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詩「乾いた風」

懐かしいのは乾いた風

カラカラ白い壁に落ちる青い影

煙を吐く神の山に運命を握られて

なるようになるさ

希望と諦めは似たものだ

きょうの日が沈むように

いつか海に消えることはただの回転

陽射しにさらされ黒くなる肌

透けてゆく存在

歩けども歩けども海岸線

時を止める意思のある町は続く

800年そこにある石が

800年前の誰かの手を覚えていた


懐かしいのは





文字でもものづくりでも、どこか通じ合える人と出会いたくて表現をしているんだと思います。何か感じてくださったならとてもうれしいです。