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その選択は、最適ですか?

【ラジオ体操236日目】

こんにちは。
せっかく学んだのに完全に忘れていたことを、急に思い出すというフラッシュバック?みたいな現象が頻発しているので、アニメの主人公になった気分のコマリストです。


今日は『ライバルとジレンマ』というテーマで書いていきたいと思います。


皆さんは、過去に学んだことを知識として記憶できているでしょうか。


もちろん、バッチリ覚えてる!


という人はかなり少数派だと思いますが、もし覚えている方がいたら、その記憶法は間違いなく有料級です。


もちろん私もほとんど覚えていない側です。というより、普通の人よりも覚えていないレベルが高い!
#自慢にならない


一時期の記憶はほぼ0というくらい忘れているので、その時期の私を知っている人と会うのが怖いです(笑)


そんな私ですが、最近急に色んなことを思い出すという体験を繰り返しています。


もしかしたら、頭の中身を整理してアウトプットしているnoteの効果なのかもしれないですね。


今日は5年ほど前に学んだ”囚人のジレンマ”を急に思い出して、これ大事じゃん!と今さら感じたので、今度こそ忘れないように整理しておくという回です。


バッチリ知ってるぜ!という方は、こっそり戻るボタンを押して下さいね。

囚人のジレンマとは

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さて、まずは囚人のジレンマって何なの?ということについて説明しようと思います。


囚人のジレンマとは
個人が個別最適を選択した場合(ナッシュ均衡)に、社会全体にとってパレート最適でなくなる事がある。


え?
日本語ですか?


ですよね〜(笑)
ということで、元になった実験を説明しておきます。


これ、めっちゃ分かりやすいんです。


+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
計画的な殺人を犯したA君とB君の2人組。


2人とも逮捕されて、別々の部屋で事情聴取を受けます。


もちろん2人とも、シラを切ろうと約束していました。


厳しい事情聴取の中で、警察官からこんな提案があります。


このまま黙っていて、罪が決まれば君達の懲役は10年になる。ただし、自白すれば懲役を半分にする。


もしも、君だけが黙っていて、相方が自白した場合は、相方だけが懲役5年で、君は懲役10年になる。


全く同じ提案をそれぞれの部屋でされた2人は悩みます。


けれど、相方と”シラを切る”と約束したはず。答えが出せなくて悩んでいるところに、警察官が畳み掛けます。


相方は自白したぞ。君は、どうするんだ?

+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

さて、皆さんならどうするでしょう?


結果、この2人は共に自白をして、懲役5年となりました。


2人とも黙っていたら、懲役2年で済んだのに。


これ、めっちゃ面白いですよね。
A君もB君も、相方の判断は分からないという状態。


ただ、あるのは事前に交した約束だけ。


この時、A君もB君も「自白して懲役5年」もしくは「黙っていて懲役10年」の二択を迫られている状態になります。


つまり、この状況での最適な判断は「自白」。


けれど、この判断の結果、懲役を2年という全体にとって最も最適な状態を逃してしまう。


この個人にとって最適な選択のことを「ナッシュ均衡」と言います。
#なんか美味しそうですよね


そして、全員の選択の結果のうち最適な選択のことを「パレート最適」と言います。


ここで、最初の説明に戻ってもらえれば、意味が理解できると思います。

ライバルとジレンマ

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囚人のジレンマについて、何となく分かったと思います。


けど、こんなことは実際の社会では起こらないんじゃない?


こう思う人もいるかもしれませんね。


けどね、当たり前に起こってるんです。


どの業界にも「ライバル」が存在しますよね。


似たような商品を扱っていて、機能も価格もほとんど変わらない場合、多くのケースでは単純な値下げによる『低価格』戦略が取られます。


価格競争とか言われるやつですね。


当たり前のように起こっているこの現象ですが、これはまさしく囚人のジレンマと同じなんです。


自社の商品が1つでも多く売れるようにするために値下げをする。(ナッシュ均衡)


ライバルも同じように考えて値下げをする。


結果、お客さんの数はあまり変わらないけれど、単価が下がるので売上は落ちます。


もちろん、利益も下がります。


そして、これだけで終わりません。
ライバルが互いに値下げをすることで、”その商品の価値”そのものが下がります。


下手すると業界そのものの価値が下がる。


互いに、値下げをせずに販売し続ければ、業界の価値を下げず、売上も利益も下げずに済んだのに。。(パレート最適)


こんなことは、日常的に起こっています。


だからこそ、私は以前から思っているんです。


自社のライバルは、自社と同じ商品を扱っている会社ではない。

自社と同じ商品を扱っている会社は、ライバルではなく、同志である。


理論や理屈なんて関係ないと思っている方も多いかもしれませんが、ちゃんと自社に当てはめてみると、気づきがあるはずなんです。


理屈より、行動だ!


そう考えている人ほど、1度立ち止まって理屈も学んでみると、生かせることが見つかると思いますよ。

じゃまたね!

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