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トレンドとどう向き合う?

【ラジオ体操239日目】

こんにちは。
表面的な知識は、現場レベルではほとんど役に立たないことに20歳の時に気づいて、ひたすらたくさんの業界で現場経験を積むことに専念した結果、専門性を失ってしまったカメレオン人間コマリストです。


今日は『トレンドはつかみに行くのではなく、掘り起こすもの』というテーマで書いていきたいと思います。


皆さんは、新しいお客さんに会う時や、新しく何かを始める時に、どんな準備をしているでしょうか?


今日は、私がしている準備の中で気づいたことと、お客さんとの話の中から感じたトレンドへの向き合い方についてのお話です。


ビジネスでは、次々に新しいものが出てくるので、それらとどう向き合うのかという姿勢を持っておくことは重要になると思います。


それでは、いってみましょう!

コマリストの準備と気づき

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さて、まずは先ほどの質問に戻りたいと思います。


”新しいお客さんに会う時や、新しく何かを始める時に、どんな準備をしているか?”


これ、ネットでわかる範囲のことを調べておくという人もいれば、特に何の準備もしないという人もいると思います。


もしかすると、ネットでわからないことを知るために、実際の現場を見に行ったり、経験してみたりという強者もいるかもしれません。


私の場合、もともとは”実際に経験しないと分からない”と強く思い込んでいて、30歳になるまでにアルバイトも含めると30近くの仕事をしてきました。
#ダブルワーク
#トリプルワーク


最近は、さすがに現場レベルの経験を全て積むなんてこともできないので、ネットや業界誌なんかで調査するようになりました。


ただね、ネットや書籍から得た情報は、しょせん付け焼刃なので、話し始めて5分もすれば素人であることが伝わってしまいます。


ということで、調べてはおくものの、最初から素人であることをお伝えしてから話し始めることを徹底しています。


こうすることで、変に知ったかぶりしなくて済みますし、丁寧に話してくれたりするので、結果的にはスムーズに話が進められる。


やはり、ビジネスにおいては信用が何よりも重要なので、知らないことを知らないと言える状態にしておく事は大事ですよね。


そして、何より付け焼き刃に頼らないこと。これだけは意識した方がいいと思います。

間違った提案

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前半では、付け焼き刃って良くないよね〜という感じの話をしてきました。


この話を書いたのは理由があります。


先日、お会いしたアパレル関連事業を営む経営者との話の中で、私が違和感を感じて別の提案をしたものがありました。


その提案について、私の考え方を少し知っておいて頂いた方がスムーズかなと思ったわけです。


どんなやり取りだったかというと、、

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コロナの影響もあって、これから先の事業の方向性について悩まれていた経営者のSさん。


色々と話を伺う中で、こんなお話がありました。


Sさん
「先日、メインバンクのJ銀行から、こんな提案があったんだけどどう思いますか?」


提案内容はこちら↓
カーボンニュートラルやSDGsなど、環境に配慮した取組みが評価される時代になっています。

こういった取組みをすることで、御社の知名度や社会的な信用力を高める効果が期待できます。

これに加えて、収入も期待できるので、太陽光発電事業に参入しませんか?


Sさん
「そういうものなのかなと思いつつ、回答は保留にしているんです。コマリストさんはどう考えますか?」

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こんな感じのやり取り。


これに対して、私は「やめておきましょう」と即答しました。


銀行さんの提案を否定したかった訳ではありません。


ただ、ものすごい違和感を感じたんです。


その違和感とは
①これまでやってきた事業と関連がない
②付け焼き刃では信用力には繋がらない


他にもいくつかありますが、大きくはこの2つです。


そもそも、この会社はアパレルメーカーから依頼を受けて、OEM製品を生地から生産している会社です。


この会社が、ある日突然「環境負荷軽減に力を入れるため、太陽光発電事業を始めました。」というプレスリリースを出す。


そもそも、既存顧客は一般消費者ではなくメーカーです。


となると、このプレスって何の意味も成さないですよね。。


下手すると、”売電収入欲しさに変なこと始めた”という印象を持たれる可能性すらある。


これでは、信用力を高めるどころか、低下させる可能性があるということです。


とはいえ、目の付け所が悪い訳では無いと思います。


SDGsは少なくとも2030年までは世界的に注目されるし、カーボンニュートラルも2050年までは何かしらの形で残る。


中長期で取組むテーマとしては決して悪くは無いです。


では、どう取り組んでいくのが良いのか。

コマリストの提案

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銀行さんの提案内容に対する違和感を明確にしたので、何となく方向性は見えたかもしれません。


私が実際に提案した内容を書いておきます。


初対面の状態から1時間の中での話なので、そんなに期待せずに読んで下さいね。


私の提案は、
”既存事業の中で、カーボンニュートラルやSDGsに関連する内容をピックアップしてほしい”というものです。


Sさんは、新入社員の教育の一環として、社員がデザインした服を実際に製作して、ホームページで紹介するような取組みの実施を検討されていました。


もし、これを実施するのであれば、メーカーとの取引の関係上、販売目的とするのは難しいです。


ということで、年間を通して新入社員が製作した完成品が集まったところで、これを途上国や被災地に送る。


これは、SDGsの目標と関連付けができることです。


他にも、生地は必ず端材が出るので、年に数回破棄しているという事実を踏まえて、この端材を使用した洋服以外の商品を製作して、こちらは販売に向ける。


これもSDGsに絡めることができます。さらに、製作者として障がい者や、高齢者を雇用するのであれば、それも社会貢献につながります。


こんな感じで、具体的な提案をしたわけですが、一貫しているのは既存事業との関連性と初期費用が不要であること。


今あるものをどう活かすのか。


そもそも、環境問題を考える上では、これがスタートだと思うんです。


トレンドに振り回されて、リスクを背負って変なことを始めるのではなく、地に足が着いた取り組みからスタートする。


これが、会社としての信用力を高めることに繋がると私は信じています。


この先も、色んなトレンドが出てくると思いますが、その時には「今あるものをどう活かすのか」という視点で考えてみて下さい。

じゃ、またね!


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