GARAKUTA

 正気,捉えるのは一閃のみだと知るだろう.はるか風のない昔そこには光だけがあった
 情緒は遅すぎてほんの垣間見る節すらもない,鉄の女王が血を散らす,死んだ気が音を掻き鳴らす.
 雑踏なのにあまりに静かなのは溢れ出る闇が月に架かるから.砂を噛んでも噛んでも明日に向かわないし私は自明に小便を垂らすのだ.
 地均しするのか均されているのか.これは知を愛する希、情緒が垣間見る然.
 そうなのだ然はもっぱら然だった.あぁ,飛び散るよ.僕だったあなたが飛び散るよ.僕だった何かが飛び散るよ.
 酷く焼けるようだ,あまりに煩い月が踊ってる.空が狭すぎるから旅立つにも一苦労かもしれない.ただ徒然流れるだけ,生活の終止符.単振動する世界の粒子は確率的措定、然。(青白くなってたまるか無慈悲の炎よ、禿。)

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