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ガソリン価格と見せ方

【ラジオ体操248日目】

こんにちは。
最近の100円均一は、100円じゃ買えないものが沢山売っていることを知って、何だかモヤモヤしたコマリストです。


今日は『価格競争と仲良し』というテーマで書いていきたいと思います。


皆さんは、消耗品を購入する時に価格と性能のどちらで選んでいるでしょうか?


それなりに意見は分かれると思いますが、7:3か8:2くらいの割合で価格が優先されると思います。


では、ブランド品を購入する時はどうでしょう。


1,000円のルイヴィトンの財布
100,000円のルイヴィトンの財布


どちらを買いますか?


これ、どちらも本物です!
と言われたとしても、恐らく100,000円の財布を買うんじゃないでしょうか。


だって、1,000円のルイヴィトンの財布が本物って信じられないもん。


はい。
消耗品は安いものを選択し、高級品は高いものを選択するというのが無意識レベルで染み付いていますよね。


今日は、価格が変わっても購入者数が変わらない商品から何を学ぶのかというお話です。


世間話レベルの内容なので、忙しい人は是非ともスルーして下さいw

価格競争と無縁?

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昨夜のことです。ガソリンスタンドに行くと、少し前と比べて価格がかなり上がっていました。


原油価格高騰のニュースは目にしていなかったので、若干驚きつつ、、


結局、そのままガソリンを入れて帰ってきたわけですが、その時にふと思ったんです。


ガソリンの販売価格は、ガソリンスタンドが決めているはずだけど、価格が上がってもガソリンは買っちゃうよな。


もちろん、周辺にはいくつかのガソリンスタンドがあって、それぞれ微妙に価格は異なります。


価格が安い事でお客さんを獲得しているガソリンスタンドだってあることは知っています。


けどね、安いガソリンスタンドも、毎週のように価格は変動しているはずなんです。


それでも、ガソリンは購入する。

つまり、消耗品であるはずなのに、価格を優先していない自分がいるということ。


これ、何だか面白いなと思いませんか?


100円のティッシュがある日を境に120円になっていたら、別のお店で買おうかなと考えてしまうことがあります。
#ケチなんです


でも、150円のガソリンが151円になっていても、何も考えずにガソリンを入れるんです。


差額は1円ですが、ガソリンは毎回25㍑~35㍑購入するので、最終的な差額は少なく見積っても25円以上になるはず。


これって、ティッシュの値上げよりも大きいんです。


でも何も考えることなく購入する。これが1円の値上げではなく5円だったとしても恐らく何も考えない。


わざわざ安いガソリンスタンドを探しに走ったりはしない。


私だけなのかな?
価格を変えても購入され続けるって何だか羨ましい限りですよね。


多くの企業が、原料価格が高騰しても、価格に転嫁出来ずに利益を削って苦しんでいるはずなのに。。


あ、もちろんガソリンスタンド同士の価格競争が無いという話では無いので、タイトル通り「価格競争とは無縁」という訳では無いですけどね。

ガソリンを購入してしまう心理

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さて、この話をもう少し掘り下げてみようと思います。


ティッシュの価格には敏感に反応するのに、どうしてガソリン価格には鈍感になるのか。


これ、色々な理由があると思います。


例えば、
・世界中の原油価格が高騰しているから
・いつも入れてる店だから
・大きな差ではないから

などなど。
その中でも特に注目したいのが、「大きな差では無いから」という理由です。


確かに、1㍑あたりの単価で考えてみると、その差は小さく、せいぜい10円前後の差になっています。
 

けれど、実際の購入時には1㍑だけ購入する訳では無いから、必然的にその差は大きくなる。


もし、こんな表示をされていたらどうでしょう。


A店は、100㍑あたり10,000円
B店は、100㍑あたり11,000円


恐らくみんなA店を選択すると思うんです。


1㍑あたりの表記にするとその差は10円です。

10円くらいの差であれば、実際に有り得る話ですよね。


とはいえ、実際にガソリンを入れる際には25㍑程度しか入れない訳ですから、その差は一回当たり250円です。


そう考えてみるとそこまで差がないと感じませんか?
#これは個人差です


250円くらいの差だったら、そのまま入れちゃう事が多いですよね。


簡単に言うと、
ガソリン価格の”見せ方”によって、そこまで差がないと思い込まされているということ。


値上げしても、10円以下の値上げになることが多いので、インパクトを感じにくい。


その結果、値上げしたことをいちいち意識することなく、何となく購入してしまう。


掌の上で転がされているようで気分が悪い話ですが、あらためて”見せ方の力”ってすごいなと思ってしまいます。


ちなみに、この見せ方は、スーパーのお肉だったり、量り売りをしているお菓子屋さんだったり、資産としての金だったりと色々な所で使われています。


利便性が良いからという理由のものもありますが、値上げを分かりにくくするという理由のものも確実に存在しています。


「単位を変える」

見せ方ひとつで印象を変えてしまうテクニックの1つですが、日常生活に溶け込みすぎて、良いようにやられてますよね。。


試しに次の買い物の時にでも、色んな商品の見せ方を確認してみて下さい。


面白い発見があるかもしれません。

じゃまたね!

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