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真剣にひとつの部屋を考えることで、自分の好きに向き合っている


自分の好きなものだけに囲まれる場所がほしい。

こんなタイミングでアトリエショップを作ろうとした理由の大元はこの願いだったと思う。

誰かのために生きることも、何かゴールを目指すことも、よくわからなくなっていた私にとって、ストレートで明確で強い願いだった。


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走りだしてみるとそんな強さは薄れて、わくわくと楽しんでいる時間が多いです。でも何かを選ぶたびに「自分の好きなもの」とはそもそも何なのか、自分に問われるような日々だなぁと感じています。

場所選びでは、家からの距離や家賃や人通りや色々な要素があるなかで、場所の雰囲気と光の入る窓があることは譲れないのだと気づきました。

そして今、白熱しているのは家具選びです。モダンな感じも、ロココ調な雰囲気も、ヴィンテージライクなムードも好きです。自宅の家具はikeaが多いので北欧も好きだと思います。

でも、選べるのはひとつしかない。
「自分の好きなもの」への欲望からはじまったことだから、適当に妥協するように決めてしまったら絶対によくないという確信があります。

たったひとつしか選べないなら、自分は何を選ぶのか。

これまでに行った好きな空間を思い出し、画像検索してスクリーンショットを撮ってスクラップブックのようにパワーポイントに貼っていきました。

プリントじゃない自然な木の色。ピカピカのクリーンよりも手で作られた質感。アメリカンよりはヨーロピアン。ヨーロピアンなようでアジアン。

今日はテーブルを1台と収納を3台注文しました。

テーブルは2つめなのですが、結果的に2つともインドネシアの家具でした。(そして2つとも納期は1ヵ月以上待ち!)

余談ですが、大学生のころ友だちとバリに旅行に行ったとき、観光地じゃない場所を散歩していると洗濯ものを干している現地の人に現地の言葉でガンガン話しかけられました。どうやら日本人の女の子を案内しているバリ人と思われたっぽいです。そのくらい馴染んでいたようで、インドネシアとはご縁を感じています。


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あれもこれも好きだと思っていたけれど、ひとつを選ぼうと真剣に考えてみると今いちばんしっくりくるものは見つかるんだなと発見しています。

あれもこれも好き、は、過去の好きと今の好きをごっちゃにしていたような気がします。

できるだけ今の感覚を捉えて日々をつくっていきたいです。

相変わらず優柔不断で選ぶのに時間がかかるけれど、こうして自分の好きと向き合う時間は、これから先の時間を大きく変えていくような予感があります。

まだまだ選んだり決めたりすることはあるので、この作業を楽しんでいきます。

家具でも洋服でも小物でも、好きをよくよく見つめるのは、きっと自分を発見する作業ですね。


それでは、またあした。



文字でもものづくりでも、どこか通じ合える人と出会いたくて表現をしているんだと思います。何か感じてくださったならとてもうれしいです。