#3 Anneの場合

Anneにはいつも圧倒されている。彼女とは、東日本大震災のあと母親に「Nightmareだからこっちに来て!」と言われてミシシッピにしばらく滞在していた時に知り合った。彼女は日本からパイロットとして派遣され、男性しかいない中活躍していてすごいなぁと目を丸くしたものである。知り合った日はあるご夫婦がホームパーティーを開催してくれて、私はそこにお邪魔していた。彼女は明日は早いから、と早々に帰っていた気がする。

その後どうやって日本で距離が縮んだのか、例によってあまり覚えていない(ごめん)。恐らく、知り合った当時アメリカでもてなしてくれたご夫婦が私の実家の近くに配属になり、またホームパーティーに呼んでもらって、彼女も来て、仲良くなっていったんだと思う(違ったらごめん)。いつだかAnneが地方に配属になって「私の20代終わった」と言ったことは覚えている。その後転職した後かする前か、二人で飲みに行くときはなぜか必ず男性に声をかけられたことも覚えている。あれ、何だったんだろうね。私がお祝いにあげた花束を持って帰ってたら割と好みの人に声かけられてライン交換したけどなんか交換できてなかったってこともあったよね。続かなかった謎の無双時代。

Anneの仕事に対する情熱は私には伝えきれない。もちろん他の人だって真面目に情熱をもって働いていると思う。それでも彼女には及ばないのではと思うほど彼女の情熱はアツいのである。知り合った時から、男性社会で一人頑張っていたし、職場を変えた今でも、一人で頑張っている。これが女性じゃなくて男性だったらとてつもなくモテるだろうに、そうはならないところが悲しい(そんなセリフがSex and the Cityにあった気がする)。

彼女にはいろんな友達を紹介した(もちろん、私も紹介してもらった)。転職イベントで知り合った友人。共通点がある小学校の時の同級生。彼女と大学が一緒だった、私の中高の同級生。一緒にビール工場のはしごして、のちに一緒にNYに遊びに来てくれたゆみこ。どこかで書いたけど、自分が好きな人たちが仲良くなってくれるのは本当にうれしい。

そんなものすごく仕事ができるAnneの苦手なことは料理らしく、昨日のオンライン女子会でひたすらにゆみこの料理をほめていた(私は食べたことがないのでジャッジできない)。個人的にはレシピ通りに作れば料理に失敗はあり得ないと思っているが、彼女としてはそうではないらしい。

彼女がどこまでいくか、私はとても応援している。ついでに言うと、アメリカで働くことにならないかな、とこっそりと期待している。待ってるよー!

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私は口を開けば「友達が~」と言い、「出た!マリエ友達何百人いるの?」と言われるので、友達シリーズにまとめようと思い書いています。ちょっと会ってみたいという人が出てきたら、ぜひご連絡ください。



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