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カメラが好きなのか? 写真が好きなのか?

カメラが好きなのか? 写真が好きなのか?

カメラ(写真)を始めて40年…考えたことも無かったけど、自分はカメラ好きなのか写真が好きなのか…

中学1年生の時、祖父におねだりして買ってもらったRICOH XR500、確か鉄道雑誌にC57の迫力ある写真が載っていて「こんな写真撮りたい!」と思ったのがきっかけでした。
なので、始めたきっかけはカメラや写真というよりも鉄道が好きから入ったような感じです。
当時は、フィルムカメラでしたので写真を撮るということは、フィルムや現像にお金が必要ですので、中学生だった私はそんなにパシャパシャ写真を撮りまくるということもできず、なかなか上達できないばかりか、動きの早い鉄道にマニュアルでフォーカスを合わせることもできず、徐々にカメラを使わなくなっていったと記憶しています。

高校生になると、夏休みにバイトをしてお金が入るようになり、再び写真を撮り始めます。
当時、新宿に住んでいて渋谷の高校に通っていたので、目まぐるしく変化する新宿や渋谷の街並みに目をキラキラさせていました。
特に、建設中の東京都庁がまるで成長する大木のようにどんどん大きくなっていく姿に感動していました。
バイト代を惜しみなく注ぎ込み街のスナップを撮り始めたのがこの頃、モノクロやリバーサルフィルムも使い始め、リバーサルの色鮮やかなコントラストに夢中になり、カラーネガはほとんど使っていませんでした。
そして、オートフォーカスカメラを使い始めたのも高校生になってから、最初に買ったのはミノルタα9000とα8700i
当時のAFはまだ未熟で、ビルの反射などに惑わされる事も多かったですが、フォーカスの事を考えず、素早く写真を撮れるのはスゴイと思い撮りまくっていました。

大学生になったある日、友達に誘われてブルーインパルスを見に行きました。
当時はT-2練習機を使っていたブルーインパルスですが、あの美しい機体に一目惚れし、ブルーインパルスの追っかけを始めます。松島、百里、入間、静浜、小牧などなど…
高速で飛行するブルーインパルスを捉えるのは一苦労だったことを覚えています。特にα9000のフォーカスセンサーでは全く追えず…
さらにミノルタ自慢のAF対応500mmレフレックスレンズがフォーカスが遅くて…
そこで一大決心して、ミノルタのシステムを全部売却し、CANONに乗り換えます。
CANON EOS5とEOS RT、当時発売されたばかりの手ブレ補正機能内蔵ズームレンズ(確か75−300)、そして、バイト代全てを投入し、300mm f2.8(いわゆる、サンニッパ)も!
今では当たり前になりましたが、当時のAFカメラはボディー内モーターでレンズを駆動するのが一般的でレンズ内にモータを組み込んでいるのはCANONくらいでした。
まさに爆速でフォーカスが合うのに感動し、パシャパシャと撮りまくり、現像代を工面するのに一苦労…

その後、ブルーインパルス熱も冷め、いつのまにか被写体は人や野鳥に移行します。
カメラもデジタルの時代になり、また社会人になって写真を撮る機会も減ってきたので、一眼レフから離れコンデジ中心の生活へ…

そして、10年ほど前から、再び一眼レフに回帰します。
きっかけは仕事の変化です。中堅からベテランの域に突入し、あくせく働く若者を指揮する立場になり、今までと違ってゆとりをもって周りを見られるようになりました。
人生経験を重ねると、写真を見る目も変わってきて、人の生き様や都市での生活を描写した写真が目に止まるようになり、自分もそんな写真を撮ってみたいという衝動に駆られます。
街の風景をスナップしようとコンデジで試みましたが、スイッチをいれてからスタンバイに入るまでのタイムラグがストレスになり、一眼の購入を決意。
ふらっと入った中古カメラ屋さんで、可愛らしいカメラを発見し、我が家にお迎えしたのがPENTAX Q7。
それ以来、PENTAXユーザーとなり、Q7、K70、Q10、KPと買い増し、気づくとフィルムカメラのSV,MX,P30,Program A,SFXnと…

結局のところ、カメラも写真も両方好きなんだなぁ〜……というお話でした。

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