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それは磁石ですよ‼︎

訪問リハビリを行っていると、色々な人に出会います。
それに思わずクスッとしてしまうような出来事にも出会います。
医療や介護の現場では度々出会うそんな一コマを紹介します。

とある80代の自宅にて一人暮らしをしている男性。
2020年夏に2週間おきに脱水症状にて発熱し入院を繰り返していた。
寒くなってきた時期も乾燥により水分が奪われやすい。
また脱水症状が懸念されている。

訪問の度に水分が大切になることを伝えて水分補給を促している。
入院はしたくはないが、水分補給が大切であると理解はしている。
ただ、ただただ“のどが渇かない”と毎回話してくれます。

水分補給は水分は必要だが、トイレの回数が多くなりトイレに行きたくないがために飲めない人や、喉の渇きを感じない人などそれぞれの理由があります。

そしてこの対象の方も上記理由と一致して喉が渇かないと。
そして元々、水の音で催してしまうということもありました。
そのため、水分は取りたくないとのことを言っています。

ただ便が出ないことも困りごとでした。

便が出ない…
お腹が苦しい…
落ち着かない…

便が出ないことでの困りごとでは、服薬がDrからは進められます…
そうマグミットです。

ー マグミットとは
制酸作用があり胃酸を抑えるとともに、腸内の浸透圧を高めて腸壁から水分を引き寄せ、腸の内容物を軟化・膨張させて腸管に拡張刺激を与えることで、排便を促します。
通常、胃・十二指腸潰瘍、胃炎、上部消化管機能異常における制酸と症状の改善、便秘症、尿路シュウ酸カルシウム結石の発生予防に用いられます。
【おくすりのしおり】

要は便を柔らかくして出やすくする薬です。
ただ人によっては緩くなり過ぎて下痢になってしまうこともあります。

そして毎回の訪問で水分補給や排便の話題になります。
そうすると決まってこんなやりとりが繰り広げられます。

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利用者:利
まかろな:ま

ま『水分は取れれていますか?』
利『やっぱね、飲まないといけないのわかっているんだけどね…』
 『飲みたい気がしないんだよね。』
ま『そうですよね。』
 『それとお通じはどうですか?』
利『お通じね、それがさアレ飲んでいると緩くなるんだよ』
 『えっとあの薬…えっと…マグネット‼︎』
ま『あぁ、マグミットですね。』
利『あのマグネット飲まないと出ないしね』
ま『ふふ、マグネット磁石ですからね、出ないかもですね』
利『やっぱマグネット飲まなくてもいいように水分かな』
ま(…あっ、やんわりマグミットって訂正したけど気づいていない)
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とまぁこんな会話のやりとりがよくあります。
相手は頭ではマグミットと言っているつもりなのかもしれません。
ただ口からついて出る言葉はマグネットでも本人は気づいていません。
相手が傷つかないように訂正してみても気づかないこともあります。

ただ会話として、自分が何を言わんとしているのか分かった上では、それほど気にせずに訂正もしません。
会話を途切れさすよりも、会話を楽しみ情報を把握できれば良いです。

ただ毎回同じ事が続くなであれば、訂正も考えないといけないかもしれませんね。

長々と失礼致しました。
おしまい。

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