り、人材開発の観点から、経営理念の浸透や共有の効果を検討している。 なお、本章において、経営理念の定義は、高尾・王(2012)に習い、以下の通り定義する。 経営理念の浸透ってどういうこと? 本章を読んで、理念浸透について、様々な先行研究があるんだなあと思った。  まず経営理念には、色々なタイプがあ

          【人材開発研究大全③】第17章 経営理念と人材開発 高尾義明

          【人材開発研究大全②】第24章 降格人事と上司の管理行動 田中聡・中原淳・保田江美・齊藤光弘・辻和洋

           二本目も、最近、興味のある分野から。フィードバックについて。フィードバックの中でも難易度の高い、降格人事の際のフィードバックを中心とした上司の管理行動についての論文である。なかなか興味深かった。 概要 降格人事後の部下の職務成果に影響を与える上司の管理行動を明らかにし、上司に求められる「降格人事に伴う管理行動のあり方」を考察する。  とりわけ、日系大手サービス業A社において降格人事の対象となった専門職36名と人事担当者を対象にした実証調査を行った事に意義があると思う。

          【人材開発研究大全②】第24章 降格人事と上司の管理行動 田中聡・中原淳・保田江美・齊藤光弘・辻和洋

          【人材開発研究大全①】第10章 OJTとマネジャーによる育成行動 松尾睦

           最近、大学院の同級生で読んだ論文をnoteにあげている方が多いので、それに習って新たな試みを行いたい。  自分の興味ある論文を取り上げることも考えたが、まずは、いろいろな分野の論文を読んで知見を広げようと思い、中原淳編「人材開発研究大全」(東京大学出版会)から面白そうだなと思うものから順次手をつけていきたい。  全33章。いつまでかかるか?読むだけなら毎日1章読めそうであるが、書くとなると・・・。うーん。今年中には終わらせたい。  まずは、最近、「経験学習」について関心

          【人材開発研究大全①】第10章 OJTとマネジャーによる育成行動 松尾睦

          【読書録134】致知2024年9月号「貫くものを」感想

           致知の感想をnoteに書いて、今回が35回目となる。 今回紹介するのは、9月号である。しかし実は、8月号を抜かしてしまった。また後程、感想書いていく。 総リード 貫くものを  これが、致知が四十六年間貫き続けてきた理念であるが、その理念を表したようなエピソードを紹介している。 まずは、社内木鶏全国大会において、特に心に残った発表からである。 出生後、しばらくして養子にだされ、両親の愛情を知らず、幼いころから社会や環境、人を憎み、常に誰かのせいにしてきたという方のエピ

          【読書録134】致知2024年9月号「貫くものを」感想

          【読書メーターまとめ】2024年8月に読んだ本

           今月も読書は、大学院での勉強に関連するもの中心になった。 春学期の授業も終わりもう少し手を拡げたいがまだまだである。 ■学校と社会 (岩波文庫 青 652-2)読了日:08月08日 著者:J. デューイ ■参禅入門 (講談社学術文庫 717)読了日:08月13日 著者:大森 曹玄 ■「叱れば人は育つ」は幻想 (PHP新書)読了日:08月16日 著者:村中 直人

          【読書メーターまとめ】2024年8月に読んだ本

          【読書録133】組織開発の哲学的基盤となる3人の巨人たち~中原淳・中村和彦「組織開発の探求」を読んで②~

          さて前回は、本書の第Ⅰ部の初級編、「組織開発を感じる」について書い た。 組織開発の哲学的基盤となる3人の巨人    それを踏まえて、本書は、組織開発のルーツや思想という、組織開発の成り立ち、歴史の旅へと飛んで行く。  どんな事でも、その成り立ち、歴史というのは、重要であるが、「組織開発」は、その歴史の過程で、不幸な時期を抱えており、より一層、その思想や考え方から翻って理解していく重要性があるのではないだろうか。  本書では、その成り立ちを3層のモデルで説明する 第1層

          【読書録133】組織開発の哲学的基盤となる3人の巨人たち~中原淳・中村和彦「組織開発の探求」を読んで②~