残業に対する考察<126/1000>
【ラジオ体操431日目】
『ニコチンレス生活152日目』
こんにちは。
残業が当たり前の環境で働いている時は、何の違和感も感じなかったのに、リーマンショックの頃から残業することが大嫌いになったコマリストです。
今日は『残業が生産性を下げる』というテーマで書いていきたいと思います。
皆さんは、残業が好きですか?
この質問に「大好き!」と答える人はあまり多くないのかもしれません。
とはいえ、会社で働いている人のうち3割程度は「残業をしたい」と思っている人がいて、そのうちの半数以上は生活のための残業をしているという感じだと思います。
#あくまで肌感です
そもそも残業っていつ頃からあるのか知っていますか?
労働時間の規制が日本で始まったのが1911年。
その後、残業という言葉が定着したのが1930年。
現在のような労働基準法が出来たのが1947年。
大体1世紀前から残業というものが定義されて、働きすぎることを抑制するような風潮が生まれたようです。
今日は、残業は悪だと信じる私が、残業が悪である理由を解説しつつヘイトと戦うお話です。
本当に賛否両論の話なので、ありがたいことですが、反応は控えた方が良いかもですねw
出来る人ほど損をする?
まずは、私がどうして残業は悪であると考えているのかということについて説明しておこうと思います。
大前提として、繁忙期や突発の案件対応で会社のために社員が一丸となって取り組む残業に対しては肯定的な考えを持っています。
私が悪だと思っているのは、平時における残業の恒常化。
分かりやすく言うと、「社員は残業するのが当たり前」みたいな風潮に対して”うんこみたいな考え”だと思っているという感じ。
そもそも、経営的な視点からすれば、残業はコストです。
というのも、時間当たりで、通常の1.25倍の賃金を支払うことになるけれど、残業する本人の仕事量がその時間だけ1.25倍になるわけではないから。
というより、8時間働いた状態の社員が追加で働くわけなので、前の8時間よりも疲れていて、生産性は落ちていることの方が多い。
にも拘らず、会社としては1.25倍の資金を投じることになる。
つまり、投下した資本あたりの利益(ROI)という考え方をすれば、残業は完全に悪なんです。
で、こういった視点を持っている社員がいたとして、自分が残業することは会社にとってマイナスであるという高い意識で仕事に臨んでいたとしましょう。
他の社員が10時間かけてこなす仕事を、8時間でこなす。
これによって、残業による会社負担を下げようと努力しているこの社員。
さて、彼のような社員は会社にとってプラスでしょうか、マイナスでしょうか?
当然、めちゃめちゃプラスです。
けれど、「社員は残業するのが当たり前」という文化の会社だと彼の評価はどうなるか・・・。
社員のくせに定時で帰りやがって。
何様のつもりだ。
こんな声が聞こえてきそうですよね。
こういった声が聞こえてこなくとも、同じ仕事量を8時間でこなした彼の給料よりも、10時間でこなしたほかの社員の方が給料が多い。
これって、健全な状態じゃなくないですか?
ということで、私としては残業を絶対的な悪だと考えているわけです。
かつての日本
昭和じゃないんだから。
いつの時代の話をしてるんだ。
これは、私と同じく残業否定派の人が、残業肯定派の人に対して陰で使う言葉です。
残業そのものに対しては、先ほども書いた通り否定派の私ですが、これらの言葉に対しても同じく否定的な考えを持っています。
彼らの言う昭和の時代の日本企業がどうだったか・・。
私の知る限り、いわゆる昭和的な日本企業では、現代と比べて圧倒的に社員と経営者の距離が近かった。
雇用する側は社員を100%信頼し、働く社員も会社や社長を100%信頼していた。
こんな互いの信頼関係の上に雇用が成り立っていたので、傍から見ると”家族”のような関係に見えたと思います。
○○さんの所の××さん。
勤務先が”居場所”であるかのような親しみを込めて、こんな感じで呼ばれていた。
こんな会社は現代にはほとんど残っていないのかもしれません。
#地方にはたくさんある
#老舗企業には残っている
さて、冒頭に書いたように残業という言葉が浸透したのは今から1世紀近く前です。
とすると、このような昭和の企業で働く皆さんも、「残業」という言葉は知っていたはず。
では、残業することに抵抗があったか?
これは想像ですが、
忙しい時や大変な時は、社員も社長も関係なく、みんなが一丸となって立ち向かい、時間を忘れて必死になる。そして、やりきった時にはみんなで喜び合って、みんなで報酬を分け合い、みんなでお祝いをする。
こんな感じだったと思います。
こんな雰囲気を、好まない人もいるかもしれません。
ですが、私はこういった雰囲気が大好きです。
こんな雰囲気の中に、「残業をする」とか「残業をしない」とかそんなものはなかったはず。
”昭和じゃないんだから”
この言葉は、身を粉にして会社のために働くことへのヘイトだと思います。
ですが、会社のことが大好きだから、会社の皆が大好きだから、家族のように思っているから働きたいんだという気持ちの結果、長時間労働になっていたのが昭和の会社だとすれば、少し解釈が違うのかなと思います。
#結果的には残業してるど
#意味が違うよね
一見正しそうに聞こえるヘイトですが、その実は本質を捉えていなくて、会社に対する愛情をすり減らしているだけの悲しい言葉。
今の会社で働いていることに感謝や誇りを感じているのであれば、そんな言葉では無く、”仕事”で返してほしいなと思います。
会社のことを本気で考えて定時で帰っている姿は、ちゃんと見ている人が見ていて、報われる日が来るはずです。
#努力は報われることもある
来なかったら、自分で作ればいい。
互いのことを100%信頼しあえる職場。
そんな会社作りをしていきたいものです。
じゃ、またね!
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