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行動に駆り立てるもの<95/1000>

【ラジオ体操400日目】
『ニコチンレス生活121日目』

こんにちは。
良いアイデア、良いアドバイスであれば相手は行動をしてくれると信じてきたけれど、それよりももっと重要なことがあると気づかされたコマリストです。


今日は『相手に行動を促すために』というテーマで書いていきたいと思います。


誰かにアドバイスを求められた時、皆さんは何を心がけていますか?


私は仕事柄、色んな相談を受けることがあるんですが、この相談の後に相手が動くパターンと動かないパターンがあります。


せっかくいいアドバイスをしたのに、何で動かないんだろう?


こんなことを思ったことがある人も多いのではないでしょうか。


今日は、相手を動かすためにアドバイスの中身よりも重要なものについてのお話です。


私が現在進行形で動いている案件での学びを整理した内容なので、進まない案件にもどかしさを感じている人の参考になったら嬉しいです。

超速で進む案件

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まずは、現在進行形で進めている案件のスピード感についてのお話から。


私に相談を頂いたのは、ある団体で出会い、親しくさせて頂いているTさん。


相談の電話を頂いたのが2月21日でした。


電話で軽く話を聞き、ジャストアイデアレベルの事業計画をお伝えすると、詳しく話をしたいと言われたため、2月25日に詳細の打ち合わせを実施しました。


具体的な話をすると、『早くやりたい!』と興奮気味のTさん。


事業を実現するためにはWEBベースのシステム開発が必要となるため、私が信頼しているエンジニアさんとの打ち合わせを2月28日18時にセッティングしました。


その打ち合わせの目的は『顔合わせ』と『必要機能の確認』。この打合せでの話をベースに見積を作成していくことになります。


ただし、その前に一つだけハードルがあり、Tさんは会社のトップではなく後継者にあたる方なので、数千万の投資に対する決裁権は持っていません。


決裁権を持っているのは現社長の親父さん。


ということで、企画書を作成して親父さんに対してプレゼンをし、社内稟議を得る必要があるとのこと。


なぜか企画書の作成まで任せられたので、打ち合わせの中で決定したシステムの内容を盛り込んだ企画書を打合せ当日の深夜に提出。
#お金は貰ってません


そして本日、社内稟議を通すためのプレゼンが社内で行われている。


分かりやすく整理すると、
①2/21 初めての電話相談
②2/25 詳細打合せ
③2/28(18:00~) エンジニアを交えた打合せ
④2/28(24:30) 企画書提出
⑤3/1      社内稟議のためのプレゼン


ここまでおよそ1週間。
異常なまでのスピード感で進むこのプロジェクト。


もちろん提案させて頂いた内容には自信があります。
けれど、内容が良いことがプロジェクトを一気に進めているわけではないと思うんです。


いったい何がこのスピード感を生んでいるのか。

行動に駆り立てるもの

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2021年の5月から数か月間に亘って、日本でも注目されているBizモデルを作り上げたK氏と仕事をさせて頂く機会がありました。


その際、K氏が自慢げに語っていたことがあります。
#ディスっているわけではありません


K氏
『経営者がアドバイスを受けてすぐに行動を起こす理由が分かるか?』


コマ
『何でしょう?目の前の課題の深刻さですか?』


K氏
『違う。それはな、アドバイスの内容が素晴らしいと気づくからだ


コマ
『なるほど。そうなんですね。』


この会話の後、素晴らしいアドバイスの定義だったり、そのアドバイスの源泉となるものは何なのかだったりの話に発展しました。
#ここでは省略します


K氏のアドバイスが素晴らしいかどうかについては、私が判断することではないので、特にコメントしませんが、K氏との会話に対してはずっとモヤモヤしたものを抱えていました。


きっと、K氏がアドバイスをした人の中にも「すぐにやる人」と「やらない人」のどちらも存在すると思います。


K氏の論理が正しいとするのであれば、「やらないこと」を選択した人にとって、K氏のアドバイスは的外れだったことになる。


本当にそうなのか?
アドバイスの中身よりも重要な要素があるんじゃないのか?


もちろん、アドバイスの内容について低レベルであって良いとは思いません。相談相手にとって”最高の提案”であることを常に目指すのが、相談を受ける者としての務めだと思います。


ということで、アドバイス内容が素晴らしいものであることは大前提とした上で、相手を行動に駆り立てるものは何なのかについて考えてみます。


ここで今回のTさんとのプロジェクトに話を戻します。


そもそも、今回Tさんが私に相談を持ち掛けたのは、「今のままではいけない」という焦燥感にも近い感情があって、知人の中から力になってくれそうな相手を選択したからです。


そして、Tさんとの共通要素である”所属団体”においては、私は後輩にあたります。


"先輩として、後輩の仕事にも貢献したい"
こんな優しい気持ちもあったかもしれません。
#ありがとうございます
#本人には伝えません


そして、実際に相談してみたら”やってみたい”とワクワクできるような提案をされた。


この先は、先ほど書いた通りの超スピードで進んでいくわけですが、この間にTさんを行動に駆り立てていたものは3つだと思っています。


1⃣ 毎回ゴールと期限を設定して、課題を残さず前進したこと
2⃣ 相手が驚くようなスピードでこちらが動いたこと
3⃣ 人と人の信頼関係


この3つのうち1⃣と2⃣は、私がコントロールできるものです。


そして、3⃣は現時点で構築できているから進んでいるのであれば、これを壊すのは私の対応でしかありません。


つまり、この先Tさんの行動が鈍化したり、やる気を失ったりした場合、その責任はコマリストにあるということ。


ちなみに、これら3つの中でも最も重要なのが『信頼関係』だと思います。


整理すると、
相手が動かないのは、相手に責任があるのではなく、こちらがコントロール可能な『人を行動に駆り立てる要素』を確実にハンドリング出来ていないことに問題がある。


誰かに相談を持ち掛けられたり、アドバイスすることを生業にしている人は一度問いかけてみてほしいです。


自分にコントロールできる要素に対して、100%妥協していないと言えるのか?


きっと、自分も相手もワクワクして行動し続けられるきっかけが見えてくると思いますよ。

じゃ、またね!



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